鄭欽文が中国オープンで復帰勝利 肘手術明けのストレート発進【国際ニュース】
女子テニスの中国オープンで、右肘の手術から約2カ月ぶりにツアー復帰した世界ランキング9位の鄭欽文が、地元・北京の観客の前でストレート勝ちを収めました。2025年シーズン終盤に向け、復活へ大きな一歩となる試合です。
中国オープンで見せた堂々のストレート勝利
中国オープンの1回戦で鄭欽文は、コロンビア出身のエミリアナ・アランゴと対戦し、6-3、6-2で快勝しました。WTAツアーへの復帰戦とは思えない安定した内容で、サービスゲームをしっかりキープしながら、要所でリターンゲームをものにしました。
北京での試合は、久しぶりにホームの観客の前でプレーする場でもありました。スタンドからは大きな声援が送り続けられ、鄭欽文はその後押しを受ける形で自信を取り戻しているように見えました。
肘の手術で一時離脱 2025年シーズンを揺るがした右肘痛
鄭欽文は今季、右肘の故障に悩まされてきました。最後の勝利は、今年6月のクイーンズクラブでの準決勝進出までさかのぼります。その後はウィンブルドンで初戦敗退を喫し、結果を残せないまま肘の状態が悪化しました。
シーズン途中で手術に踏み切ったことで、USオープンなど重要な大会を欠場。今回の中国オープンの勝利は、その空白期間を経て、約2カ月のツアー離脱から戻ってきた「復帰初戦の白星」となります。
「本当は出てほしくない」チームの本音と、ファンへの思い
鄭欽文は試合後、USオープンを欠場せざるをえなかった悔しさと、中国オープン出場までの葛藤を振り返りました。
「USオープンを逃して、本当にフラストレーションがたまりました。ここ北京でベストのプレーをして、観客のサポートや情熱を感じることが、大きなモチベーションになっています」
さらに、今回の出場はチームの意向とは異なる決断だったことも明かしています。
「中国オープンに来たのは、ファンの存在があったからです。チームは実は、今大会に出ることをあまり支持していませんでした。でも、毎日の練習でファンの姿を見て『この人たちの前でプレーしたい』と強く思ったのです」
「リスクを避けてじっくり休む」という選択肢もある中で、それでもコートに立つことを選んだ背景には、ファンとのつながりを大切にする姿勢がありました。
アランゴ戦3勝0敗 数字が示す相性と自信
今回のアランゴ戦は、両者にとって3度目の対戦でした。鄭欽文はこれで対戦成績を3勝0敗とし、いずれもストレート勝ちという圧倒的な内容を維持しています。今年の全仏オープンでもアランゴを下しており、その相性の良さが今大会でも発揮された形です。
鄭欽文は、2024年パリ夏季五輪で金メダルを獲得した実績を持ち、現在は中国の女子テニス界をけん引する存在です。世界トップ10に入る実力者が、手術明けでもここまでのパフォーマンスを見せたことは、今後のツアー復帰に向けても明るい材料と言えます。
次戦はノスコバと対戦 試される「本当の状態」
次のラウンドで鄭欽文が対戦するのは、チェコの第26シード、リンダ・ノスコバです。ノスコバは攻撃的なストロークを武器とする若手で、ランキング上でも実力上位の相手となります。
見どころとなりそうなのは、
- サーブとフォアハンドにどこまで肘の不安を感じさせないか
- 長いラリーになったときのフィジカルとスタミナ
- 地元・北京の声援をプレッシャーではなく推進力に変えられるか
アランゴ戦のように早い展開で主導権を握れれば、ノスコバ相手にも勝機は十分あります。一方で、復帰直後ということもあり、連戦の中でコンディションをどう維持するかがカギとなりそうです。
アジア発のスターが映す、国際テニスのいま
国際ニュースとして見たとき、鄭欽文の復帰は、単なる一選手のカムバック以上の意味を持っています。女子テニスのトップレベルで、アジア出身の選手が継続的に存在感を示していることは、競技の多様性や市場の広がりを象徴する出来事でもあります。
今回の中国オープンでの勝利は、
- アジアのスポーツ市場の重要性
- 地元ファンの応援が選手の決断に与える影響
- シーズン中の手術や欠場が当たり前になりつつある現代スポーツの過酷さ
といったテーマを考えるきっかけにもなります。SNSでの反応や、今後の試合でのパフォーマンス次第では、鄭欽文の物語がさらに広く語られていく可能性もあります。
押さえておきたいポイント
- 世界ランキング9位の鄭欽文が、中国オープンで約2カ月ぶりにツアー復帰
- コロンビアのエミリアナ・アランゴに6-3、6-2でストレート勝ち
- 右肘の手術とUSオープン欠場を経て、北京で復活の第一歩
- アランゴ戦はこれで3戦全勝、いずれもストレート勝利
- 次戦はチェコの第26シード、リンダ・ノスコバと対戦予定
肘の不安を抱えながらもコートに戻る決断をした鄭欽文。2025年シーズンの残りわずかな期間で、どこまでランキング上位に迫るプレーを見せてくれるのか、今後の戦いにも注目が集まりそうです。
Reference(s):
Zheng Qinwen makes triumphant return to tennis court at China Open
cgtn.com








