卓球WTTヨーロッパスマッシュ 中国勢が単複で躍進、日本勢も健闘
スウェーデン・マルメで開催中の国際卓球大会「WTTヨーロッパスマッシュ」で、中国勢がシングルスとダブルスの両方で勝利を重ねています。女子では中国のエース格が順当にベスト8に進みつつ、日本や欧州勢が番狂わせを演じる場面もあり、トーナメントは緊張感のある展開になっています。
女子シングルス:中国エースが日本勢を次々撃破
スン・インシャがハヤタ・ヒナをストレートで下す
女子シングルスのラウンド16(ベスト16)では、第1シードのスン・インシャ(Sun Yingsha)が、日本のハヤタ・ヒナ(Hina Hayata)をゲームカウント3-0で下し、ベスト8進出を決めました。
スンは第1ゲームからサービスのキレで主導権を握り、4ポイントを連取して一気に突き放すと、11-5で先取。第2ゲームではハヤタがフォアハンドの攻撃を強め、一時は8-5とリードしましたが、スンが戦術を切り替え、ここから6連続ポイントで11-8と逆転しました。
第3ゲームは中盤まで競り合いとなりましたが、6-5とリードした場面からスンが再び5ポイント連取。危なげなく試合を締めくくりました。スンは準々決勝で、日本の第8シード、イトウ・ミマ(Mima Ito)と対戦します。
ワン・マンユがフルゲームでナガサキ・ミユを逆転
第2シードのワン・マンユ(Wang Manyu)も、ラウンド16で日本の第17シード、ナガサキ・ミユ(Miyu Nagasaki)にフルゲームにもつれる接戦の末に勝利しました。
ワンは第1ゲームを11-8で先取したものの、その後はナガサキが粘り強いラリーで流れをつかみ、12-10、11-8で連取してゲームカウント2-1とリードを許します。追い込まれたワンは第4ゲームで要所のサービスから3連続ポイントを奪うなどして11-7で取り返し、最終第5ゲームも11-7で押し切りました。
世界ランキング2位のワンは、準々決勝で日本の第11シード、ハシモト・ホノカ(Honoka Hashimoto)と対戦します。ハシモトは同じく中国の第5シード、ワン・イーディー(Wang Yidi)を3-1で破る金星を挙げており、この一戦も注目を集めそうです。
チェン・イーとシー・シュンヤオもベスト8へ
第10シードのチェン・イー(Chen Yi)は、ブラジルのブルナ・タカハシ(Bruna Takahashi)と対戦。4ゲーム終了時点で2-2と互いに譲らない展開でしたが、最終第5ゲームではチェンが攻守ともに上回り、11-4で南米の強豪を振り切りました。
準々決勝でチェンは、ドイツのザビーネ・ヴィンター(Sabine Winter)と対戦します。ヴィンターは、中国の第3シード、チェン・シントン(Chen Xingtong)を4ゲームで破っており、こちらも波乱含みのカードです。
中国勢同士のラウンド16では、第15シードのシー・シュンヤオ(Shi Xunyao)が、第4シードのクアイ・マン(Kuai Man)を破るアップセットを演じ、ベスト8入りを決めました。シーは準々決勝で、日本の第9シード、オド・サツキ(Satsuki Odo)と対戦します。
男子シングルス:リン・シドンが唯一の中国勢として奮闘
男子シングルスでは、世界ランキング1位でこの種目に残る唯一の中国選手となったリン・シドン(Lin Shidong)が、ラウンド16でドイツのリカルド・ヴァルター(Ricardo Walther)と対戦しました。
試合は第1ゲームを11-9で先取したリンが、第2ゲームを6-11で落として1-1に。しかし第3ゲームを12-10の接戦で制して再び流れを取り戻すと、第4ゲームは11-4と突き放し、ゲームカウント3-1で勝利しました。
リンは準々決勝で、同じくドイツの第11シード、ダン・チウ(Dang Qiu)と対戦し、準決勝進出をかけて戦います。
ダブルス・ミックスでも中国勢がタイトル争い継続
男子ダブルス:リン/フアン組がベスト4進出
男子ダブルスでは、第3シードのリン・シドンとフアン・ヨウジョン(Huang Youzheng)のペアが、ベルギーのマルタン・アレグロ(Martin Allegro)/アドリアン・ラッセンフォス(Adrien Rassenfosse)組を11-5、11-9、10-12、11-3で下し、準決勝進出を決めました。
次戦では、シンガポールのアイザック・クエク(Izaac Quek)/クーン・パン(Koen Pang)組と対戦します。クエク/パン組は、中国のリャン・ジンクン(Liang Jingkun)/ウェン・ルイボ(Wen Ruibo)組との接戦を制して勝ち上がってきています。
女子ダブルス:スン/ワン組がストレート勝ち
女子ダブルスでは、トップシードのスン・インシャとワン・マンユの中国ペアが、チェコのハナ・マテロバ(Hana Matelova)/スロバキアのバルボラ・バラゾバ(Barbora Balazova)組を11-7、11-7、11-7のストレートで下し、中国勢としての優勝争いを続けています。
スン/ワン組は準決勝で、韓国の第3シード、キム・ナヨン(Kim Na-yeong)/リュ・ハンナ(Ryu Han-na)組と対戦します。
混合ダブルス:リン/クアイ組が決勝進出
混合ダブルスでは、中国のトップシードペア、リン・シドン/クアイ・マン組が、ルーマニアのエドゥアルド・イオネスク(Eduard Ionescu)/ベルナデッタ・ソツ(Bernadette Szocs)組をストレートで破り、決勝進出を決めました。
決勝では、韓国の第2シード、リム・ジョンフン(Lim Jong-hoon)/シン・ユビン(Shin Yu-bin)組とタイトルを争います。
厚みを見せる中国勢と、迫る日本・欧州勢
今大会のラウンド16を終えた段階で、中国勢はシングルスとダブルスの複数種目でベスト8以上に進出し、その層の厚さをあらためて示しています。一方で、ハシモト・ホノカやザビーネ・ヴィンターが中国の上位シードを破るなど、日本勢や欧州勢も着実に存在感を高めています。
中国勢が依然として優位に立ちながらも、各国・地域の選手が互いに競い合う構図が強まっていることは、卓球ファンにとっても見どころの一つです。準々決勝以降、どの種目でどのような番狂わせや名勝負が生まれるのか、引き続き注目が集まりそうです。
Reference(s):
Chinese table tennis players continue to grab wins at WTT Europe Smash
cgtn.com








