世界陸上東京へ 中国が73人代表発表 Yang JiayuとGong Lijiaoが牽引
中国は土曜日、9月13日に東京で開幕した世界陸上競技選手権大会に先立ち、73人からなる代表チームを発表していました。世界王者や記録保持者を複数そろえた大所帯は、アジア陸上の存在感をあらためて示す布陣です。
73人・33種目の大所帯、中国代表チームの顔ぶれ
今回の中国代表チームは、男子41人、女子32人の計73人という編成でした。出場種目は合計33種目にわたり、短距離・長距離のトラック種目から、投てき、跳躍、競歩まで幅広くカバーしていました。層の厚さを背景に、多くの種目で決勝進出やメダル争いが期待される陣容だったといえます。
世界陸上とは
世界陸上競技選手権は、世界各地からトップアスリートが集まり、走る・跳ぶ・投げるといった多様な種目で世界一を争う国際大会です。オリンピックと並ぶ陸上競技の最高峰とされ、各国・地域にとって、自国の競技力を測る重要な舞台になっています。
世界王者Yang JiayuとGong Lijiaoがチームの軸
女子20キロ競歩:Yang Jiayu
チームを牽引していたのが、女子20キロ競歩の世界記録保持者であるYang Jiayu選手です。Yang選手は昨年のパリ五輪で圧勝しており、その勢いを東京での世界陸上でも生かしたい考えでした。女子20キロ競歩の女王として、安定感と勝負強さが期待されていました。
女子砲丸投げ:Gong Lijiao
もう一人の柱が、女子砲丸投げのGong Lijiao選手です。36歳のベテランで、今回が自身10回目の世界陸上となりました。これまで世界選手権で金メダル2個、銀メダル2個、銅メダル4個を獲得しており、長年にわたり世界トップレベルで戦い続けてきた存在です。豊富な経験を持つGong選手の安定感は、チームにとって大きな支えでした。
投てきと三段跳で存在感 Feng Bin、Zhu Yaming、Wu Ruiting
投てきと跳躍の分野でも、中国代表は厚い選手層を見せていました。女子では、2022年の女子円盤投げ世界チャンピオンであるFeng Bin選手が名を連ねました。世界タイトルの実績を持つ彼女の存在は、投てき種目でのメダル獲得を現実的な目標とするものです。
男子三段跳では、五輪銀メダリストのZhu Yaming選手に加え、Wu Ruiting選手も代表入りしました。Wu選手は、男子三段跳のアジア記録を、約16年間更新されていなかった水準から塗り替えた選手です。勢いに乗る記録保持者の参加は、この種目のメダル争いをより激しくする要因となっていました。
18歳の大器Zhang Jialeと、二種目に挑むMa Li
代表のなかには、世界の舞台に初挑戦となるフレッシュな顔ぶれもいました。18歳のZhang Jiale選手は、その筆頭です。Zhang選手は今季、U20(20歳未満)女子ハンマー投げの世界記録をすでに2度更新しており、早くも将来の世界的な投てき選手として期待されていました。
競歩では、Ma Li選手が世界選手権デビューを迎えました。Ma選手は女子20キロと35キロの2種目にエントリーしており、長距離のレースでどのような戦いぶりを見せるかが注目されていました。複数種目に挑む姿勢は、中国の競歩陣の層の厚さを象徴しているともいえます。
ベテランと新星が共存 73人の陣容が映す中国陸上の今
今回の73人という大規模な代表チームは、世界王者やメダリストと10代の新星が同じ舞台に立つ「世代の交代期」を象徴していました。長年頂点を争ってきたGong Lijiao選手のようなベテランと、Zhang Jiale選手のような若手が同じチームで競い合うことで、次の五輪サイクルを見据えた基盤づくりが進んでいるとも見ることができます。
日本の読者にとっても、この中国代表の動きは無関係ではありません。アジアのライバルである中国が投てきや競歩、跳躍で存在感を強めることは、日本代表にとっても刺激となり、アジア全体の競技レベルを押し上げる要因になりうるからです。
東京世界陸上、中国代表を見る3つの視点
- 競歩と投てきに要注目:女子20キロ競歩の世界記録保持者Yang Jiayu選手や、豊富な実績を持つGong Lijiao選手らが出場し、メダル圏内での争いが予想されていました。
- 記録更新の勢い:男子三段跳のWu Ruiting選手は、約16年破られていなかったアジア記録を塗り替えた選手です。記録更新の流れが東京でも続くかどうかが焦点でした。
- 10代の台頭:18歳のZhang Jiale選手がU20世界記録を更新するなど、若い選手が次々と頭角を現している点は、今後の国際大会の勢力図を占う上でも見逃せないポイントでした。
東京での世界陸上に向けて発表されたこの73人の顔ぶれは、中国陸上界の方向性とアジア陸上の現在地を知る手がかりになりました。ベテランと新星が交わるこのチームの歩みは、今後の国際陸上の潮流を読み解くうえで、引き続き注目しておきたいところです。
Reference(s):
73-member squad announced for China at World Athletics Championships
cgtn.com








