アルカラスが全米オープン制覇 シナー下し通算6度目のグランドスラム
男子テニスで最も注目されるライバル対決のひとつは、今回もカルロス・アルカラスに軍配が上がりました。全米オープン男子シングルス決勝でヤニック・シナーを6-2、3-6、6-1、6-4の4セットで下し、自身2度目の全米制覇と通算6度目のグランドスラム優勝を達成しました。
セカンド全米&通算6度目の優勝が示すもの
この勝利は、単なるタイトルの上積みにとどまりません。数カ月前のウィンブルドン決勝で、アルカラスはシナーにグランドスラム決勝で唯一の黒星を喫していましたが、今大会でその借りをきっちり返した形です。
さらにアルカラスは、ハードコート、芝、クレーという3つのサーフェスすべてで複数回の四大大会制覇を果たした、史上4人目の男子選手となりました。異なる条件に適応しながら勝ち切る「万能型チャンピオン」としての地位を、あらためて印象づけたと言えます。
世界ランキング1位奪回とシナーの連勝ストップ
アルカラスはこの全米優勝により、シナーから世界ランキング1位の座を奪い返し、2023年9月以来となるトップの位置に翌日のランキング更新で返り咲きました。男子テニスの「顔」が再びアルカラスに戻ったことになります。
一方のシナーは、ハードコートでのグランドスラムで続いていた27連勝がここでストップしました。ここ2シーズンで、アルカラス以外の選手に対する戦績は109勝4敗という圧倒的な数字を誇りながらも、アルカラスだけには苦しめられ続けている構図が浮き彫りになりました。
直近8大会のグランドスラムでは、タイトルがアルカラスとシナーで4つずつ分け合われており、ノバク・ジョコビッチらを上回るペースで2人が勝利を重ねています。男子テニスの勢力図は、明確にこの新世代の2人を中心に描かれつつあります。
4セットの流れ:主導権を握り直した第3セット
決勝の立ち上がりは、アルカラスの攻撃的なベースラインテニスが完璧にはまりました。リターンゲームでプレッシャーをかけ続け、ダブルブレークを奪って第1セットを6-2で先取します。
しかし第2セットに入ると、アルカラスのサービスにわずかな乱れが生じ、そこをシナーが見逃しません。アルカラスのミスが増えた隙を突いてブレークを重ね、シナーが6-3で取り返しました。
勝負を分けたのは第3セットでした。アルカラスが早い段階でブレークに成功すると、ベースラインから鋭いショットを次々と打ち込みます。なかでも、守りから一気に攻めへと転じて叩き込んだ強烈なスマッシュは、このセットの流れを象徴するポイントでした。序盤に3-0とリードしたアルカラスは、そのまま6-1で一気に突き放します。
第4セットでは、シナーも複数のブレークポイントをしのぎながら必死に食らいつきましたが、第5ゲームでついにアルカラスが重要なブレークを奪取。この一局が試合全体の流れを決定づけ、その後は隙を見せることなく押し切りました。
「天敵」アルカラスとシナーのライバル物語
大会後の対戦成績は、アルカラスの10勝5敗。直近8試合に限れば7勝1敗と、数字だけ見ればアルカラスの優位は明らかです。6月の全仏オープン決勝でも、2人は長時間に及ぶ激闘を演じましたが、最後に笑ったのはやはりアルカラスでした。
試合後、シナーは「今日は自分のベストを尽くした。これ以上はできなかった」と語り、悔しさをにじませました。圧倒的な強さでツアーを支配しながらも、大舞台で立ちはだかるアルカラスという壁をどう乗り越えるのか——この問いは来シーズン以降も男子テニスの大きなテーマになりそうです。
また、男子では大会のオープン化以降、全米オープンのタイトルを連覇した選手はロジャー・フェデラーが2004年から2008年にかけて5連覇を達成して以来、現れていません。シナーの敗戦によって、この「連覇なき時代」の傾向はさらに続くことになりました。
これからの男子テニスを見る3つの視点
今後のツアーや次のグランドスラムを見るうえで、押さえておきたいポイントは次の3つです。
- アルカラスとシナーが直近8大会のグランドスラムタイトルを4対4で分け合っていること
- アルカラスの攻撃的かつ多彩なベースラインプレーと、シナーの精度の高いストロークのぶつかり合いが、戦術面でも見どころになっていること
- アルカラスが3種類のサーフェスすべてで複数回の優勝を果たしたように、サーフェスを問わず勝てる「万能型」の選手が新時代の中心となりつつあること
SNSでシェアするときのハッシュタグ例
試合の感想や印象的なポイントをSNSで共有するときには、例えば次のようなハッシュタグが使えそうです。
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Reference(s):
Alcaraz sinks Sinner to win sixth Grand Slam title at US Open
cgtn.com








