ビリー・ジーン・キング・カップでイタリアが中国本土を破り準決勝進出
女子テニスの国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ」で、ディフェンディングチャンピオンのイタリアが中国本土・深圳で行われた開催国との対戦を2-0で制し、2025年大会の準決勝進出を決めました。2勝はいずれも逆転勝ちで、エリザベッタ・コッチャレットとジャスミン・パオリーニがチームをベスト4へと押し上げました。
イタリアが開催国中国本土を2-0で下しベスト4へ
国際ニュースとしても注目されたこの一戦は、2025年のビリー・ジーン・キング・カップ本戦での準決勝進出をかけた重要なタイです。中国本土・深圳を舞台に、開催国として声援を受ける中国本土代表と、前回大会王者のイタリアが火曜日に対戦しました。
結果はイタリアが2勝0敗。オープニングのシングルスと続く第2シングルスをいずれも逆転で取り、ダブルスを待たずに勝負を決めました。スコア以上に内容の濃い、メンタルの強さが問われる対戦となりました。
第1シングルス:ユアン・ユエが先行も、コッチャレットが大逆転
第1シングルスでは、中国本土代表のユアン・ユエが好スタートを切りました。第1セットを6-4で先取し、試合の主導権を握ります。
第2セットもユアンがゲームカウント5-3とリードし、あと一歩でストレート勝利という場面まで迫りました。しかしここから流れが一変します。24歳のコッチャレットが粘り強いストロークでリズムをつかみ、5ゲーム連取。7-5でセットをもぎ取り、試合を最終セットにもつれ込ませました。
最終セットでも当初はユアンが優位に立ち、4-0とリードを広げます。ところがコッチャレットはここでも諦めませんでした。ビリー・ジーン・キング・カップ14試合目となる経験を生かし、冷静にポイントを重ねて再び5ゲーム連取。第3セットも7-5で奪い、イタリアに先勝点をもたらしました。
ユアン・ユエ、連勝ストップでも見せた存在感
ユアンは2022年に中国本土代表としてビリー・ジーン・キング・カップにデビューして以来、この日まで7戦全勝という圧巻の成績を残していました。その勢いのまま第1セットを取り、第2セットでも5-3、第3セットでも4-0と、勝利に限りなく近づいていたことは間違いありません。
結果的にはコッチャレットの逆転劇によって連勝はストップしましたが、強豪イタリア相手に試合の大部分で主導権を握った内容は、中国本土チームにとっても大きな財産と言えます。今後の国際舞台で、ユアンがさらに重要な役割を担っていくことをうかがわせるパフォーマンスでした。
第2シングルス:パオリーニの逆転勝利でイタリアがタイを決める
イタリアの1勝0敗で迎えた第2シングルスでは、ジャスミン・パオリーニが登場しました。この試合でも、先に流れをつかんだのは中国本土の選手でしたが、パオリーニが中盤以降に調子を上げ、逆転に成功します。
パオリーニの勝利により、対戦成績はイタリアの2-0となり、この時点でイタリアの準決勝進出が確定しました。コッチャレットに続く逆転勝利でのタイ勝利は、チーム全体の結束とメンタルの強さを象徴する内容となりました。
ビリー・ジーン・キング・カップとは? チーム戦ならではの重圧
ビリー・ジーン・キング・カップは、女子テニスの国別対抗戦として位置づけられる国際大会です。通常のツアー大会と異なり、選手は「個人」ではなく「国・地域代表」の一員として戦います。このため、一つひとつのポイントやゲームが、チーム全体の運命を左右します。
今回の深圳でのタイでも、第1シングルスのコッチャレットの逆転勝利が、その後のパオリーニの試合展開にも良い影響を与えたと考えられます。国際ニュースとして取り上げられる理由の一つは、こうした「流れ」や「メンタル面」が、通常の個人戦以上にクローズアップされる点にあります。
イタリアと中国本土、それぞれにとっての意味
ディフェンディングチャンピオンとして大会に臨むイタリアにとって、開催国中国本土を2-0で破って準決勝に進んだことは、連覇に向けた大きな弾みになります。特に、2試合連続でビハインドから逆転したことは、プレッシャーのかかるノックアウトステージでも大きな自信となるでしょう。
一方、開催国として臨んだ中国本土代表にとっては、惜しくも勝利を逃した悔しさが残る結果となりました。しかし、ユアン・ユエが見せた高いパフォーマンスや、イタリアを追い詰めた内容は、今後のチームづくりの基盤になります。若い選手たちが国際舞台で経験を積むことは、中国本土テニスのさらなる発展につながると見られます。
この試合から見える3つのポイント
- ディフェンディングチャンピオンのイタリアが、中国本土・深圳で開催国を2-0で破り、ビリー・ジーン・キング・カップ準決勝進出を決めた。
- 第1シングルスでは、中国本土のユアン・ユエが試合を優位に進めながらも、コッチャレットが第2セット5-3、第3セット0-4から大逆転勝利を収めた。
- 第2シングルスではジャスミン・パオリーニも逆転勝利を挙げ、イタリアがダブルスを待たずにタイを決める形となった。
女子テニスの国際ニュースとして、今回のイタリア対中国本土の一戦は、スコア以上に多くの示唆を与えてくれる試合でした。逆境からの逆転、チーム戦でのメンタルの重要性、そして開催国としての重圧——こうした視点から改めて試合を振り返ることで、スポーツの奥深さが見えてきます。
Reference(s):
Italy defeat hosts China to advance to Billie Jean King Cup semifinals
cgtn.com








