卓球WTT米国スマッシュ:中国勢がダブルス2冠、シングルス決勝でも存在感
米ラスベガスで開催中の卓球の国際大会「WTT United States Smash」で、中国勢が混合ダブルスと女子ダブルスの2種目を制しました。シングルスでも若手とベテランが決勝に名を連ね、中国卓球の層の厚さが際立っています。
WTT米国スマッシュで中国勢がダブルス2冠
世界のトップ選手が集う国際卓球大会「WTT United States Smash」は、米ネバダ州ラスベガスで行われています。大会終盤のダブルス種目で、中国勢が混合ダブルスと女子ダブルスのタイトルを獲得しました。
- 混合ダブルス:Lin Shidong/Kuai Man 組(中国)が優勝
- 女子ダブルス:Kuai Man/Wang Yidi 組(中国)が優勝
- 男子ダブルス:Lim Jong-hoon/An Jae-hyun 組(韓国)が優勝
混合ダブルス:Lin/Kuai 組がストレートで初タイトル
混合ダブルス決勝では、中国の Lin Shidong/Kuai Man 組が、韓国の Lim Jong-hoon/Shin Yu-bin 組と対戦しました。スコアは 13-11、16-14、11-6 といずれも接戦ながら、ゲームカウント3-0のストレート勝ちで押し切り、この大会で中国勢にとって最初のタイトルとなる金メダルを手にしました。
3ゲームとも立ち上がりから競り合いとなりましたが、要所のレシーブとラリーで中国ペアが一歩上をいく内容でした。特に第2ゲームはデュースにもつれ込みましたが、Kuai Man 選手の思い切ったバックハンドが流れを呼び込みました。
銅メダルは、中国香港の Wong Chun Ting/Doo Hoi Kem 組と、チャイニーズタイペイの Lin Yun-Ju/Cheng I-Ching 組が分け合っています。アジアの各地域からペアが表彰台に上がり、混合ダブルスの層の厚さを示す結果となりました。
女子ダブルス:中国同士の決勝を Kuai/Wang Yidi 組が制す
女子ダブルス決勝は、中国勢同士の顔合わせとなりました。Kuai Man/Wang Yidi 組が、第2シードの Sun Yingsha/Wang Manyu 組と激突し、白熱した試合を展開しました。
ゲームスコアは 14-16、11-5、11-6、8-11、9-11 と、どのゲームも接戦。ラリーの応酬と強烈なカウンターが続くハイレベルな一戦となり、わずかなミスが勝敗を分ける内容でした。この結果、Kuai/Wang Yidi 組が女子ダブルスの金メダルを獲得し、Kuai Man 選手は混合ダブルスとの「2冠」を達成しました。
男子ダブルス:韓国ペアがフランス兄弟に逆転勝ち
男子ダブルス決勝では、韓国の Lim Jong-hoon/An Jae-hyun 組が、フランスの兄弟ペア Alexis Lebrun/Felix Lebrun 組と対戦しました。
試合は第1ゲームを 4-11 で落とした韓国ペアが、第2ゲームを 13-11 で取り返すと、その後は 11-5、11-6 と連取し、ゲームカウント3-1の逆転勝ち。韓国ペアが男子ダブルスのタイトルを手にしています。
スピードとパワーが持ち味のフランス兄弟に対し、韓国ペアはブロックとカウンターで対応。中盤以降はラリーの主導権を握り、落ち着いた試合運びが光りました。
女子シングルス:ダークホース Chen Yi が決勝へ
女子シングルスでは、「ダークホース」として注目を集める中国本土の Chen Yi 選手が決勝進出を果たしました。準決勝では、同じく中国の Kuai Man 選手とフルゲームにもつれる激戦を演じています。
スコアは 6-11、11-3、3-11、11-9、9-11、11-1、11-9。序盤から互いにゲームを取り合う展開となり、第6ゲームでは Chen 選手が 11-1 と圧倒。その勢いのまま最終ゲームを 11-9 で振り切りました。今大会で Chen 選手は5試合中4試合を最終ゲームまでもつれ込む接戦で勝ち切っており、勝負強さが際立っています。
決勝の相手は、中国マカオの Zhu Yuling 選手です。Zhu 選手は準決勝で、日本の第7シード Mima Ito 選手を 11-6、11-9、6-11、4-11、11-6、11-8 で下しました。前半2ゲームを連取したあと、Ito 選手の反撃を受けながらも、要所でサービスとレシーブの配球を変え、最終的にゲームカウント4-2で勝利しています。
男子シングルス:Wang Chuqin が決勝進出
男子シングルスでは、中国の第2シード Wang Chuqin 選手が決勝に駒を進めました。準決勝で対戦したのは、男子ダブルスでも活躍したフランスの Felix Lebrun 選手です。
試合は 11-9、5-11、11-6、7-11、12-10、9-11、11-9 と、互いに譲らないフルゲームの接戦となりました。Wang 選手は要所でバックハンドの強打と台上の細かな技術を見せ、第5ゲームと最終第7ゲームを接戦で取り切って勝利をつかみました。
今回の結果が示す中国卓球の「層の厚さ」
今回のWTT米国スマッシュでは、混合ダブルスと女子ダブルスで中国勢がタイトルを獲得し、女子シングルスと男子シングルスでも複数の中国選手が決勝に進出しました。
- 同じ選手が複数種目で活躍(例:Kuai Man 選手の2冠)
- 中国本土だけでなく、中国香港や中国マカオ、チャイニーズタイペイなど、アジアの各地域からもメダリストが登場
- 韓国やフランスなど、他の国・地域の選手との対戦を通じたハイレベルな競い合い
こうした結果は、中国卓球の層の厚さと同時に、アジアを中心とした卓球界全体のレベル向上も示しています。日本のファンにとっても、Mima Ito 選手が強豪相手にどのような戦いを見せたのか、そして今後の国際大会で日本代表がどう巻き返していくのかを考えるきっかけとなる大会と言えそうです。
シングルス決勝の行方次第では、今後の国際卓球シーンの勢力図にも影響が出る可能性があります。中国勢のさらなる躍進とともに、他の国や地域の選手たちがどのように挑戦していくのかにも注目が集まります。
Reference(s):
cgtn.com







