デュプランティスが棒高跳び世界記録6.29m ブダペストで13度目の更新
スウェーデンの棒高跳びスター、モンド・デュプランティス選手がハンガリー・ブダペストで行われたハンガリアン・グランプリで、自身の世界記録を6.29メートルへ更新しました。通算13回目となる世界記録更新で、男子棒高跳びの歴史を書き換え続けています。
ブダペストで6.29メートル 世界記録をまた1センチ更新
デュプランティス選手は、ブダペストで開催されたHungarian Grand Prix(ハンガリアン・グランプリ)の一種目であるGyulai Istvan Memorialで、6.29メートルの跳躍に成功しました。これが自身が持っていた世界記録を1センチ上回る新記録となり、世界最高記録の更新はこれで13回目です。
彼はこれまでも、世界記録を「1センチずつ」塗り替えてきたことで知られています。今回もそのパターンを崩さず、緻密な調整と高い再現性で、天井をさらに押し上げた形です。
本調子ではない中での離れ業
この日のデュプランティス選手は、決して完璧な立ち上がりではありませんでした。6.11メートルで最初の試技を失敗し、ややリズムを欠いたようにも見えました。
ライバルであるギリシャのエマヌイル・カラリス選手が同じ高さ6.11メートルに2回挑戦して失敗し、競技を終えると、デュプランティス選手はバーの高さを一気に世界記録の高さへ引き上げる決断をします。
世界記録となる高さでの1回目の試技は失敗。2回目ではバーにわずかに触れ、「落ちるか」と思わせる場面もありましたが、バーは揺れながらも落ちることなく静止。本人も思わず信じられないような表情でバーを見上げ、新たな世界記録達成を確認しました。
家族と分かち合った世界記録の瞬間
成功を確信したデュプランティス選手は、そのままスタンドへ駆け寄り、パートナーのデジレ・イングランダーさんや家族と喜びを分かち合いました。記録の裏にあるのは、選手本人だけでなく、日々支える身近な人たちの存在であることが、印象的に伝わるシーンでした。
2020年から続く「次元の違う」記録更新
デュプランティス選手が初めて世界記録を塗り替えたのは、2020年にポーランドで行われた室内大会でした。それ以降、彼は世界記録を何度も更新し、男子棒高跳びという種目そのものの水準を引き上げてきました。
さらに、今回の会場となったブダペストのスタジアムは、彼が2023年に世界選手権2連覇を決めた舞台でもあります。相性の良いスタジアムで、再び歴史的なジャンプが生まれた形です。
次の焦点はシレジア・ダイヤモンドリーグ
デュプランティス選手は、週末のSilesia Diamond League(シレジア・ダイヤモンドリーグ)への出場も予定されています。彼はこの大会でも昨年、世界記録を打ち立てており、「再び記録更新が見られるのか」が早くも注目されています。
6.29メートルという前人未到の高さをマークしたばかりではありますが、これまでの歩みを見ると、「まだ上があるのではないか」と感じさせるのがデュプランティス選手の特別なところです。
1センチの積み重ねから見えるもの
今回のニュースは、単なる「世界記録更新」というスポーツの結果以上の意味も持っています。毎回わずか1センチずつ記録を伸ばすデュプランティス選手のスタイルは、大きな飛躍ではなく、緻密な積み重ねが極限のパフォーマンスを生むことを示しています。
- プレッシャーのかかる中で「自分の高さ」を少しずつ押し上げるメンタルの強さ
- ミスからすぐに調整し、2回目で決めきる対応力
- 家族やパートナーなど、周囲の支えを前面に出す姿勢
国際ニュースとして見れば、これは世界の陸上界がいまどこまで到達しているのかを示す一つの指標でもあります。日々の仕事や勉強に向き合う私たちにとっても、「1センチずつでも前に進む」という感覚を思い出させてくれるニュースと言えるのではないでしょうか。
ブダペストで生まれた6.29メートルの新世界記録は、今後のシーズンの基準点となりそうです。次にバーが動くのはいつなのか、シレジア・ダイヤモンドリーグを含め、今後の跳躍からもしばらく目が離せません。
Reference(s):
Duplantis lifts his pole vault world record to 6.29m in Budapest
cgtn.com








