中国がニュージーランド撃破 10年ぶりFIBAアジアカップ決勝へ
2025年のFIBAアジアカップ準決勝がサウジアラビア・ジッダで行われ、中国代表がニュージーランドを98-84で下し、10年ぶりに大会決勝へ駒を進めました。アジア16回の優勝を誇る強豪が、近年の苦戦を乗り越え復活を印象づけた一戦となりました。
10年ぶりの決勝、その背景
中国代表はこれまでFIBAアジアカップで16度の優勝を誇りますが、2017年大会と2022年大会ではいずれも準々決勝で敗退し、ベスト4にも届かない苦しい結果が続いていました。今大会では、準々決勝で韓国代表を79-71で破り、このベスト8の壁をまず突破しました。
その勢いを持ち込んだ準決勝でニュージーランドを下し、ついに10年ぶりの決勝進出を決めたことは、中国バスケットボールにとって大きな転機といえます。
ニュージーランド戦の流れ
立ち上がりからキャプテンがけん引
ニュージーランドとの準決勝では、キャプテンのZhao Ruiが試合開始直後から積極的に攻め続けました。正確なパスでHu Jinqiuのレイアップによるチーム初得点を導くと、自らも連続8得点を挙げ、スコアを10-7とリードします。
第1クォーター終盤には、Gao Shiyan、Liao Sanning、Lei Mengらが一体感のある攻撃を見せ、13-0のラン(連続得点)を記録。中国代表は28-19と、2桁に迫るリードを握って第1クォーターを終えました。
第2クォーターはニュージーランドが反撃
第2クォーターに入ると、ニュージーランドが持ち前の守備力を発揮し、中国代表のオフェンスを封じます。終盤の約4分間、中国代表は無得点に抑え込まれ、その間にニュージーランドが9-0のランで追い上げました。
前半終了時点でスコアは42-40。リードはわずか2点差まで縮まり、試合は一気に緊迫感を増しました。
後半で再び主導権を奪い返す
それでも、中国代表は後半に入ると冷静さを取り戻し、攻守のバランスを立て直します。キャプテンを中心としたボール運びと、インサイドとアウトサイドを織り交ぜた攻撃で得点を重ね、試合の流れを再び引き寄せました。
ニュージーランドも最後まで粘りを見せましたが、中国代表はリードを守り切り、最終的に98-84で勝利。要所での集中力と経験が際立つ内容となりました。
勝利を支えた3つのポイント
この一戦で、中国代表の強さを象徴したポイントは大きく3つあります。
- ① 試合開始からの高い集中力
第1クォーターで主導権を握ったことが、その後の展開を有利に進める土台となりました。 - ② キャプテンのリーダーシップ
Zhao Ruiの積極的な得点とゲームメイクが、チーム全体のリズムをつくりました。 - ③ ベンチメンバーの貢献
Gao Shiyan、Liao Sanning、Lei Mengらが、一気に流れを変える13-0のランを生み出し、相手に精神的なダメージを与えました。
中国代表にとっての意味と今後の焦点
過去2大会で準々決勝敗退が続いていた中国代表にとって、今大会での決勝進出はアジアの強豪としての存在感を改めて示す結果となりました。単なる1勝ではなく、チームの再構築が実を結びつつあることを示す象徴的な勝利といえます。
決勝では、さらなるプレッシャーの中で戦うことになりますが、今大会で見せているような立ち上がりの集中力と、キャプテンを中心とした落ち着いた試合運びができるかどうかがカギになりそうです。
アジアバスケットボールの勢力図はどう変わるか
FIBAアジアカップは、アジアおよび周辺地域のバスケットボール勢力図を映し出す舞台です。2017年、2022年と結果が振るわなかった中国代表が再び決勝の舞台に戻ってきたことで、優勝争いの構図にも変化が生まれつつあります。
今回の中国代表の躍進は、他のアジア勢にとっても刺激となり、今後の国際大会や代表チームの強化方針にも影響を与えていくかもしれません。決勝の結果だけでなく、その後のアジアバスケットボール全体の流れにも注目していきたいところです。
Reference(s):
China beat New Zealand, make FIBA Asia Cup final again after 10 years
cgtn.com








