世界水泳2025シンガポール 米国が女子メドレーで世界新、中国も多メダル
2025年の世界水泳選手権(World Aquatics Championships)シンガポール大会の競泳種目が、現地時間の日曜日に閉幕しました。女子4×100メドレーリレーで米国が自らの世界記録を更新する一方、中国代表も最終日に銀2・銅2を加え、競泳だけで金2・銀6・銅6と安定した成績を収めました。
女子4×100メドレーリレー 米国が世界記録を更新
大会最終日のハイライトとなったのが女子4×100メドレーリレーです。米国チームは3分49秒34の世界新記録で優勝し、これまでの自国記録を塗り替えました。
オーストラリアが3分52秒67で銀メダル、中国のPeng Xuwei、Tang Qianting、Zhang Yufei、Cheng Yujieの4人で構成されたチームが3分54秒77で銅メダルを獲得しました。タイムだけでなく、各泳者の安定したレース運びが印象的で、中国チームの層の厚さを示す結果となりました。
短距離種目で存在感を見せた中国勢の女子スプリント
Tang Qianting、50メートル平泳ぎで銀
女子100メートル平泳ぎで2024年パリ夏季オリンピック銀メダル、さらに同種目の現世界チャンピオンでもあるTang Qiantingは、今大会の女子50メートル平泳ぎで30秒03を記録し銀メダルを獲得しました。
優勝したのはリトアニアのRuta Meilutyteで、29秒55の好タイム。Meilutyteはこの種目で4大会連続となる世界タイトルを手にし、短距離平泳ぎの第一人者としての地位を改めて示しました。Tangはレース後、「この銀メダルは想定の範囲内でした。Rutaはトップクラスの選手で、学ぶべき点がたくさんあります」と語り、さらなる成長への意欲をにじませました。
女子50メートル自由形でもダブル表彰台
女子50メートル自由形では、中国のスプリンター陣が再び表彰台をにぎわせました。Cheng Yujieが24秒28で銅メダル、Wu Qingfengがわずか0秒02差の24秒26で銀メダルを獲得。優勝はオーストラリアのMeg Harrisで、24秒02という力強いフィニッシュで金メダルに輝きました。
決勝は0秒1以内に複数選手が並ぶ大接戦となり、スタートからタッチまで一瞬のミスも許されない「純粋なスピード勝負」となりました。
18歳のSummer McIntoshが大会4冠、12歳のYu Zidiも躍進
女子中長距離では、カナダの18歳Summer McIntoshが主役となりました。McIntoshは女子400メートル個人メドレーで4分25秒78の大会新記録を樹立し、今大会4個目の金メダルを獲得しました。
McIntoshはすでに200メートルバタフライ、200メートル個人メドレー、400メートル自由形で優勝し、さらに800メートル自由形でも銅メダルを手にしています。異なる種目でここまで安定して勝ち続ける10代の選手は極めてまれで、今後の女子水泳界をけん引する存在になりそうです。
一方、中国の12歳Yu Zidiも強い印象を残しました。Yuは女子400メートル個人メドレーで4分33秒76の自己ベストを出して4位に入ったほか、200メートルバタフライと200メートル個人メドレーでもいずれも4位でフィニッシュし、出場した3種目すべてで自己記録を更新しました。
まだ10代前半ながら世界トップと同じ舞台で入賞圏内に食い込んだYuの存在は、中国だけでなく世界の水泳界にとっても「次の世代」の象徴と言えます。
男子個人メドレーと長距離でも激戦
男子400メートル個人メドレーでは、フランスのOlympicチャンピオンであるLeon Marchandが4分04秒73で優勝しました。Marchandは今大会、200メートル個人メドレーですでに世界記録を更新しており、個人メドレー2種目を制する形でシンガポール大会を締めくくりました。
男子1500メートル自由形では、チュニジアのAhmed Jaouadiが14分34秒41で金メダルを獲得。今大会の800メートル自由形に続く長距離2冠となり、持久力とレースメイクに優れた長距離王者として存在感を示しました。
ニュートラルアスリートの活躍も
男子50メートル背泳ぎでは、ニュートラルアスリートとして出場したKliment Kolesnikovが23秒68で優勝しました。また、Neutral Athletes B(NAB)チームは男子4×100メドレーリレーで3分26秒93の大会新記録をマークし、金メダルを手にしました。
2025年シンガポール大会が示した水泳界のいま
今大会の競泳種目を振り返ると、いくつかのポイントが浮かび上がります。
- 米国が女子4×100メドレーリレーで世界記録を更新し、リレー力の高さを証明
- 中国は競泳だけで金2・銀6・銅6とメダルを積み上げ、特に女子スプリントと若手の台頭が目立った
- Summer McIntoshやYu Zidiといった10代の選手が大活躍し、世代交代の加速を印象づけた
- Leon MarchandやAhmed Jaouadiらが男子個人メドレー・長距離で安定した強さを示した
- ニュートラルアスリート勢もタイトルを獲得し、競技レベルの高さと多様性が際立った
世界水泳選手権は、オリンピックと並ぶ水泳界の大舞台です。2025年シンガポール大会の結果は、今後の国際大会や次世代のスター選手の動向を占う重要な手がかりとなります。日々更新される記録と、10代の新星たちの登場が、これからも世界の水泳を大きく動かしていきそうです。
Reference(s):
World Aquatics Championships conclude with USA breaking world record
cgtn.com








