女子バスケ中国代表、豪州に63-76 FIBAアジアカップ前哨戦を振り返る
FIBA女子アジアカップ2025に向けた強化シリーズで、中国女子バスケットボール代表がオーストラリアに63-76で敗れました。この一戦は、中国にとってシリーズ初黒星となり、大会前の課題と収穫がはっきりと見えた試合でした。
試合の概要:63-76、中国が強化試合で初黒星
試合は中国南部・海南省の海口市で日曜日に行われました。中国はこれまでの強化試合で、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表と日本代表をそれぞれ2度破っており、この試合がシリーズで初めての敗戦となりました。
立ち上がりは互角、エース交代後に主導権を奪われる
ティップオフ直後、中国はセンターのハン・シュ(Han Xu)が先制点を挙げ、序盤は互いに得点を重ね合う展開となりました。しかしハンがベンチに下がると、ゴール下の存在感が薄れた隙を突いて、オーストラリアが一気に攻勢に出ます。
中国はディフェンスのローテーションが後手に回り、ペイント内と外角の両方で失点が続き、第1クォーター終了時点で19-28と9点ビハインドを背負いました。
第2クォーターでミスが増加、点差は18点に拡大
第2クォーターに入ると、中国はオフェンスのリズムをつかめず、ターンオーバー(ボールを相手に渡してしまうミス)とファウルが増えていきます。逆にオーストラリアは、激しい守備から速攻につなげる展開で、リードを着実に広げました。
前半終了時には、中国は18点差を追いかける苦しい状況となり、ベンチワークやメンタル面も含めて修正が求められる内容となりました。
後半は3ポイントで反撃も、終盤に再び突き放される
ハーフタイム明け、中国は守備の強度を高めつつ、外角シュートで反撃に出ます。ガードのヤン・リウェイ(Yang Liwei)やルオ・シンユー(Luo Xinyu)が立て続けに3ポイントシュートを決め、最大18点あった点差を一時は7点差まで縮めました。
しかしオーストラリアも冷静に対応し、終盤には連続3ポイントで再び流れを引き寄せます。中国は最後まで粘りを見せたものの、追い上げきれず、63-76で試合終了となりました。
個人成績とチームの収穫・課題
中国では、ハン・シュがチーム最多の15得点、9リバウンドとインサイドで存在感を示しました。一方、オーストラリアは3人の選手が2桁得点を記録し、そのうちイザベル・ボーン(Isabelle Bourne)が15得点を挙げるなど、攻撃のバランスの良さが光りました。
この試合から見える中国の主なポイントは、次の3つです。
- エース不在時間帯のオフェンス構築:ハンがベンチに下がった時間帯に得点が停滞しており、インサイドに頼りすぎない攻撃の多様化が課題といえます。
- ターンオーバーとファウルのコントロール:第2クォーターの大量失点はミスの増加と直結しており、ゲーム全体のコントロール力が問われました。
- 3ポイントディフェンス:終盤に許したオーストラリアの連続3ポイントは、勝負どころの守備強度やコミュニケーションの重要性を改めて示しました。
アジアカップ2025への準備という文脈で
今回の強化試合は、FIBA女子アジアカップ2025を見据えたシリーズの一環として行われました。大会は、2025年7月13日から20日まで、中国南部・広東省深圳市での開催が予定されていました。
中国は6月の段階でボスニア・ヘルツェゴビナ、日本を相手に連勝を重ねており、チームとしての手応えを積み上げてきました。その流れの中で迎えたオーストラリア戦の敗戦は、あえて強豪と対戦することの意味を浮き彫りにしたともいえます。
また、この海口での一戦の後、両チームは中国中部・湖南省長沙市での次の強化試合を火曜日に控えていました。異なる都市で連戦する形式は、移動や環境の変化に慣れながら実戦感覚を高めるうえでも、貴重な経験となります。
「負けから学ぶ」チームづくり
スコアだけを見れば中国の敗戦ですが、後半に3ポイントで反撃し、18点差を7点差まで詰めた展開には、チームの底力も表れています。特に、ヤン・リウェイやルオ・シンユーといったガード陣の積極性は、大会本番でも重要な武器となるでしょう。
一方で、試合の入り方やエース交代後の時間帯、ターンオーバーの多さなど、「勝ち切るチーム」になるために詰めるべきポイントも明確になりました。強化試合でこうした課題が見えたこと自体が、アジアカップに向けた大きな収穫ともいえます。
ファン目線で押さえておきたいポイント
国際大会前の強化試合は、結果だけでなく「どんな課題に取り組んでいるのか」「どの選手が新たな役割を担い始めているのか」を見る絶好の機会です。今回の試合をきっかけに、
- インサイドとアウトサイドのバランス
- 若手・ベンチメンバーの起用法
- 強豪国との試合での試合運び
といった視点で中国女子代表の戦い方を追ってみると、FIBA女子アジアカップ2025や今後の国際試合が、さらに立体的に見えてくるはずです。
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Reference(s):
China fall to Australia in women's basketball warm-up before Asia Cup
cgtn.com








