中国格闘ゲーム王者・小孩、餓狼伝説で「レガシー」を築く挑戦
国際ニュースとして注目を集めるeスポーツの舞台で、中国の世界的格闘ゲーム王者「小孩(Xiao Hai)」こと曾卓君選手が、自らの「レガシー(遺産)」づくりに挑んでいます。今年7月にサウジアラビア・リヤドで開かれたEsports World Cupの『Fatal Fury: City of the Wolves』部門は、その象徴的なステージの一つでした。
小孩とは誰か:中国格闘ゲーム界のレジェンド
曾卓君選手は、「Street Fighter」や「King of Fighters」など複数タイトルで世界チャンピオンに輝いてきた、中国の格闘ゲームシーンを代表するプレイヤーです。長年にわたりトップレベルで戦い続けてきたその姿は、アジアを中心に世界のファンから支持されています。
現在はKuaishou Gamingに所属し、新たな挑戦の場として選んだのが『Fatal Fury: City of the Wolves』です。
26年ぶり新作『餓狼伝説 City of the Wolves』が競技シーンに復帰
『Fatal Fury: City of the Wolves』は、クラシックな格闘ゲームシリーズの第7作にあたるタイトルで、26年ぶりとなる完全新作です。今年になって公式な競技シーンに本格復帰し、世界中の格闘ゲームファンやプロ選手から注目を集めています。
リヤドの舞台で見せた「まだ頂点に立てる」証明
サウジアラビア・リヤドのAmazon Esports Arenaで行われたEsports World Cupでは、世界トップレベルの16人が『Fatal Fury: City of the Wolves』部門のタイトルと総額100万ドルの賞金プールをかけて戦いました。大会は4グループに分かれたダブルエリミネーション方式(敗者復活あり)で、各グループ上位2人がシングルエリミネーションの決勝トーナメントに進む形式です。
小孩はグループステージから存在感を示しました。精密なコンボと状況判断、そして揺るがないメンタルで相手を追い詰めるスタイルは健在で、「まだ小孩は頂点を狙える」と感じさせる内容だったといえます。
勝利以上に重い「レガシー」という目標
今回の挑戦で、小孩が目指しているのは「勝利」だけではありません。彼にとってこの大会は、自分がこのゲームや格闘ゲームシーンにどんな足跡を残せるかという「レガシー」の追求でもあります。
新作タイトルでは、ゲームシステムの理解や研究のスピードが勝敗を大きく左右します。小孩は、単に勝ち星を積み上げるだけでなく、ゲームのあらゆるシステムを使いこなし、常にプレーを進化させることで、「まだ第一線で戦える」ことを証明しようとしているように見えます。
世界のeスポーツとアジア勢の存在感
格闘ゲームの国際大会は、ここ数年でeスポーツ全体の中でも存在感を増しています。中東のリヤドで大規模イベントが開かれ、世界中のトップ選手が一堂に会する構図は、eスポーツが本当にグローバルな競技になりつつあることを示しています。
そのなかで、中国をはじめアジアのプレイヤーたちは、技術だけでなく長年の経験や研究量でもシーンをけん引する存在です。小孩のように、複数タイトルで実績を持つベテラン選手が新作タイトルに挑み続ける姿は、次の世代のプレイヤーにとっても大きな刺激になるでしょう。
「レガシーづくり」は私たちにも向けられた問い
勝敗の行方以上に、こうした「レガシーづくり」の視点は、変化の速いデジタル時代を生きる私たちにも重なるところがあります。キャリアや趣味の世界で、自分は何を積み重ね、何を残していくのか――世界のeスポーツシーンから、そんな問いを静かに投げかけられているのかもしれません。
Reference(s):
World fighting game champion 'Xiao Hai' wants to build his legacy
cgtn.com








