PSGがメッシ率いるインテル・マイアミに4-0圧勝 クラブW杯で世界制覇へ前進
欧州王者パリ・サンジェルマン(PSG)がFIFAクラブワールドカップでインテル・マイアミを4-0で撃破し、「欧州No.1」に続いて「世界一」のタイトル獲得へ大きく前進しました。リオネル・メッシとの再会という話題性をのみ込み、内容面でも圧倒した一戦でした。
欧州王者PSG、次のターゲットはクラブW杯制覇
PSGは1か月前、UEFAチャンピオンズリーグ決勝でインテル・ミラノを5-0で下し、欧州の頂点に立ったばかりです。その勢いを保ったまま臨んでいるのが、今大会のFIFAクラブワールドカップです。
今季から32クラブが参加する拡大フォーマットとなったクラブW杯については、欧州の強豪クラブから「長すぎるシーズン」の中での負担を訴える声も上がっています。その中で、PSGはこの大会を明確に「獲りにいくタイトル」と位置づけている点が際立ちます。
ルイス・エンリケ監督は通訳を通じて、今季について「歴史的なシーズンを過ごしている。この大会でも歴史をつくり続けたい」と語り、「シーズンはどのチームにとっても非常に長いが、我々はここでトロフィーを勝ち取りに来ている」と強調しました。
メッシとの再会も、主役はPSG
インテル・マイアミとの一戦は、PSGで2シーズンを過ごしたメッシが古巣と対戦するカードとして大きな注目を集めました。指揮官ルイス・エンリケにとっても、バルセロナ時代にともに戦ったエースとの再会となりました。
しかし、ピッチ上で主導権を握ったのは終始PSGでした。メジャーリーグサッカー(MLS)のインテル・マイアミは、バロンドール8度受賞のメッシを擁しながらも、欧州王者の層の厚さとクオリティの前に打つ手がない展開となりました。
前半だけで4得点 試合を決めたPSGの猛攻
試合は立ち上がりからPSGペースでした。開始6分、フランスの首都クラブの一員であるジョアン・ネベスが、フリーキックからのクロスにヘディングで合わせて先制点をマークします。
39分には再びネベスがゴールを決め、リードを2点に広げます。ここからインテル・マイアミは完全に崩れ、前半終盤に自陣ゴール前のクロス対応を誤ってトマス・アビレスのオウンゴールで3点目を献上。さらに前半アディショナルタイムには、今季も好調を維持するアクラフ・ハキミが加点し、PSGは前半だけで4-0と試合をほぼ決定づけました。
後半もPSGはリスクを抑えつつ主導権を握り続け、失点ゼロで締めて完勝。メッシの決定的な見せ場をほとんど作らせず、欧州王者としての実力差をスコア以上に印象づけました。
新フォーマットのクラブW杯で示す「本気度」
今大会は、米国開催の32チーム制という新たなフォーマットで行われています。過密日程の中で参加を負担と感じるクラブもある中、PSGは結果だけでなく内容でも抜きん出ています。
- グループステージでブラジルのボタフォゴに0-1で敗れる苦戦はあった
- それ以外の3試合はいずれも完封勝利で、合計10-0という圧倒的な得失点差
- インテル・マイアミ戦も含め、守備の安定と攻撃の多彩さが際立つ内容
米国入り後の4試合で3勝1敗、10得点1失点という数字は、この大会に向けた集中力の高さを示しています。「長いシーズンだが、ここでトロフィーを獲る」と語るルイス・エンリケ監督の言葉どおり、ターンオーバー(主力メンバーの入れ替え)と勝利への執念を両立させている印象です。
準々決勝はバイエルン戦 欧州対決の行方は
PSGはこの勝利で準々決勝に進出し、次戦はドイツの強豪バイエルン・ミュンヘンと対戦します。バイエルンはブラジルの名門フラメンゴを4-2で下して勝ち上がっており、クラブW杯らしいビッグクラブ同士のカードとなりました。
試合は次の土曜日にアトランタで行われる予定です。欧州王者としてのPSGが、再び欧州勢との直接対決でどのような戦いを見せるのか。単なる「お祭り」ではなく、シーズンを締めくくる重要なタイトルとしてクラブW杯を捉えている姿勢が、ここでも問われます。
この試合から見える3つのポイント
1. 欧州王者のモチベーションは本物か
他の欧州クラブからは大会への不満や疲労を訴える声もある一方で、PSGは戦いぶりからもコメントからも、このクラブW杯を「本気のターゲット」としていることが伝わります。欧州タイトルの先に「世界制覇」を掲げる姿勢は、クラブのブランド戦略や選手のモチベーション管理という点でも興味深い動きです。
2. スター頼みではないPSGの層の厚さ
バロンドール8回受賞のメッシという圧倒的スターを擁するインテル・マイアミに対し、PSGはジョアン・ネベスの2ゴールやハキミの一撃など、複数の選手が存在感を示しました。スター個人のひらめきだけでなく、組織力と選手層の厚さで勝負するスタイルが、今季のPSGの強さを象徴しています。
3. クラブW杯は「世界市場」を巡る戦いの場に
米国で開催される32チーム制のクラブW杯は、サッカーの世界市場を意識するクラブにとって、ピッチ外でも重要な意味を持つ大会になりつつあります。欧州王者のPSGが真剣勝負を見せることで、大会自体の価値や注目度も高まっていく可能性があります。
まとめ:数字以上に伝わるPSGの「本気」
スコアだけを見れば4-0の一方的な試合ですが、その裏にはPSGの明確な意思が見えます。欧州王者の座にとどまらず、拡大したクラブW杯でも頂点を狙うというメッセージです。
メッシとの再会というストーリーをのみ込み、内容でも圧倒したPSG。この勢いのまま、準々決勝のバイエルン戦、そしてその先のタイトル獲得まで駆け上がれるのか。今後の試合も、国際サッカーファンにとって見逃せないものになりそうです。
Reference(s):
PSG set sights on another trophy after dominant win over Inter Miami
cgtn.com








