Xiao Guodong、激戦制してWST武漢オープン連覇 ガリー・ウィルソンを10-9で撃破
スヌーカーの国際大会「WST武漢オープン」決勝で、ディフェンディングチャンピオンのXiao Guodongがガリー・ウィルソンを10-9で下し、タイトル連覇を達成しました。最終第19フレームまでもつれた大接戦は、メンタルの強さと精度の勝負となりました。
- Xiao GuodongがWST武漢オープンを連覇
- ベスト19フレーム制の決勝は10-9のフルセット
- ガリー・ウィルソンはセンチュリーを連発しながらも、最後に痛恨のミス
- 最終フレームの安全策と「スヌーカー」が勝敗のカギに
最終フレームまでもつれたWST武漢オープン決勝
2025年のWST武漢オープン決勝は、ベスト・オブ・19フレーム(先に10フレームを取った選手が勝利)で、2セッションに分けて行われました。前回王者として臨んだXiaoは、プレッシャーのかかる状況の中で冷静さを保ち、最終スコア10-9という僅差でタイトル防衛に成功しました。
第1セッション:Xiaoが先行、ウィルソンも高得点で追走
第1セッションの立ち上がりはXiaoが圧倒します。序盤からリズム良くボールを沈め、いきなり2-0とリードを奪いました。その後は互いにフレームを取り合う展開となり、主導権をめぐる攻防が続きます。
第9フレームでは、イングランド出身のガリー・ウィルソンが見事な116点のブレークを記録しました。1度の訪問で100点以上を取る「センチュリー」にもなる高得点で、会場の流れを引き寄せます。それでも、セッション終了時点のスコアはXiaoの5-4。わずか1フレーム差ながら、タイトル連覇を狙うXiaoが一歩前に出た形で折り返しました。
第2セッション:ウィルソンが逆転、Xiaoが粘りの3連取
第2セッションに入ると、ウィルソンがギアを一段上げます。2本のセンチュリー(100点以上のブレーク)を含むハイレベルなプレーを連発し、一気に流れをつかむと、第14フレーム終了時点でスコアはウィルソンの8-6。Xiaoは2フレーム差を追いかける苦しい立場に追い込まれました。
しかし、ここからがディフェンディングチャンピオンの真価でした。Xiaoはプレッシャーのかかる場面で、落ち着いたショット選択と堅実な取り切りを重ねて3フレーム連取。スコアを9-8とし、逆にタイトルに王手をかけます。
それでもウィルソンも簡単には崩れません。第18フレームでは52点のブレークを組み立て、粘り強くフレームを奪取。スコアは9-9のタイとなり、勝負は最終第19フレームの完全な「一発勝負」に委ねられました。
勝負を分けた第19フレーム:48点ブレークと痛恨のイージーミス
最終第19フレームは、両者の読み合いとメンタルがぶつかり合う、手に汗握る展開となりました。先に流れをつかんだのはXiaoです。落ち着いたポジショナルプレーで48点のブレークを築き、スコア面で明確な優位に立ちます。
それでもウィルソンはあきらめず、安全策を中心とした展開に持ち込みます。いわゆる「スヌーカー」(相手が狙うべきボールを他のボールで隠し、直接当てられない状況をつくるショット)を決め、逆転のきっかけをうかがいました。
ところが、その後の勝負どころでウィルソンに痛恨のミスが出ます。本来であれば高い確率で沈められるはずのごく普通の赤玉を外してしまい、Xiaoにテーブルを開放する形となってしまいました。この「 routine 」なショットの取りこぼしが結果的に決定打となり、Xiaoがそのチャンスを逃さずフレームと試合をものにしました。
連覇が示したXiaoの強さと、ウィルソンの健闘
今回のWST武漢オープン連覇は、Xiaoにとって技術だけでなく、長時間の試合を戦い抜くメンタルの強さを証明する結果となりました。リードを奪われても慌てず、自分のペースを保ちながら終盤で盛り返した展開は、トッププロとしての安定感を象徴しています。
一方のウィルソンも、複数のセンチュリーや重要局面での52点ブレークなど、内容面では十分に存在感を示しました。最終局面のわずかなミスこそ悔やまれるものの、試合全体を通じてハイレベルなプレーを披露しており、今後のツアーでも上位進出が期待されるパフォーマンスだったと言えます。
スヌーカー観戦をもっと楽しむための基礎知識
今回のような国際スヌーカー大会をより楽しむために、試合で登場した用語やルールを簡単に整理しておきます。
- フレーム:スヌーカーの1ゲームの単位。複数のフレームの合計で勝敗を決めます。
- ベスト・オブ・19:19フレーム中、先に10フレームを取った選手が勝利となる形式。長時間にわたるため、集中力と体力、メンタルの強さが問われます。
- ブレーク:1回のテーブル上がりで、途切れることなく取り続けた得点の合計。100点以上のブレークを「センチュリー」と呼びます。
- セッション:長い試合を複数のパートに分けて行う区切り。今大会の決勝は2セッション制でした。
- スヌーカー:相手が狙うボールをほかのボールで隠し、直接狙えないようにする守備的なショット。点差を詰めたい場面や逆転を狙う局面で多用されます。
WST武漢オープン決勝は、こうしたルールや駆け引きが凝縮された一戦でした。フレームごとの流れ、ブレークの内容、守備的なショットの意図を意識して見ると、国際スヌーカーの試合はさらに味わい深くなります。
2025年のWST武漢オープン決勝は、Xiao Guodongの連覇とともに、スヌーカーという競技の奥深さとドラマ性をあらためて印象づける一戦となりました。スキマ時間にハイライトやスコアの推移を追ってみるだけでも、国際スポーツニュースを楽しむ新しいきっかけになりそうです。
Reference(s):
Xiao Guodong outclasses Gary Wilson to retain WST Wuhan Open title
cgtn.com








