世界1位サバレンカ、元ペアのメルテンス下しウィンブルドン8強入り
テニスの四大大会ウィンブルドン選手権女子シングルスで、世界ランキング1位のアリナ・サバレンカ(ベラルーシ)が、元ダブルスパートナーのエリーゼ・メルテンス(ベルギー)を6-4、7-6(4)で下し、準々決勝進出を決めました。女子テニスの国際ニュースとしても注目される一戦となりました。
女子シングルスのトップ6シードの中で唯一勝ち残っているサバレンカは、まさに倒すべき存在です。その重圧のなかで難敵メルテンスをストレートで退けた内容は、優勝候補としての強さと安定感をあらためて印象づけるものでした。
サバレンカが見せた世界1位の貫禄
第1セットはサバレンカが先に試合の主導権を握りました。力強いサービスとフォアハンドで一気に4-1とリードを広げますが、メルテンスも粘り強いプレーで反撃し、4-4と追いつきます。それでも、三度のグランドスラム優勝を誇るサバレンカはここで一気に加速し、次の11ポイント中8ポイントを奪って6-4でセットをものにしました。
続く第2セットでは、世界ランキング23位のメルテンスが先にブレークに成功し、流れを引き寄せたかに見えました。しかしサバレンカは崩れません。すぐにブレークバックして3-3と追いつくと、その後は互いにサービスゲームを守り続け、タイブレークにもつれ込みました。
タイブレーク序盤は再びメルテンスがリードを奪いますが、ここからサバレンカの真価が発揮されます。ベースライン後方から放たれる強烈なグラウンドストロークでメルテンスを後ろへ押し下げ、主導権を完全に掌握。最後は前に出てのボレーを決め、約90分の熱戦に終止符を打ちました。
元ダブルス名コンビの複雑な対戦
両者はかつて女子ダブルスで世界のトップに立った名コンビでもあります。2019年の全米オープンと2021年の全豪オープンをともに制し、攻撃的なサバレンカと安定感のあるメルテンスという補完関係で数々のタイトルを手にしてきました。
その一方で、シングルスではサバレンカが直近の対戦で10連勝中と、はっきりとした差がついています。互いのプレースタイルやクセを知り尽くした相手だけに、ごまかしのきかない高度な駆け引きが続きましたが、最後に勝負を分けたのは一球ごとの思い切りの良さと、大事なポイントでのメンタルの強さでした。
女子テニスのいまを映す一戦
今大会の女子シングルスでは、序盤から有力選手の敗退が相次ぎ、トップ6シードの中で勝ち残っているのはサバレンカただ一人となっています。波乱含みのドローの中で世界1位がきっちりと結果を出したことは、ツアー全体の勢力図を考えるうえでも象徴的です。
パワーとスピードが年々増す女子テニスでは、ただボールを強く打つだけでは勝ち続けることができません。この日のサバレンカは、攻撃的なテニスを貫きながらも、ラリーの中でリスクを抑える場面と勝負に出る場面の切り替えがはっきりしていました。数字に残らないこうした判断力が、僅差の試合をものにする鍵になっているように見えます。
準々決勝ジーゲムント戦の注目ポイント
サバレンカは次戦、準々決勝でドイツのラウラ・ジーゲムントと対戦します。大会もいよいよベスト8の局面に入り、一つのミスや一度のブレークが勝敗を大きく左右する緊張感の高いラウンドです。
試合に向けた注目ポイントを、簡潔に整理してみます。
- 序盤からサーブとリターンで主導権を握れるか
- 強打とミスのバランスをどこまでコントロールできるか
- タイブレークなど接戦での集中力を維持できるか
かつてのパートナーとの対戦を制し、自信を深めたサバレンカが、このままウィンブルドン初優勝へ一気に駆け上がるのか。それとも、ここから新たな波乱が生まれるのか。女子テニスのいまを映す物語は、準々決勝以降も目が離せません。
Reference(s):
Sabalenka downs Mertens to power into Wimbledon quarterfinals
cgtn.com








