タビロ、成都オープン制覇 トップシード・ムゼッティ破り劇的V
ATPツアーの成都オープンで、チリ出身の予選勝者アレハンドロ・タビロがトップシードのロレンツォ・ムゼッティをフルセットの末に破り、自身3度目となるATP250大会のタイトルを獲得しました。最終セットのタイブレークでチャンピオンシップポイントを2本しのいでの逆転優勝となり、国際テニスファンの注目を集めています。
第1セット:タビロが強烈なサーブで主導権
試合はタビロのペースで始まりました。第1セット、タビロは安定したファーストサーブと積極的な攻撃でムゼッティを押し込み、6-3で先取します。予選から勝ち上がってきた選手とは思えない落ち着いた内容で、トップシード相手に堂々と渡り合いました。
第2セット:ムゼッティが反撃、華麗なバックハンドも
しかし、世界ランキング9位であるイタリアのムゼッティも黙ってはいません。昨年の成都オープン決勝では、中国本土出身のシャン・ジュンチェンに敗れており、今年こそタイトルを取りたいという思いがにじんでいました。
第2セットでは序盤からギアを上げ、3-1とリードしている場面では、美しいバックハンドのオーバーヘッドショットを決めて会場を沸かせます。タビロはダブルフォルトも重なり、流れをつかんだムゼッティが6-2でセットを取り返しました。
最終セット:チャンピオンシップポイントからのドラマ
勝負の第3セットは一進一退の展開となり、ゲームカウント6-5でムゼッティがリード。ここでムゼッティは片手バックハンドのウィナーを決め、チャンピオンシップポイントを握ります。
しかし、この大事な場面でムゼッティは決めきれません。1本目のチャンピオンシップポイントを逃すと、2本目も緊張からかショットが深くなり、ボールはベースラインを越えてしまいます。タイトルに手をかけながらも、あと一歩が届きませんでした。
タイブレーク:ネット際の攻防を制したタビロ
試合はタイブレークにもつれ込みます。ここで流れを引き寄せたのはタビロでした。積極的に前に出てネットを取り、決定的なネット際のラリーを制して自らのチャンピオンシップポイントをつかみます。
最後はムゼッティのサーブからのポイントでしたが、返球は無情にもネット。タイブレーク7-5でタビロが取り切り、激戦に終止符を打ちました。ポイントを決めた瞬間、28歳のタビロはコートに倒れ込み、自分でも信じられないといった表情を見せました。
クレー巧者がハードコートでつかんだ大きな一歩
タビロはもともとクレーコート(赤土)のスペシャリストとして知られてきました。そのタビロが、ハードコートの成都オープンでタイトルをつかんだことは、キャリアにとって大きな意味を持ちます。
今回の優勝によって、タビロは世界ランキングで40ランクアップし、72位まで順位を上げる見込みです。予選からの勝ち上がり、トップシード撃破、チャンピオンシップポイントを2本しのいでの逆転という内容は、今季のATPツアーでも記憶に残るストーリーと言えます。
この試合から見えるもの:メンタルとスタイルのせめぎ合い
今回の成都オープン決勝は、スコアだけでなくテニスのメンタル面も浮き彫りにしました。
- ムゼッティは昨年に続く決勝進出ながら、今年もタイトルにあと一歩届かず
- 勝利に近づいた場面でのプレッシャーが、ショットの精度に影響した可能性
- タビロは劣勢でも感情をコントロールし、要所で積極的なプレーを選択
テニスは技術や戦術だけでなく、プレッシャーのかかる瞬間にどれだけ自分のスタイルを貫けるかが結果を左右します。ムゼッティにとっては悔しい敗戦ですが、今後のツアーに向けた重要な学びになるはずです。
国際テニスシーンで高まる「伏兵」の存在感
ビッグネームが注目されがちな男子テニスの世界で、今回のタビロのような「伏兵」の優勝は、ツアー全体をよりおもしろくします。ランキング下位からでも、予選からでも、一気にタイトルをつかめる可能性があることを改めて示したからです。
グローバルなスポーツとしてのテニスは、こうしたサプライズや逆転劇があるからこそ、多くのファンをひきつけ続けています。成都オープン決勝でのタビロとムゼッティの戦いは、2025年の国際スポーツシーンを象徴する一試合として語り継がれていくかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








