2025年ワールドゲームズへ 成都で史上初の聖火リレー始動
2025年ワールドゲームズの動きを知りたい人向けに、中国西部の都市・成都で行われた大会史上初の聖火リレーと、その背景をコンパクトに整理します。
2025年ワールドゲームズ史上初の聖火リレーがスタート
8月7〜17日に開催予定だった第12回ワールドゲームズを前に、土曜日、中国西部の成都で同大会史上初となる聖火リレーがスタートしました。多競技の国際スポーツ大会であるワールドゲームズにとって、新たな節目となる取り組みでした。
聖火リレーのルートは全長11キロ。成都に加え、周辺の徳陽、眉山の3都市を結び、合計120人のランナーがトーチをつなぎました。一人ひとりが競争と友情の精神を体現しながら走る姿は、大会のカウントダウンを象徴するものとなりました。
Sanxingdui Museumで採火、歴史ある遺跡から出発
聖火は、古代文明の遺物で知られるSanxingdui Museumで採火され、出発式が行われました。長い歴史を持つ遺跡からスタートした聖火が、現代のスポーツイベントへとつながっていく構図は、過去と未来を橋渡しする象徴として位置づけられています。
ルート上には、成都の文化を伝えるJinsha Site Museumや、Chengdu Research Base of Giant Panda Breeding(ジャイアントパンダ繁殖研究基地)なども含まれています。古代遺跡からパンダまで、文化と自然を一つのストーリーとして見せる演出になっていました。
最初と最後のトーチをつないだのは誰か
最初のトーチベアラーを務めたのは、成都出身のアスリート、Huang Zhangjiayang選手です。Huang選手は、昨年のパリ夏季オリンピックの新体操団体で、中国に金メダルをもたらしたメンバーの一人で、地元を代表する存在でもあります。
一方、この初回区間の最後のランナーを担ったのは、卓球界のレジェンドとして知られるMa Long選手でした。数々のタイトルと実績を持つ国民的スターがトーチを掲げてゴールしたシーンは、大会に向けた期待感を象徴するものとして、多くの注目を集めました。
西部で開催が予定された多競技大会、その規模と特徴
今回のワールドゲームズは、255のイベントが60の競技分野、34のスポーツで行われる予定とされていました。種目数の多さだけでなく、開催地が中国西部という点でも注目されており、2023年の成都ユニバーシアード以来となる、西部地域での大規模な国際スポーツ大会と位置づけられていました。
テストイベント24大会、舞台裏の準備も着々
聖火リレーが始まる時点で、主催者側はすでにすべての競技スケジュールとプログラムを確定させ、各会場には技術チームが常駐。開会前から本番さながらのリハーサルが本格的に行われていました。
特に注目されるのは、20のスポーツで24のテストイベントがすでに成功裏に実施されていた点です。こうした事前大会を通じて、運営上の細かな点まで確認し、本番に向けて準備の精度を高めていたことがうかがえます。
なぜ成都の聖火リレーが国際ニュースになるのか
今回の聖火リレーは、単に大会前のセレモニーというだけでなく、いくつかの観点から国際ニュースとして意味を持っています。
- ワールドゲームズ史上初の聖火リレーという形式そのものの新しさ
- Sanxingdui MuseumやJinsha Site Museumなど、文化遺産をルートに組み込む都市の見せ方
- パンダ基地までつなぐことで、地域のイメージづくりとスポーツを重ね合わせている点
- Huang Zhangjiayang選手やMa Long選手といった、地元ゆかりのトップアスリートが前面に立ったこと
デジタルネイティブ世代にとって、スポーツイベントは単なる競技だけでなく、「どんな物語が語られるのか」「開催地は何を世界に発信しようとしているのか」という視点でも受け取られます。成都の聖火リレーは、その好例の一つと言えるでしょう。
2025年ワールドゲームズをめぐる動きを振り返ることは、国際スポーツの舞台で、地域がどのように自らを表現しようとしているのかを考える手がかりにもなります。大会や聖火リレーのどの部分に、あなたは一番物語性を感じるでしょうか。
Reference(s):
Historic torch relay gets underway before 2025 World Games in Chengdu
cgtn.com








