メッシ代表ラストへ 南米W杯予選とアルゼンチンの別れの始まり
サッカーの南米ワールドカップ予選は、2025年9月4日と9日に最終節を迎えました。首位を独走するアルゼンチン代表は勝ち点35で本大会出場を早々に確定させ、ブエノスアイレスでのベネズエラ戦に向けてトレーニングを重ねる中で、リオネル・メッシの代表キャリアにおける「別れの始まり」を迎えました。来年(2026年)に米国、メキシコ、カナダで開かれる大会が、メッシにとって最後のワールドカップとなる可能性が高まっています。
メッシの「最後のW杯」が現実味を帯びる
アルゼンチン代表の38歳のキャプテン、リオネル・メッシは、代表引退の日付を具体的に定めてはいません。しかし、来年の大会を最後に国際舞台から退くことを認めており、そこで代表キャリアを終えると明言しています。つまり、今回の南米予選と2026年の本大会が、長く続いてきたメッシの代表人生の締めくくりとなる見通しです。
ファンやチームメートにとって、それは単なる一大会ではありません。アルゼンチン代表の象徴として歩んできた時代の終わりが、具体的な日付を伴って見え始めた瞬間でもあります。ベネズエラ戦へ向けたトレーニングは、結果以上に「最後のワールドカップ」に向けた準備の第一歩としての意味合いを帯びました。
勝ち点35で独走 予選終盤は「仕上げ」と「準備」の時間に
南米ワールドカップ予選の終盤、アルゼンチンは勝ち点35を積み上げ、他を寄せ付けない形で首位を走りました。すでに本大会出場を確定させていたため、チームの視線は次の二つに向かいました。
- ホームで予選をしっかり締めくくること
- メッシの最後となる可能性があるワールドカップへ向けたチームづくり
単に勝ち点を積み上げるだけでなく、本大会を見据えたメンバー構成や戦い方を試すフェーズに入ったと言えます。経験豊富なメッシを軸にしつつも、来年以降を担う選手たちにどれだけ責任を託せるかが、静かに問われる時間となりました。
ベネズエラ戦は「最後のホーム予選」
ブエノスアイレスのモヌメンタル・スタジアムで行われたベネズエラ戦は、来年の大会を前にメッシにとって最後のホームでのワールドカップ予選となる一戦として位置づけられました。スタンドを埋めるサポーターにとっても、「このスタジアムでメッシを予選で見るのはこれが最後かもしれない」という特別な時間です。
結果がどうであれ、この試合は数字に残る以上の意味を持つ試合でした。アルゼンチン代表が王者として次のステージへ向かう覚悟と、メッシの代表キャリア終盤に寄り添うような空気が、ピッチとスタンドを包んでいました。
北米で王座防衛へ 「優勝候補」としての重さ
アルゼンチンは前回大会の王者として、2026年に北米で行われる本大会に乗り込みます。メッシを中心とするチームは、当然のように優勝候補の一つとして見られる存在です。同時に、それは大きな重圧も意味します。
アルゼンチンのチャレンジは、単にタイトルを守ることにとどまりません。メッシの代表ラストとなる大会で、新旧の選手たちがどう役割を分担し、「メッシ時代」の締めくくりをどのような形で迎えるのか。南米予選終盤の戦い方やメンバー選考は、その答えを探るプロセスでもあります。
南米予選の勢力図:出場権をつかんだ国と追いかける国
アルゼンチンが独走した南米ワールドカップ予選では、他の代表チームもそれぞれ異なるドラマを抱えながら本大会出場を目指しました。予選最終節を前にした段階での構図は次の通りでした。
- エクアドル、ブラジル:アルゼンチンに続き、すでに本大会出場を確保。
- ウルグアイ、パラグアイ、コロンビア:残る直接出場枠をめぐる争いで強い立場に立っていました。
- ベネズエラ、ボリビア、ペルー:プレーオフ出場権を狙い続けているものの、可能性は低めという厳しい状況でした。
- チリ:すでに予選敗退が決まり、長年チームを支えてきたベテランを外しつつ、世代交代に舵を切っていました。
同じ南米でも、アルゼンチンのように安定した強さを見せる代表もあれば、チリのように大きな転換期を迎えている代表もあります。ベテランをどのタイミングで代え、いつ次世代に託していくのかというテーマは、メッシを抱えるアルゼンチンとも重なる部分があります。
「メッシ時代」の終わりをどう見届けるか
南米ワールドカップ予選の終盤は、結果だけを追う大会ではなく、「メッシ時代の終わり」を意識しながら見る時間にもなりつつあります。アルゼンチンは王者として、そしてメッシはキャプテンとして、2026年の北米大会で有終の美を飾れるのか。
来年に向け、私たちが見届けることになるのは、次のような問いかもしれません。
- メッシはどのような形で代表キャリアを締めくくるのか
- アルゼンチンは「メッシ後」の時代をどのように準備しているのか
- 世代交代の波の中で、南米サッカー全体の勢力図はどう変わるのか
長い予選を経て見えてきたのは、単なる出場権争いではなく、各国がそれぞれの「時代の節目」と向き合う姿です。メッシの別れの旅路は、南米サッカーの次の章が始まる合図でもあります。
Reference(s):
Messi begins his farewell as Argentina trains to face Venezuela
cgtn.com








