WTT米国スマッシュで波乱 中国トップシード孫穎莎が16強敗退
現在、米ネバダ州ラスベガスで開催中の卓球ワールドテーブルテニス(WTT)ユナイテッド・ステーツ・スマッシュで、中国のトップシード2人がそろって姿を消しました。女子シングルスでは中国ナンバーワンシードの孫穎莎が16強で敗退し、同大会で王も敗れるなど、国際卓球ファンの間で波紋が広がっています。
孫穎莎、中国同胞の陳熠に屈する
孫穎莎は現地時間木曜日に行われた女子シングルス16強で、同じ中国代表の陳熠と対戦しました。オリンピック女子シングルスで銀メダルを2度獲得している孫は、中国ナンバーワンシードとして今大会でも優勝候補と目される存在でしたが、ゲームカウント3対1(11-9、7-11、11-5、11-9)で陳に敗れました。
試合の流れ
試合は序盤からシード外の陳が主導権を握りました。第1ゲームで陳は4-1とリードを広げ、そのまま孫のミスを突きながら11-9で先取します。
第2ゲームでは孫が持ち味を発揮し、ラリーを支配して11-7で取り返しました。一度は流れを引き寄せたかに見えましたが、第3ゲームから再び試合は陳ペースに傾きます。
陳は攻撃的なプレーをさらに強め、孫のミスを確実に得点につなげて11-5で第3ゲームを奪取。プレッシャーをかけ続けました。
第4ゲームは互いに譲らない展開となり、ラリーの中には17本続く長い打ち合いもありました。このラリーを制した陳が7-7に追いつくと、その勢いのままポイントを重ね、最後は11-9で勝負を決めました。
中国トップ2シードが敗退という波乱
孫の敗退に加え、同じく中国のトップシードである王も今大会で姿を消しました。中国のトップ2シードがそろって敗れる結果となり、WTTユナイテッド・ステーツ・スマッシュは予想外の展開を見せています。
この結果が意味するもの
今回の結果は、中国卓球の強さと同時に、その層の厚さを改めて示すものでもあります。ナンバーワンシードの孫を下したのは、海外勢ではなく、同じ中国代表の陳でした。
- 世界トップレベル同士の国内競争が、国際舞台でのレベルをさらに押し上げていること
- シード外の選手であっても、一発勝負のトーナメントではトップ選手を倒す力を持つこと
- WTTなどの国際大会では、ランキングや実績だけでは結果を予測できないこと
孫にとっては痛い敗戦ですが、依然として世界の第一線で戦う選手であることに変わりはありません。一方で陳にとっては、大舞台で存在感を示す大きなチャンスとなりました。
今後の注目ポイント
- 陳熠がこの勢いをどこまで保ち、今大会でどこまで勝ち進むのか
- 孫穎莎と王が、今後の国際大会に向けてどのように課題を整理し、立て直しを図るのか
- 中国勢の内部競争が、世界全体の卓球シーンにどんな影響を与えていくのか
国際ニュースとしてのスポーツは、単なる勝ち負けだけでなく、選手同士の関係や勢力図の変化を映し出します。WTTユナイテッド・ステーツ・スマッシュで起きた中国トップシード2人の敗退は、卓球界の力関係が静かに動き始めていることを感じさせる出来事と言えそうです。
Reference(s):
cgtn.com








