シフィオンテク、アニシモワを圧倒 初のウィンブルドン優勝で歴史的ダブルベーグル
国際ニュースとしても注目された今年のウィンブルドン女子シングルス決勝で、イガ・シフィオンテクがアマンダ・アニシモワを6-0、6-0で圧倒し、自身初のウィンブルドン優勝を果たしました。114年ぶりとなる歴史的スコアの意味と、二人の言葉から見える女子テニスの現在地を整理します。
歴史的なスコアで終わった57分間
シフィオンテクはセンターコートで行われた決勝で、第13シードのアニシモワに一ゲームも与えず、わずか57分で勝負を決めました。6-0、6-0というダブルベーグルと呼ばれるスコアでのウィンブルドン女子決勝は、1911年以来114年ぶりだとされています。
アニシモワはグランドスラム決勝が初めての23歳。大きな舞台で全く流れをつかめないまま試合が終わり、彼女にとっては苦いデビュー戦となりました。
芝への苦手意識を乗り越えたシフィオンテク
24歳のポーランド出身、イガ・シフィオンテクは、これまでウィンブルドンの芝のコートにあまりなじみを感じてこなかったといいます。すでに他のグランドスラム大会で複数のタイトルを持ちながらも、ここでトロフィーを掲げる自分の姿は想像できなかったと語ってきました。
それだけに、今回の初優勝は本人にとっても特別でした。試合後には、メジャー決勝で6戦全勝としたことにも触れつつ、「本当に非現実的な感覚」と心境を明かしています。苦手意識があった舞台で、完璧に近い内容のプレーを見せたことは、精神面の強さを象徴する出来事と言えます。
アニシモワをのみ込んだ緊張と疲労
一方のアマンダ・アニシモワは、試合後の会見で自らのコンディションについて率直に振り返りました。コート上で少し凍りついてしまったようだったこと、そしてここ2週間で少し疲れてしまったのかもしれないと話し、緊張と疲労がプレーに影響したと認めています。
彼女は決勝前日の金曜日、疲労を理由に練習を見送り、試合当日のウォームアップ中には右肩に痛みも感じていたといいます。試合直後はショックが大きく、受け止めるのが難しくて、試合中も終わった直後も少し茫然としていたと、その心情を語りました。
ロイヤルボックスが見守ったセンターコート
この歴史的なウィンブルドン決勝を、ロイヤルボックスから見守っていたのが、イギリス王室のキャサリン妃(プリンセス・オブ・ウェールズ)でした。試合後は、シフィオンテクとアニシモワの双方にトロフィーを手渡し、57分間の一方的なスコアであっても、その舞台に立った二人をたたえました。
女子テニスの「いま」を映す試合として
一見すると、6-0、6-0というスコアは一方的な力の差を示しているように映ります。しかし、この決勝には現代の女子テニスを特徴づけるいくつかの要素が凝縮されていました。
- グランドスラムの連戦で、心身のコンディションをどう整えるかという課題
- サーフェス(コートの種類)への適応力と、それを乗り越えるメンタルの重要性
- 大舞台のプレッシャーが、若い選手のパフォーマンスに与える影響
シフィオンテクは、自身が苦手だと感じてきた芝の大会で結果を出したことで、プレースタイルの幅だけでなく、自己認識そのものも更新したと言えるでしょう。一方でアニシモワにとっては、準備やメンタルのあり方を見直す契機となるかもしれません。
今年のウィンブルドン女子決勝は、単なる圧勝劇というだけでなく、トップレベルのテニスがいかに細かな要素の積み重ねで成り立っているかを、あらためて示した一戦でした。
Reference(s):
Iga Swiatek dominates Amanda Anisimova for her first Wimbledon title
cgtn.com








