ジョコビッチ、ウィンブルドン3回戦進出19回の新記録 フェデラー超え
男子テニスのノバク・ジョコビッチが、2025年のウィンブルドン選手権で通算19度目となる3回戦進出を達成し、新たな大会記録を打ち立てました。24個のグランドスラム優勝を誇るレジェンドは、今もなお頂点を目指し続けています。
ジョコビッチ、ウィンブルドン3回戦進出は史上最多の19回
木曜日にセンターコートで行われた男子シングルス2回戦で、ジョコビッチはダン・エバンスを6-3、6-2、6-0のストレートで下しました。この勝利でウィンブルドン通算99勝目に到達するとともに、3回戦進出は自身19度目となりました。これは、テニスのオープン化以降の男子選手としてロジャー・フェデラーを1回上回る単独最多の記録です。
24度のグランドスラム優勝者にとっては「ささやかな」記録?
とはいえ、ジョコビッチにとって最も象徴的な数字は、男子で最多となるグランドスラム通算24勝と、そのうちウィンブルドン7度制覇という実績でしょう。今回の19度目の3回戦進出は、彼のキャリア全体から見れば決して最も大きなタイトルではありませんが、芝の名門大会で長年安定して勝ち続けてきた証しでもあります。
SinnerとAlcarazに向けた世代ギャップジョーク
試合後、ジョコビッチはこの新記録を、若いライバルたちへのユーモアに変えました。彼は「19回というのは素晴らしい数字だ。おそらくシナーとアルカラスの年齢を合わせたくらいだね」と語り、会場の笑いを誘いました。19という回数を、ヤニック・シナーやカルロス・アルカラスといった新世代のエースたちの年齢に重ね合わせることで、自身がどれほど長くトップレベルで戦い続けてきたかを、軽妙なジョークを交えて表現した形です。
それでも視線は「次のグランドスラム優勝」へ
ジョコビッチは、自らの功績を振り返るよりも、まだ次のタイトル獲得を目指していると強調します。コート上でのインタビューでは「正直なところ、これまでのことを振り返る時間はない。振り返りたい気持ちはあるけれど、それはラケットを置いてからになるだろう」と話しました。
さらに彼は、「いつかラケットを置いて、ビーチでフェデラーやナダルとマルガリータを飲みながら、これまでのライバル関係やいろいろなことを振り返る時が来るだろう」と続けました。ビッグ3と呼ばれてきたライバルたちとの関係に触れつつも、「今はまだその時ではない」というメッセージがにじむ言葉です。
試合内容:ブレークポイントから一気に主導権
エバンス戦の立ち上がりで、ジョコビッチはやや苦しみました。第1セットでは最初の9本のブレークポイントを生かせず、なかなか相手のサービスゲームを破れませんでした。しかし、ついに5-3とリードするブレークに成功した場面では、両腕を高く掲げて「ようやく」と言わんばかりのジェスチャーを見せました。
そこから流れは一変します。最初のブレークまでに9本連続で逃したブレークポイントの後は、残りのブレークポイントを6本中5本決めるなど、確実にチャンスをものにしました。スコアが示す通り、最終的には6-3、6-2、6-0と圧倒的な内容で試合を締めくくっています。
長く勝ち続けることの意味
ウィンブルドンでの通算99勝、3回戦進出19回という数字は、単に記録の更新というだけでなく、長期にわたって高いレベルを維持し続けることの難しさを象徴しています。芝のコートで何度も勝ち抜くには、技術だけでなく、フィジカルの維持やメンタルの強さ、戦術のアップデートが欠かせません。
男子テニスでは、シナーやアルカラスのような新しいチャンピオンが台頭する一方で、ジョコビッチのようなベテランがなおもグランドスラムの優勝争いに加わっています。スポーツの世界で「ピーク」をどれだけ長く保てるのかという問いに、ジョコビッチは今もプレーで答え続けていると言えるでしょう。
2025年シーズン、その先へ
2025年のウィンブルドンで残した通算99勝と3回戦進出19回という足跡は、ジョコビッチのキャリアにおける一つの節目として記憶されそうです。世代交代が進む男子テニスにおいて、彼がこの先どこまで頂点に踏みとどまるのか。2026年以降のグランドスラムでの戦いにも、引き続き注目が集まります。
Reference(s):
Djokovic reaches third round at Wimbledon for record 19th time
cgtn.com








