F1オーストリアGP詳報:ノリスがピアストリとの激戦制し優勝
F1オーストリアGP、マクラーレン同士の激戦をノリスが制す
2025年のF1オーストリアグランプリは、マクラーレンのチームメイト同士による手に汗握る優勝争いとなりました。ランド・ノリスがオスカー・ピアストリの猛追を振り切って優勝し、F1世界選手権のタイトル争いは、今季ここまでの主役であるマクラーレン勢の一騎打ちという色合いを一段と強めています。
決勝トップ6の結果
- 1位 ランド・ノリス(マクラーレン)
- 2位 オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
- 3位 シャルル・ルクレール(フェラーリ)
- 4位 ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
- 5位 ジョージ・ラッセル(メルセデス)
- 6位 リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)
ドライバーズランキングの構図
- 総合首位 オスカー・ピアストリ(ノリスに15ポイント差)
- 2位 ランド・ノリス
- 3位 マックス・フェルスタッペン(首位と61ポイント差)
映画さながらの展開:同じ週に映画F1が公開
このオーストリアGPが行われた週には、モータースポーツを題材にした映画『F1』が劇場公開されました。そのタイミングで、現実のF1も映画さながらのドラマチックな展開を見せた形です。チームメイト同士のトップ争い、タイトルを狙う若いドライバーたち、王者のまさかのリタイアという要素が重なり、ストーリー性の高い一戦となりました。
ノリス対ピアストリ:スタート直後から続いた神経戦
レース序盤、ノリスとピアストリは早くもトップ争いを繰り広げました。一時はオーストラリア出身のピアストリが先頭に立ちましたが、ノリスがすぐに首位を奪い返します。その後も両者の差はわずかで、コース上での読み合いと戦略が続きました。
中盤には、ピアストリがやや強引ともいえる仕掛けを見せ、あわや接触という場面も。結果的に大きなクラッシュには至らなかったものの、タイトルを争うチームメイト同士の緊張感がにじみ出たシーンでした。
ピットストップではピアストリ側がわずかにタイムを落とし、その差がじわりと広がります。さらにトラフィックの中でアルピーヌのフランコ・コラピントに押し出される形で芝生上に追いやられ、貴重なタイムを失いました。それでもピアストリは再びノリスとの差を詰めましたが、再度オーバーテイクを試みるほどには近づけないままチェッカーフラッグを受けています。
レース後、ノリスは無線でチームに対し、チームにとっての美しいワンツーフィニッシュだと喜びを伝えました。ピアストリとのバトルについては、ストレスの多いレースだったが、とても楽しい戦いでもあったと振り返り、ライバルであり仲間でもあるピアストリをたたえています。
タイトル争いの中心はマクラーレン勢へ
今季のタイトル争いは、今回のオーストリアGPを経て、ますますマクラーレンの2人に焦点が当たる形となりました。総合首位のピアストリは、このレースで2位に入り、2位ノリスとの差は15ポイント。ポイント差は大きくはありませんが、両者とも安定して上位を走れていることが、タイトル争いをマクラーレン勢中心の構図にしています。
一方、レッドブルの4年連続王者マックス・フェルスタッペンは、スタート直後の1周目にメルセデスの新人キミ・アントネッリと接触し、このレースをリタイアで終えました。この結果、フェルスタッペンは依然としてランキング3位ながら、首位と61ポイント差と苦しい状況です。レース後、フェルスタッペンは、このアクシデントによって自分のタイトル争いについての質問が少しは減るかもしれないと語っており、今季の流れが自分に向いていない現状を受け止めている様子もうかがえます。
フェラーリ、メルセデス、中団勢の動き
表彰台の最後の一枠は、シュピールベルクで3位に入ったフェラーリのシャルル・ルクレールが獲得しました。これは直近4戦で3度目の表彰台となり、フェラーリ勢の中で安定して結果を残していることがうかがえます。チームメイトのルイス・ハミルトンも4位に入り、フェラーリとしては着実にポイントを積み重ねる週末となりました。
メルセデス勢では、前戦カナダGPで優勝したジョージ・ラッセルが5位でフィニッシュし、安定感を示しました。レース序盤のアクシデントでアントネッリがフェルスタッペンと接触したこともあり、ベテランと若手が混在するチームとして、まだ課題とポテンシャルの両方を抱えていることが見える形です。
レーシング・ブルズのリアム・ローソンは6位と今季自己ベストの結果を残しました。トップチームの後ろで確実にポイントを拾うパフォーマンスは、中団グループの力関係にも影響を与えそうです。
シーズン前半の転換点としてのオーストリアGP
このオーストリアGP当時、F1はノリスの母国レースでもある7月6日のイギリスグランプリ(シルバーストン)を次戦に控えており、そこがシーズンの折り返し地点と位置づけられていました。マクラーレンのワンツーフィニッシュにより、タイトル争いはマクラーレン勢を中心とした展開がより明確になり、シーズン前半の重要な分岐点となったと言えます。
映画と現実のF1が重なるように、若い才能同士の対決、ベテラン王者の苦戦、中団勢の台頭など、2025年シーズンを象徴する要素が凝縮された一戦でした。振り返れば、このオーストリアGPは、今季のF1を語るうえで欠かせないレースの一つとして記憶されていきそうです。
Reference(s):
Lando Norris holds off Oscar Piastri to win F1 Austrian Grand Prix
cgtn.com








