ウィンブルドン車いす女子シングルスでWang Ziyingが初優勝 中国本土勢初の快挙
中国本土勢として初、Wang Ziyingがウィンブルドン車いす女子制覇
ロンドンのオール・イングランド・ローンテニス・アンド・クロケット・クラブで行われたウィンブルドン選手権の車いす女子シングルス決勝で、中国本土出身で第4シードのWang Ziying(ワン・ズーイン)が、日本の第1シード、Yui Kamiji(ユイ・カミジ)を6-3、6-3で下し、初のグランドスラム優勝を果たしました。
Wangはこれが自身初の四大大会シングルスタイトルであると同時に、ウィンブルドンでシングルス優勝を果たした初の中国本土出身の車いすテニス選手となり、歴史的な快挙を達成しました。
この結果は、車いすテニスだけでなく、国際ニュースとしても注目される出来事です。アジア発の新たなスターの台頭として、世界のスポーツシーンに静かなインパクトを与えています。
スコア以上に激しかった決勝の内容
一見するとストレート勝ちのスコアですが、試合内容は緊張感に満ちたものだったようです。両者はこれまでに9度対戦し、Yui Kamijiが8勝と大きく勝ち越していました。その強敵を相手に、Wangがこの大舞台で流れを引き寄せました。
第1セットは9度のデュースを越える粘り合い
第1セットの鍵となったのは第9ゲームでした。Wangはここで5本のセットポイントを握りながらも、ゲームはなんと9回もデュースに持ち込まれる大接戦に。それでも最後まで集中力を切らさず、この重要なゲームを取り切って6-3で先行しました。
第2セットは一気に主導権を掌握
激闘の第1セットをものにしたWangは、第2セットでは同じ展開を繰り返させませんでした。チャンスを逃さずにリードを広げると、最初のマッチポイントをきっちりと決め、再び6-3でセットを連取。勝負どころでの決定力の違いを見せつける形となりました。
試合全体でWangが放ったウィナー(得点に直結するショット)は55本に達しました。攻撃的で積極的なテニスが、女王格のトップシードを上回ったと言えそうです。
女王Kamijiを倒してつかんだグランドスラム初タイトル
決勝で敗れたYui Kamijiは、これまでに四大大会で10個のタイトルを積み上げてきた女子車いすテニス界のトップ選手です。今回のウィンブルドン制覇をもって、四大大会すべてを制する「キャリア・グランドスラム」達成がかかっていました。
過去の対戦成績では大きく負け越していたWangにとって、この勝利は単なる1勝以上の意味を持ちます。女王に土をつけてのグランドスラム初制覇は、自身の自信を大きく高めるとともに、今後の女子車いすテニスの勢力図にも影響を与える可能性があります。
中国本土の車いすテニスにとっての節目
Wangが「ウィンブルドンの車いす女子シングルスを制した初の中国本土出身選手」となったことは、中国本土のテニス界にとって象徴的な出来事です。世界でも最も歴史と権威ある大会でのタイトル獲得は、若い世代の選手や車いすスポーツを目指す人々にとって大きな励みになるでしょう。
国際舞台でのこうした成果は、国内での競技環境の整備や、障がいの有無を問わずスポーツに親しむ文化づくりにもつながっていきそうです。
ダブルスでもタイトル獲得に挑戦
シングルスでの勝利が決まった直後、WangはダブルスのパートナーであるLi Xiaohui(リー・シャオフイ)と抱き合い、喜びを分かち合いました。2人はその勢いのまま、翌日の日曜日に行われる予定の車いす女子ダブルス決勝にも臨みます。
決勝の相手は、ColombiaのAngelica Bernal(アンヘリカ・ベルナル)とFranceのKsenia Chasteau(クセニア・シャストー)のペアです。シングルス王者としてコートに立つWangが、ダブルスでもタイトルを獲得できるかどうかは、今後の注目ポイントの一つとなりそうです。
今回のニュースから見えること
今回のウィンブルドン車いす女子シングルス優勝には、いくつかの重要な意味があります。
- 中国本土出身選手によるウィンブルドン車いす女子シングルス初制覇という歴史的な記録
- 通算10個のグランドスラムタイトルを持つトップシード、Yui Kamijiを下しての勝利
- 過去の対戦成績8敗1勝という苦手意識を乗り越えた精神面での成長
- 車いすテニスやパラスポーツ全体の存在感を高める可能性
国際ニュースとして見ると、この一戦は単にテニスの結果にとどまらず、スポーツを通じた多様性の広がりや、アジア発の新しいスターの誕生を象徴する出来事とも言えます。今後の四大大会で、WangとYui Kamijiがどのようなライバル関係を築いていくのかにも注目が集まりそうです。
Reference(s):
Wang Ziying wins women's singles wheelchair title at Wimbledon
cgtn.com








