グオ・ハンユー/パノワ組、バート・ホンブルク女子ダブルス制覇
ドイツ・バート・ホンブルクで行われた女子テニスのバート・ホンブルク・オープン女子ダブルス決勝で、中国のグオ・ハンユーとロシアのアレクサンドラ・パノワ組が、リュドミラ・キチェノク(ウクライナ)/エレン・ペレス(オーストラリア)組を相手に逆転勝利を収め、タイトルを手にしました。スコアは4-6、7-6(4)、10-5でした。
第1セットを落としながらの巻き返し
この女子ダブルス決勝は、国際ニュースとしても注目されるハイレベルな一戦となりました。第2シードのキチェノク/ペレス組が第1セットを6-4で先取し、試合の主導権を握ります。グオ/パノワ組は1セットダウンからの苦しいスタートとなりました。
第2セットでも流れは簡単には変わらず、第10ゲームではキチェノク/ペレス組が試合を締めくくるチャンスを迎えます。しかしここで、グオ/パノワ組が粘り強くプレーし、重要な場面でブレークに成功。セットはタイブレークにもつれ込みました。
タイブレークで試合の流れをつかむ
第2セットのタイブレークでは、勢いに乗ったグオ/パノワ組が一気に主導権を奪います。要所での攻撃的なリターンとネットプレーが決まり、7-6(4)でこのセットをものにしました。このタイブレーク勝利によって、試合は最終セットのマッチタイブレークへともつれ込みます。
マッチタイブレーク10-5、勝負どころでの集中力
最終セットは10ポイント先取方式のマッチタイブレーク。ここでグオ/パノワ組はさらにギアを上げ、積極的なプレーを続けました。相手ペアのミスを冷静に突きながらポイントを重ね、最終的に10-5で試合を締めくくりました。
第1セットを落としながらも、相手に試合を終わらせるチャンスがあった第2セット終盤で踏みとどまり、タイブレークとマッチタイブレークを連取しての逆転勝利。ダブルスならではのペアの結束とメンタルの強さが光った試合展開でした。
グオ・ハンユーにとって通算5度目、芝では初のWTAダブルスタイトル
今回のバート・ホンブルク・オープン女子ダブルス優勝は、グオ・ハンユーにとって女子テニスのトップツアーであるWTA(女子テニス協会)のダブルスで通算5度目のタイトルとなりました。また、芝コートでのタイトルはこれが初めてです。
芝コートはバウンドが低く速いことから、サーブとボレー(ネットプレー)がより重視されるサーフェスです。そのため、前後のポジショニングや瞬時の判断が求められる女子ダブルスでは、とくに連携の完成度が試されます。そうした環境で初タイトルをつかんだことは、グオにとって大きな自信となり、今後のツアーでも重要な意味を持つでしょう。
ダブルスが見せる「二人で戦う」テニスの魅力
今回の決勝からは、ダブルスならではのいくつかのポイントが浮かび上がります。
- 1セットダウンからでも、流れをつかみ直せば試合をひっくり返せること
- 第2セット第10ゲームのような土壇場で、あきらめずにプレーし続けるメンタルの強さ
- タイブレークやマッチタイブレークといった短期決戦では、一球ごとのコミュニケーションと判断が勝敗を大きく左右すること
シングルスに比べると、女子ダブルスはニュースや中継で取り上げられる機会が少ないと感じる人もいるかもしれません。しかし、今回のグオ/パノワ組の逆転劇は、ペアで戦うスポーツの奥深さをよく示しています。互いの役割を理解し、苦しい場面でも支え合う姿は、コートの外でのチームワークとも重ねて考えることができます。
今後の女子ダブルスシーンで注目したいこと
このバート・ホンブルク・オープン女子ダブルス制覇により、グオ・ハンユーとアレクサンドラ・パノワは、芝コートでも結果を出せるペアとして存在感を示しました。国際ニュースとしてテニスを追う読者にとっても、今後のWTAツアー女子ダブルスで注目しておきたいコンビの一つと言えるでしょう。
年間を通じてツアーは世界各地を回り、ハードコート、クレーコート、芝コートとサーフェスが変わっていきます。そのなかで、今回のような逆転勝利をどれだけ積み重ねていけるのか。グローバルなスポーツとしてのテニスを、日本語ニュースで追いかけながら、女子ダブルスの戦い方やペアの心理にも目を向けてみると、新しい見方が生まれてくるはずです。
Reference(s):
Guo Hanyu, Alexandra Panova capture Bad Homburg women's doubles title
cgtn.com








