F1レッドブル、ホーナー代表を電撃解任 20年のタイトル時代に幕
F1世界選手権で黄金期を築いたレッドブルが、チームを20年率いてきたクリスチャン・ホーナー代表を水曜日に電撃解任しました。後任には姉妹チーム、レーシング・ブルズのローレン・メキース代表が就き、タイトル常連チームは大きな転換点を迎えています。この国際ニュースを日本語で振り返りながら、チームの変化がF1全体に何を意味するのかを見ていきます。 レッドブルは声明で解任の理由には触れなかったものの、ホーナー氏の功績に謝意を示し、チームの歴史において永遠に重要な一員であり続けるとたたえました。ホーナー氏は、レッドブルがF1にフルコンストラクターとして参戦した2005年からチーム代表を務め、およそ20年にわたりチームを率いてきました。 先週のイギリスGP期間中も、ホーナー氏は通常通りチーム運営やメディア対応を行っていたとされます。スポーツ専門局の映像では、イングランド・ミルトンキーンズにあるチーム本拠地でスタッフに向けてスピーチする様子が流れ、今回の決定をショックだと語りながら感情をこらえる姿が映し出されました。 ドライバーのマックス・フェルスタッペン選手は、SNSに初優勝から四度のタイトルまで共に信じられない成功を分かち合ってきた、忘れられないレース勝利と数えきれない記録をありがとうと投稿し、長年の関係に別れを告げました。 ホーナー氏の下で、レッドブルはF1ドライバーズタイトルを8度獲得しました。セバスチャン・ベッテル選手が4回、マックス・フェルスタッペン選手が4回王座に就き、コンストラクターズタイトルも6度獲得するなど、いわゆるレッドブル時代を築いてきました。 ホーナー氏自身も、配信サービスのF1ドキュメンタリーシリーズ『ドライブ・トゥ・サバイブ』を通じて世界的な知名度を得ました。メルセデスのトト・ウォルフ氏との激しいライバル関係は同番組の中心的なストーリーの一つとなり、レース外でも注目を集める存在でした。 妻は音楽グループ、スパイス・ガールズのメンバーとして知られるジェリ・ハリウェルさんで、ホーナー氏はモータースポーツにとどまらないセレブリティとしても広く知られていました。今年2月のロンドンでのシーズン開幕イベントでは、ホーナー氏とフェルスタッペン選手が観客からブーイングを浴びる場面もあり、チームを取り巻く空気の変化をうかがわせていました。 今回の解任は、ここ1年半あまり続いてきたレッドブルの人事の揺らぎの延長線上にあります。名設計者として知られるエイドリアン・ニューウェイ氏はアストンマーティンに移り、スポーティングディレクターのジョナサン・ウィートリー氏もザウバーへと去りました。ザウバーは近くアウディのワークスチームになる予定とされており、チームの屋台骨を支えてきた人材の流出が相次いでいます。 ドライバー起用でも変化が続きました。チームは昨シーズン末にセルジオ・ペレス選手を放出し、今季序盤にはリアム・ローソン選手をマックス・フェルスタッペン選手のチームメイトとして起用しましたが、短期間で終了。その後は角田裕毅選手がチームメイトに入りましたが、ここ5戦はいずれもノーポイントに終わっています。 今シーズンのF1ではマクラーレンが支配的な強さを見せる一方で、レッドブルのパフォーマンスはかつてほど安定していません。ディフェンディングチャンピオンであるフェルスタッペン選手はドライバーズランキング3位にとどまり、チームもコンストラクターズランキング4位に位置しています。 こうしたなか、姉妹チームのレーシング・ブルズを率いてきたローレン・メキース氏が、レッドブルのチーム代表兼最高経営責任者としてホーナー氏の後任に就きます。メキース新体制には、成績の立て直しに加え、相次ぐ幹部の離脱やドライバー起用の迷走で揺らいだチームの一体感をどう再構築するかという課題も突き付けられています。 レッドブルのドライバーに加わった角田裕毅選手にとっても、チームの指揮官交代は無視できないニュースです。メキース氏の下でどのような役割や開発方針が与えられるのか、日本のモータースポーツファンからも注目が集まりそうです。 ここ5戦でポイントを獲得できていない角田選手にとっては、マシン開発や戦略の方向性が変わることで状況が好転する可能性もあれば、ポジション争いが一層激しくなるリスクもあります。F1のトップチームで起きている組織の再編が、個々のドライバーのキャリアにどう影響するのかを見極めることが、日本語でF1ニュースを追う私たちにとっても重要になってきます。 20年にわたってタイトル争いの最前線に立ち続けてきたクリスチャン・ホーナー氏の退任は、単なる一つの人事ではなく、F1の勢力図と文化の変化を象徴する出来事とも言えます。 ベテラン指揮官の時代が終わり、データやテクノロジー、メディア対応に長けた新世代のリーダーが前面に出る流れは、スポーツの世界全体にも通じるテーマです。今回のレッドブルの決断が、他チームや将来のF1経営のあり方にどのような影響を及ぼすのか。2025年シーズンを通じて、こうした動きを冷静に追いかけていくことが求められます。ホーナー電撃解任 レッドブルの発表内容
20年で築いたタイトルラッシュとスター性
続く幹部流出とドライバー起用の迷走
今シーズンの成績低迷とメキース新体制
角田裕毅選手と日本のファンへの影響
ホーナー退任が示すF1の世代交代
Reference(s):
Red Bull fire F1 team principal Horner after 20 title-filled years
cgtn.com








