バドミントン世界選手権:山口茜が3度目V、マレーシア混合初金・韓国も制覇
バドミントン世界選手権の女子シングルス決勝で、日本の山口茜選手が中国の陳雨菲選手をストレートで下し、自身3度目となる世界女王の座につきました。混合ダブルスではマレーシアが初の金メダル、男子ダブルスでは韓国ペアが優勝し、アジア勢が存在感を示す大会となりました。
女子シングルス:山口茜が落ち着いた完勝で3度目の世界タイトル
女子シングルス決勝は、山口選手が21-9、21-13のストレートで勝利する展開となりました。山口選手は序盤から積極的に攻め、ラリーの主導権を握り続けました。
ショットの精度とフットワークで相手を前後左右に揺さぶり、大きな波を作ることなく試合をコントロールしたことで、危なげなく3つ目の世界選手権タイトルを手にしています。
陳雨菲は足首負傷の影響で本来の動きできず
対する陳雨菲選手は、準決勝で世界ランキング1位のアン・セヨン選手との試合中に足首をひねり、その影響を抱えたまま決勝に臨みました。東京五輪(2020年大会)の金メダリストでもある陳選手ですが、この日は本来の機動力を十分に発揮できない状況でした。
試合前には鎮痛剤を8錠服用していたものの、動きは明らかに制限されていたとされます。コート上では懸命にプレーを続けたものの、細かなフットワークや素早い方向転換が求められるラリーで苦しみ、本来の粘り強さを発揮しきれませんでした。
その結果、観客が期待していたような接戦というより、スコア上は山口選手が優位に進める内容となりました。それでも、世界選手権決勝への出場は陳選手にとって2度目であり、負傷を抱えながらも最後まで戦い抜いた姿は、多くのファンに強い印象を残しました。
混合ダブルス:マレーシアが歴史的な初の金メダル
混合ダブルスでは、マレーシアの陳堂傑/杜依蔚ペアが、中国の蒋振邦/魏雅欣ペアを21-15、21-14のストレートで破り、金メダルを獲得しました。
この勝利は、マレーシアにとって混合ダブルス種目で史上初となる世界選手権の金メダルです。格上の評価を受けていた中国ペアを相手に、ストレートでの番狂わせを成し遂げたことは、国内外で大きな意味を持つ結果と言えます。
安定したサーブとレシーブ、そして要所での果敢なネットプレーが光り、プレッシャーのかかる場面でも落ち着いてポイントを重ねたことが勝因となりました。
男子ダブルス:韓国のトップシードが貫禄の優勝
男子ダブルスでは、韓国の第1シード、金元昊/徐承宰ペアが、中国のチェン・ボーヤン/リウ・イー組を21-17、21-12で下し、タイトルを手にしました。
韓国ペアは要所で力強いスマッシュと堅実な守備を見せ、試合の流れを渡しませんでした。一方、中国ペアは世界選手権にデビューした組み合わせでしたが、随所に今後の活躍を期待させるショットも見せていました。
今大会が示したバドミントンの現在地
今大会の結果からは、女子シングルスでの山口茜選手の安定感、陳雨菲選手の高い実力、そして韓国やマレーシアを含むアジア各国の層の厚さがあらためて浮かび上がりました。
- 女子シングルスでは、コンディション管理の重要さと、長丁場の大会で勝ち切る難しさ
- 混合ダブルスでは、新興勢力が伝統的強豪を破る構図
- 男子ダブルスでは、経験豊富なトップシードと伸び盛りの新ペアの対決
世界のトップレベルでは、わずかな体調の差やメンタル面の揺らぎが、スコアに大きく反映されます。今回の世界選手権は、その現実を象徴する大会となりました。
山口選手の3度目の世界タイトル、マレーシア混合ダブルスの歴史的金メダル、韓国男子ダブルスの貫禄勝ち──これらの結果は、今後の国際大会に向けた勢力図を占ううえでも、見逃せない指標となりそうです。
Reference(s):
Yamaguchi overwhelms injured Chen to claim third world crown
cgtn.com








