オジェ=アリアシムが4時間超の激闘で勝利 USオープン準決勝進出
男子テニスの国際大会USオープンで、フェリックス・オジェ=アリアシムが4時間を超える激闘の末にアレックス・デミノーを下し、グランドスラムで通算2度目の準決勝進出を決めました。2021年のUSオープン以来4年ぶりとなる4強入りで、その意味は小さくありません。
4時間超・4セットの死闘
2025年のUSオープン男子シングルス準々決勝で、カナダの25歳フェリックス・オジェ=アリアシムが、オーストラリアの26歳アレックス・デミノーと対戦しました。試合時間は4時間を超えるロングマッチとなり、第8シードのデミノーを相手に、4-6、7-6(9-7)、7-5、7-6(7-4)で逆転勝ちしました。
第1セットを4-6で落としたオジェ=アリアシムは、第2セットのタイブレークを9-7で取り返すと、接戦となった第3セットを7-5で奪取。さらに第4セットもタイブレークにもつれ込みながら7-4で制し、ストレートではないものの、内容としては「フルセット級」の密度の高い4セットで勝負を決めました。
4年ぶりのグランドスラム準決勝
グランドスラムの準決勝進出は、オジェ=アリアシムにとって2021年USオープン以来4年ぶり、通算2度目です。自身にとっても、ここ数年の苦しい時期を乗り越えた象徴的な勝利となりました。
試合後、オジェ=アリアシムは次のように振り返っています。
「調子がベストとは言えない日もある。でも、きょうはどこまででも深く掘り下げて、自分にできることをすべてやろうと決めていた。最高の気分だ。4年前のことなのに、もっと前のことのように感じる。ここ数年はタフな時間が続いたけれど、だからこそ今、準決勝に戻ってこられたことがなおさらうれしい」
肉体的なスタミナだけでなく、「きょうは掘り下げる」と表現したように、メンタル面での粘り強さが、この試合の最大の武器になったといえます。
デミノーにとっては「逃したチャンス」
敗れたデミノーにとって、この試合はまた別の意味を持ちます。彼はこれまでグランドスラムの準々決勝でなかなか勝ちきれず、今回のUSオープンでもその壁を破ることはできませんでした。これで準々決勝では6戦6敗となり、重要な局面での一歩がどうしても届かない状況が続いています。
デミノーは試合後、「今の自分には、この試合はチャンスを無駄にしてしまったとしか思えない」と率直に語りました。勝てる可能性が十分にあっただけに、逃した機会の重さを強く感じている様子がうかがえます。
勝負を分けたのは「タイブレーク」と「経験」
スコアだけを見ても分かるように、この一戦は紙一重の差で勝敗が分かれました。中でも鍵となったのは、以下のようなポイントです。
- タイブレークでの勝負強さ:オジェ=アリアシムは、第2セットと第4セットという重要な場面のタイブレークを取り切りました。
- 劣勢からの立て直し:第1セットを落としながらも崩れず、徐々にペースをつかんでいった展開は、グランドスラム準決勝を経験している強みとも言えます。
- メンタルの持久力:4時間を超える勝負で集中力を保ち続けたことが、最後の数ポイントの精度につながりました。
どちらが勝ってもおかしくない試合だったからこそ、細かな局面での判断とメンタルの差が、最終的な4-6、7-6、7-5、7-6というスコアにそのまま刻まれた形です。
キャリアの転機となる一戦に
オジェ=アリアシムにとって、4年ぶりのグランドスラム準決勝は、単なる「成績の回復」にとどまりません。結果が出ない期間を経ても、自分を信じて戦い続けることの意味を、本人のコメントは物語っています。
一方でデミノーにとっては、またしても準々決勝を突破できなかったという現実と向き合う時間が続きます。ただ、「もったいない敗戦」と感じているからこそ、次のグランドスラムで何を変えるのかが問われていきます。
国際テニスのトップレベルでは、ランキングや実力だけでなく、こうした「あと一歩」をどう乗り越えるかが、キャリア全体を左右します。今年のUSオープン準々決勝で生まれたこの一戦は、オジェ=アリアシムとデミノー、それぞれのこれからを占う重要な分岐点として語り継がれていきそうです。
Reference(s):
Auger-Aliassime battles through four sets to reach 2nd US Open semis
cgtn.com








