中国がエアロビック体操団体で金 成都ワールドゲームズで大学生チーム躍動
中国代表が、中国・成都で開催中のワールドゲームズのエアロビック体操団体で金メダルを獲得しました。大学生だけで構成されたチームが、消防士へのオマージュを込めたドラマティックな演技で会場を魅了し、国際舞台の頂点に立ちました。
消防士にささげた演技で堂々の金メダル
決勝は、Dong'an Lake Sports Park Multi-Function Gymnasiumで金曜日に行われました。中国代表は、少女を火災から救い出すまでの挑戦を描いた物語仕立てのルーティンを、テンポの速い音楽に乗せて披露しました。演技は火災現場を思わせる緊迫した動きと、その中で人を救い出す強さを表現した内容で、消防士への敬意を込めたものだといいます。
採点の結果、中国は20.265点をマークし、イタリアの19.615点、ルーマニアの19.136点を抑えてトップに立ちました。中国は同日行われた6チームによる予選でも首位通過しており、その実力を決勝でも証明した形です。
5人の大学生チーム、涙の優勝
中国代表は、全員が大学生の5人組です。唯一の女性競技者である23歳のFeng Leiと、4人の男子選手Fan Siwei、Liang Wenjie、Teng Hao、Xu Tongで構成されています。
結果が確定すると、Fengは涙を浮かべながら笑顔を見せ、チームメイトと固く抱き合いました。その後、5人は国旗を手に場内を一周し、スタンドに向かって手を振りながら歓声に応えました。
Fengは「私たちは長い間練習を続けて、多くの困難を乗り越えてきました。優勝だと分かった瞬間、ほっとすると同時に大きな喜びがこみ上げてきました」と語り、これまでの道のりを振り返りました。
「なぜエアロビック体操を選んだのか」と問われると、チーム全員が声をそろえて「愛があるからです」と即答しました。Fanは「これは力強さ、柔軟性、技術のすべてを見せられるスポーツです」と話し、今回の金メダルについて「自分にとって最高の誕生日プレゼントです」と笑顔を見せました。
中国文化を取り入れたイタリア、会場を沸かす
銀メダルを獲得したイタリア代表も、印象的な演技で観客の心をつかみました。伝統的な中国音楽に、カンフーの要素やダンスを組み合わせたプログラムで臨み、会場から大きな歓声を浴びました。
イタリア代表の一員で、25歳のエンジニアでもあるDavid Nacciは「大会が中国で開かれているので、この国と観客への敬意を表したかった」と語ります。「私たちは皆、中国文化が大好きで、特に太極拳に魅了されています。成都は本当に素晴らしい街で、人々はとても温かく歓迎してくれました。忘れられない旅になりました」と、開催地への感謝を口にしました。
「愛」から始まるスポーツと国際交流
エアロビック体操について、Fanが語った「力強さ、柔軟性、技術のすべてを見せられるスポーツ」という言葉は、この競技の魅力を端的に表しています。それ以上に印象的なのは、中国代表が競技を選んだ理由として「愛」を挙げたことでした。
消防士への敬意を込めた中国代表の演技と、中国文化へのリスペクトを表現したイタリア代表のプログラム。金メダル争いの裏側には、命を守る人々に思いをはせるまなざしと、異なる文化同士が互いを認め合う姿が見えてきます。
メダルの色だけでは測れない物語が詰まった今回のエアロビック体操団体。観客の目の前で繰り広げられたのは、技の競い合いであると同時に、「好き」という気持ちが国境を越えてつながっていく瞬間でもありました。
Reference(s):
China capture aerobic gymnastics group gold at Chengdu World Games
cgtn.com








