女子EUROで前回王者イングランドが開幕戦黒星 フランスに1-2敗戦
女子欧州選手権(女子EURO)で前回王者イングランドがフランスに1-2で敗れ、大会史上初めて「タイトル保持国が開幕戦で黒星」という結果になりました。
女子EURO初戦で起きた歴史的な黒星
現地時間の土曜日に行われた女子欧州選手権のグループD初戦で、イングランドはフランスに1-2で敗れました。前回大会王者として今大会連覇を目指すイングランドでしたが、女子EUROでタイトル保持国が開幕戦に敗れるのは初めてです。
フランスは前半終盤、Marie-Antoinette Katoto と Sandy Baltimore が立て続けにゴールを決め、試合を一気に自分たちの流れに引き寄せました。この勝利でフランスは公式戦9連勝とし、王者イングランドを相手に存在感を示しています。
立ち上がりの優位を生かせず、追い上げも一歩届かず
試合の入りはイングランドが良く、開始15分ほどはボール支配や主導権で上回る時間帯もありました。しかし前半終了間際の連続失点で一気に苦しい展開となります。
後半は修正してフランス陣内に押し込む時間も増え、試合終了3分前には Keira Walsh がゴールを決めて1点差に詰め寄りました。それでも同点ゴールまでは届かず、1-2のままタイムアップ。数字上は僅差でも、フランスが試合の大半をコントロールした内容でした。
ウィリアムソン主将「私たちの基準はもっと高い」
イングランドのキャプテン、Leah Williamson は試合後、「ここまで私たちがあのような姿を見せたことはしばらくなかった」と振り返りました。同時に、「個々のデュエルで自分たちにもっと高い基準を課しているし、試合の中でその点は改善できたのは良かった」と、試合の中で修正できた部分も評価しています。
このコメントからは、チームとしての強度や球際の戦いに対する自己評価の高さがうかがえます。一方で、その基準に達しない時間帯が前半の連続失点につながったという反省もにじみます。
ウィーグマン監督の完璧な大会記録がストップ
イングランドを率いる Sarina Wiegman 監督にとっても、この敗戦は特別な意味を持ちます。Wiegman 監督はこれまで、女子欧州選手権でオランダとイングランドを指揮して12戦12勝という完璧な戦績を誇ってきましたが、その無敗記録がついに途切れました。
試合後、監督は「この3週間、本当に良い準備ができていたし、トレーニングも素晴らしかった。しかしそれだけでは勝利は保証されない。大事な瞬間に正しいことをやり切れなかった」と語り、内容と結果のギャップに悔しさをにじませました。
大会はまだ始まったばかりとはいえ、グループステージは短期決戦です。イングランドが連覇へ望みをつなぐには、次戦以降でどれだけ素早く立て直せるかが鍵となります。
「まだ挑戦者」フランス指揮官の冷静な自己評価
一方、勝利したフランスの Laurent Bonadei 監督代行は、周囲の「優勝候補」という見方に慎重な姿勢を崩していません。キャプテンの Griedge Mbock をけがで欠く中での勝利にもかかわらず、「私たちはまだ何も成し遂げていない。今もなお、多くの野心を持つ挑戦者だ」と語りました。
そのうえで、「今夜は勇気を持って戦い、とても強いチームと互角に渡り合えることを示した。ただし、まだグループステージの1試合を勝っただけで、この組にはあと2試合が残っている」と、浮かれすぎないようチームに釘を刺しています。結果に満足しつつも、あくまで「通過点」と位置づける姿勢が印象的です。
グループDの行方と今後の注目ポイント
同じグループDでは、この試合に先立ってオランダがウェールズに3-0で勝利しています。初戦を終えて、フランスとオランダが白星スタート、イングランドとウェールズは黒星スタートとなりました。
イングランドの次戦は現地時間の水曜日にオランダ戦、その4日後にはウェールズとのグループ最終戦が控えています。
- グループDは4チームによる総当たり戦で、わずか3試合で運命が決まる短期決戦
- フランスとオランダは勢いに乗れるか、連勝がかかる第2戦が重要
- イングランドとウェールズは、次戦でどこまで立て直せるかが焦点
女子EUROは一試合ごとに流れが大きく動く大会です。歴史的な黒星スタートとなったイングランドが、この敗戦をどのように「学び」に変えていくのか。そして、フランスがあくまで自らを挑戦者と位置づけながら勢いを維持できるのか。グループDから目が離せない展開が続きそうです。
Reference(s):
England become first reigning champion to lose a Women's Euro opener
cgtn.com








