世界水泳シンガポール Qin Haiyangが男子100m平泳ぎで今大会初の金
2025年の世界水泳選手権シンガポール大会で、競泳男子100メートル平泳ぎを制したのは中国のQin Haiyang(チン・ハイヤン)でした。中国代表に今大会初の競泳金メダルをもたらしたレースは、ラスト10メートルまで勝負の行方がもつれる接戦となりました。
男子100m平泳ぎ ラスト10メートルの逆転劇
現地時間の月曜日に行われた男子100メートル平泳ぎ決勝で、Qin Haiyangは58秒23をマークし、世界水泳シンガポール大会の王者となりました。準決勝を最速タイムで通過していたQinは、前半50メートルではイタリアのオリンピック王者Nicolo Martinenghi(ニコロ・マルティネンギ)にリードを許しました。
それでも後半に入ると、Qinはストロークのテンポとキックの精度を上げ、じわじわと差を詰めます。特にラスト10メートルでの伸びが光り、フィニッシュ直前でMartinenghiをとらえてタッチ勝ちしました。
レース後、Qinは「勝負は最後の10メートルだった。あの時点では誰も余力は残っていなかったので、勝敗を分けたのは技術だったと思う」と振り返っています。極限状態でフォームを崩さず、技術で押し切ったことが金メダルにつながった形です。
2位はMartinenghi、3位にはキルギスのDenis Petrashov(デニス・ペトラショフ)が入りました。Qinの金メダルは、中国代表にとって今大会の競泳種目での初めての金メダルとなり、チーム全体の士気を大きく押し上げています。
12歳のYu Zidi 女子200m個人メドレーで堂々の4位
この日の世界水泳選手権では、12歳のYu Zidi(ユー・ズーディー)の泳ぎも大きな話題となりました。女子200メートル個人メドレー決勝に挑んだYuは、バタフライ・背泳ぎ・平泳ぎと慎重なレース運びを見せ、最後の自由形で一気にギアを上げます。
得意とする自由形パートでの力強いフィニッシュにより、Yuは表彰台まであと一歩の4位に食い込みました。3位との差はわずか0.06秒という僅差でした。
Yuはレース後、「レース前はとても緊張しましたが、世界のトップ選手と一緒に泳げることが楽しみでもありました。結果は自分の予想を超えていて、とても満足しています」と語っています。12歳で世界選手権決勝の舞台に立ち、トップと互角に競り合った経験は、今後の成長にとって大きな財産になりそうです。
女子200メートル個人メドレーでは、カナダのSummer McIntosh(サマー・マッキントッシュ)が金メダル、同じくカナダのMary-Sophie Harvey(メアリー=ソフィー・ハーヴィー)が銅メダルを獲得し、銀メダルにはアメリカのAlex Walsh(アレックス・ウォルシュ)が入りました。
女子100mバタフライ Zhang Yufeiは4位、Yu Yitingは8位
女子100メートルバタフライ決勝では、中国代表のZhang Yufei(ジャン・ユーフェイ)が56秒47をマークして4位に入りました。同じく中国代表のYu Yiting(ユー・イーティン)は8位でフィニッシュしています。
この種目では、アメリカのGretchen Walsh(グレッチェン・ウォルシュ)が54秒73の大会新記録で優勝しました。ベルギーのRoos Vanotterdijk(ロース・ファンオッテルダイク)が銀メダル、オーストラリアのAlexandria Perkins(アレクサンドリア・パーキンス)が銅メダルを獲得しています。
準決勝でも存在感 背泳ぎ・平泳ぎで決勝進出
夜のセッションで行われた準決勝では、中国代表の勢いがさらに際立ちました。女子100メートル背泳ぎではPeng Xuwei(ポン・シュウェイ)が決勝進出を決め、女子100メートル平泳ぎではTang Qianting(タン・チアンティン)が全体3位のタイムで決勝に駒を進めました。
Qin Haiyangの金メダルに続き、若手から中堅まで幅広い世代が世界の決勝の舞台に立っていることは、中国競泳の層の厚さを印象づけます。特に、Yu Zidiのように10代前半で決勝の上位争いに加わる選手が現れていることは、今後の国際水泳界の勢力図にも影響を与えていきそうです。
世界水泳シンガポール大会で見えた3つのポイント
この日の世界水泳選手権シンガポール大会の結果から、押さえておきたいポイントを整理すると次の3つです。
- 男子100メートル平泳ぎでQin Haiyangが逆転優勝し、中国代表に今大会初の競泳金メダルをもたらしたこと
- 12歳のYu Zidiが女子200メートル個人メドレーで4位と大健闘し、将来のスター候補として存在感を示したこと
- 女子100メートルバタフライや女子100メートル背泳ぎ・平泳ぎなど、多くの種目で中国代表が決勝進出を重ねていること
世界水泳選手権は、単にメダル数を競う場であるだけでなく、次の世代のスターが台頭し、各国の競泳スタイルや育成の方向性が見えてくる大会でもあります。Qin Haiyangのように既に世界の頂点に立つ選手と、Yu Zidiのような新星が同じ舞台で存在感を示したことは、競泳というスポーツの広がりと奥深さをあらためて感じさせます。
シンガポールで続く世界水泳選手権では、今後も各種目で世界記録や大会記録に挑むレースが続きます。どの選手が次の主役となるのか、そして中国代表をはじめ各国のトップスイマーがどのようなドラマを生み出すのか、引き続き注目していきたいところです。
Reference(s):
Qin Haiyang grabs first swimming gold at World Aquatics Championships
cgtn.com







