全米オープン女子テニス:サバレンカがアニシモワ下し連覇、四大大会4勝目
全米オープン女子テニス:サバレンカがアニシモワ下し連覇、四大大会4勝目
今年の全米オープン女子シングルス決勝で、世界ランキング1位のアリーナ・サバレンカがアマンダ・アニシモワを6-3、7-6(3)で下し、大会連覇と自身4度目の四大大会制覇を達成しました。10年以上ぶりの連覇という歴史的な勝利は、2025年シーズンの女子テニスを象徴する試合となりました。
試合結果:6-3、7-6(3)のストレート勝ち
ニューヨークのアーサー・アッシュ・スタジアムで行われた全米オープン女子決勝は、サバレンカが持ち味のパワフルなショットを維持しながらも、ミスを最小限に抑える内容で進みました。第1セットは6-3でサバレンカが先取し、主導権を握ります。
第2セットでもサバレンカは2度リードを奪い、終盤には5-4とリードして自らサーブで試合を締めくくるところまで迫りました。
第2セットの揺らぎと立て直し
ドラマが生まれたのは第2セット第10ゲーム、サバレンカが5-4でサーブを握った場面です。30オールから、トロフィーに手が届くようなチャンスボールのスマッシュを迎えましたが、後ろ向きに下がりながら放ったショットは無情にもネットへ。これでブレークポイントを許すと、続くポイントでアニシモワがブレークに成功し、5-5に追いつきました。
痛恨のミスの直後、サバレンカはラケットをコートに落とし、苦笑いを浮かべます。一方で、24歳のアニシモワは左手を握りしめて喜び、約2万4千人の観客が総立ちで声援を送りました。
「タイブレークでは負けない」数字が証明
それでもサバレンカは崩れませんでした。15分後には、タイブレークを7-3で制して勝利を決め、コートにひざまずいて両手で顔を覆いました。決着は3本目のマッチポイントで決まりました。
このタイブレーク勝利により、サバレンカの今季のタイブレーク成績は21勝1敗となり、現在19連勝中です。「タイブレークではほとんど負けない」というメンタルの強さを裏付ける数字と言えます。
セリーナ・ウィリアムズ以来の全米連覇という快挙
今回の優勝で、サバレンカは全米オープンを2年連続で制した初の女子選手となりました。前回、この大会で連覇を達成したのは、2012年から2014年にかけて3連覇を果たしたセリーナ・ウィリアムズで、女子選手による連覇は実に10年以上ぶりです。
四大大会のタイトル数もこれで通算4つ目となりました。いずれもハードコートでの優勝であり、サバレンカがハードコートを最も得意とする選手であることをあらためて示す形となりました。
同一シーズン3度の決勝敗退を回避
この全米オープン決勝は、サバレンカにとって「負けるわけにはいかない」舞台でもありました。もし敗れていれば、同じシーズンに四大大会の決勝で3度敗れる、2006年のジャスティン・エナン以来となる女子選手になるところでした。
サバレンカは今年1月の全豪オープンでマディソン・キーズの前に準優勝に終わり、続く全仏オープンでもココ・ガウフに敗れて準優勝。さらに、7月のウィンブルドンでは、今回決勝で対戦したアニシモワに敗退しています。その「苦い記憶の相手」との再戦で勝利をつかんだ意味は小さくありません。
「厳しいレッスンが報われた」27歳の自己評価
ベラルーシ出身の27歳、サバレンカは試合後、「All those tough lessons (were) worth this one. I'm speechless right now.(これまでの厳しいレッスンが、すべてこの勝利のためにあったように感じます。今は言葉になりません)」と語りました。
全豪・全仏・ウィンブルドンで味わった悔しさを「レッスン」として受け止め、それを糧にシーズン終盤の全米オープンで結果に結びつけたと言えます。単なるパワーだけでなく、敗戦から学び、ゲームプランやメンタルを磨き続けたことが、今回の連覇につながりました。
日本のテニスファンが注目したいポイント
今回の全米オープン女子シングルス決勝は、記録面だけでなく、テニスの見方を広げてくれる素材が多く含まれています。
- パワーと安定の両立:サバレンカはショットの強さを落とすことなく、ミスを減らす調整を試合を通して続けました。
- ビッグポイントでの集中力:痛恨のスマッシュミスの直後でも崩れず、最終的にタイブレークを支配した点は、メンタルの戦い方の好例です。
- 敗戦からの学び:ウィンブルドンで敗れた相手に、全米の決勝で勝ち切った流れは、「同じ相手にどうリベンジするか」という意味でも参考になります。
四大大会や国際テニスのニュースを日本語で追う読者にとって、サバレンカの2025年シーズンは、「負け方から学び、勝ち方を更新していく」プロアスリートの姿を分かりやすく示していると言えるでしょう。
今後のハードコートシーズンや来季のグランドスラムでも、サバレンカとアニシモワをはじめとする女子選手たちの戦いから、技術だけでなくメンタルや戦略の変化にも注目していきたいところです。
Reference(s):
Sabalenka defeats Anisimova to defend U.S. Open title, 4th at a major
cgtn.com







