39歳モドリッチがACミラン加入 13年のレアル生活に幕
欧州サッカーのビッグクラブ同士を渡り歩いてきた司令塔が、新たな挑戦に踏み出します。39歳のルカ・モドリッチが、13シーズンを過ごしたレアル・マドリードを離れ、ACミランと1年契約を結びました。低迷する名門を立て直せるかどうか、注目が集まっています。
39歳モドリッチ、ACミランと1年契約
ACミランは今週月曜日、クロアチア出身のMFルカ・モドリッチと1年契約を締結しました。契約には、もう1シーズン延長できるオプションも含まれています。
モドリッチは2018年のバロンドール受賞者で、長年レアル・マドリードの中盤を支えてきた選手です。39歳となった今も、高い技術と試合を読む力で、世界トップレベルの司令塔とみなされています。
13年のレアル生活に別れ 獲得タイトルは28個
モドリッチは今年5月、スペインの強豪レアル・マドリードから退団する意向を表明していました。2012年の加入から13シーズンにわたり、クラブの黄金期を支えた存在です。
その間に手にしたタイトルは合計28個にのぼります。欧州の頂点である欧州カップを6回、クラブワールドカップを6回、欧州スーパーカップを5回、スペインリーグ優勝を4回、国王杯を2回、スペインスーパーカップを5回と、クラブ史に残る実績を残しました。
ミランとの契約はFIFAクラブワールドカップ開幕前にすでにまとまっていましたが、モドリッチは米国で行われた大会でのレアルの試合を最後まで戦い抜きました。準決勝でパリ・サンジェルマンに0対4で敗れた試合が、結果的にレアルでのラストマッチとなりました。
低迷する名門ミラン、再建へ動く
7度の欧州制覇を誇るACミランにとって、昨季の成績は苦いものとなりました。セリエAで8位に沈み、今季の欧州カップ戦出場権を逃しています。モドリッチの獲得は、この不振からの立て直しを目指す新体制の象徴的な一手です。
アッレグリ復帰と新体制の青写真
シーズン終了後、ミランはセルジオ・コンセイソン監督を解任し、過去にクラブを率いたマッシミリアーノ・アッレグリを再招へいしました。アッレグリは2011年にミランをセリエA優勝に導き、その後ユベントスでリーグ5連覇を達成した名将です。
報道によると、アッレグリはモドリッチの現在のコンディションやモチベーションを確認するため、レアルとミランの双方で指揮経験を持つカルロ・アンチェロッティにも連絡を取りました。そのうえで、新たにスポーツディレクターに就任したイグリ・タレが先月、クロアチア代表の合宿地を訪れ、モドリッチとの交渉をまとめたとされています。
ベテラン司令塔に託される役割
39歳という年齢を考えれば、モドリッチにフルシーズンを通じての連戦を求めることは現実的ではありません。それでも、試合のテンポをコントロールし、若い選手たちをピッチ内外で導く役割は大きいと言えます。
欧州の大舞台を知り尽くした選手がロッカールームにいることは、結果だけでなくクラブ文化にも影響します。欧州カップ戦から遠ざかる今のミランにとって、その経験値は数字に表れにくい「無形資産」として機能する可能性があります。
少年時代の「憧れ」だったミランへ
モドリッチがミランを新天地に選んだ背景には、個人的な思い入れもあります。子どもの頃からミランを応援していた理由は、1990年代にクラブで活躍した同郷のズボニミル・ボバンの存在でした。
結果として、モドリッチのキャリアの大半はレアル・マドリードで過ごすことになりましたが、キャリア終盤で憧れのクラブのユニホームに袖を通すことになりました。レアルとミランという伝統あるクラブをつなぐ、物語性の強い移籍と言えるでしょう。
今後の注目ポイント
今回の移籍で、今後どこに注目すべきか、ポイントを整理します。
- セリエAでの適応力:守備的でフィジカルコンタクトの激しいリーグで、モドリッチのプレースタイルがどう生きるか。
- 出場時間のマネジメント:年齢を踏まえた起用法やローテーションを、アッレグリがどう設計するか。
- 若手との共存:成長期にある中盤の選手たちに、どのような影響を与えるか。
- 欧州カップ戦への復帰:今季のリーグ戦で結果を残し、来季の欧州大会出場権を取り戻せるか。
ミランは近年、クラブとしてのアイデンティティを模索してきました。モドリッチの加入は、単なるベテラン補強にとどまらず、「どのようなサッカーで、どのように勝つのか」を考え直すきっかけにもなり得ます。名門復活を託された新たな司令塔が、どこまでチームを押し上げるのか。今後のミランから目が離せません。
Reference(s):
Luka Modric signs with AC Milan after 13 seasons at Real Madrid
cgtn.com








