陳雨菲がマカオ・オープン制覇 バドミントン女子単で今季5勝目
国際バドミントンのBWFマカオ・オープン女子シングルスで、中国の陳雨菲(チェン・ユーフェイ)がデンマークのライン・クリストファーセンにストレート勝ちし、9年ぶりとなる同大会タイトルを獲得しました。今シーズン5つ目の優勝で、その安定感と勝負強さがあらためて際立ちました。
BWFマカオ・オープン女子シングルスの結果
BWF(世界バドミントン連盟)主催のマカオ・オープンは、女子シングルス決勝で中国の陳雨菲とデンマークのライン・クリストファーセンが対戦しました。試合は21-17、21-17のストレートで陳が制し、大会を締めくくりました。
世界ランキング5位の陳は、序盤から主導権を握りつつも、要所でギアを上げる余裕のある試合運びを見せました。9年ぶりとなるマカオ・オープン制覇は、長くトップレベルで戦い続けてきたキャリアに新たな1ページを加えるものです。
老練な戦術でコートを支配
決勝戦で目を引いたのは、陳の老練な戦術です。相手の体勢を崩す「だまし」の効いたロブやリフト(高く打ち上げるショット)を織り交ぜながら、ラリーの途中で一気にスピードを上げる展開で主導権を握りました。
クリストファーセンも粘り強く食い下がりましたが、ラリーの節目でポイントを取り切るのは陳でした。スコアはいずれも21-17と接戦ながら、勝負どころの決定力にははっきりと差があったと言えます。
中国本土の主力が休養、その中で「最後の1人」に
今大会には、中国本土の多くの主力選手が、過密日程の後の休養を優先して出場を見送りました。その中で、オリンピック金メダリストとして知られる陳雨菲が、若手を率いる形でコートに立ちました。
しかし、新世代の代表と目された若手たちはなかなか波に乗れず、大会が準決勝に進む頃には、全種目を通じて中国勢で残っていたのは27歳の陳ただ一人。ベテランが「最後の砦」として踏みとどまり、きっちりと優勝までたどり着いた構図が浮かび上がります。
今シーズン5つ目のタイトル、積み上がる実績
今回のマカオ・オープン制覇は、陳にとって今シーズン5つ目のタイトルです。すでに以下の大会で優勝を収めており、その充実ぶりがうかがえます。
- スイス・オープン
- バドミントン・アジア選手権
- タイ・オープン
- シンガポール・オープン
これらにマカオ・オープンを加え、シーズン5冠。27歳という年齢で、依然として世界ツアーの最前線で結果を出し続けていることは、中国女子シングルスの層の厚さを示すと同時に、若手にとっても高いハードルとなっています。
世代交代期の中国と、アジアバドミントンへの波及
今大会では、若手の躍進が期待される一方で、最終的にタイトルを手にしたのは経験豊富なベテランでした。中国バドミントンが世代交代の途上にありながらも、トップ層の選手が世界の舞台で安定して勝ち続けている現状があらためて示されたかたちです。
アジア勢同士の争いが激しさを増す中で、ラリーのコントロールや試合全体の駆け引きで上回ることの重要性も、陳のプレーから見えてきます。日本の選手にとっても、パワーやスピードだけでなく、「勝ち切るための試合運び」をどう磨くかという点で多くの示唆を与える内容だったと言えるでしょう。
BWFマカオ・オープンでの優勝は、単なる一大会のタイトルにとどまらず、2020年代の女子バドミントン勢力図を占ううえでも意味のある結果です。国際ニュースとしても、今後の中国勢と各国のライバルたちの戦い方を考えるヒントを与えてくれた一戦と言えます。
Reference(s):
China's Chen Yufei wins women's singles badminton title at Macao Open
cgtn.com







