ACLエリート:中国の成都蓉城が初勝利、上海ポートは広島とドロー
AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLエリート)の火曜日の試合で、中国サッカー勢の成都蓉城が江原FCに1-0で勝利し、上海ポートはサンフレッチェ広島と1-1で引き分けました。国際サッカーニュースとして、日本語で押さえておきたいポイントをまとめます。
成都蓉城、我慢の展開から決勝ボレー
成都蓉城はホームで江原FC(韓国)を迎えた一戦で、粘り強い守備から少ない好機をものにし、1-0の完封勝利を収めました。
試合序盤の約30分間、成都はほとんど前線に出られず、自陣で耐える時間が続きました。しかし35分、その流れを一気に変える一撃が生まれます。ペナルティエリア内でヤン・シュアイのヘディングの落としに反応したジョウ・ディンヤンが、迷いなく右足ボレー。必死に戻ったGKイ・グァンヨンの対応も及ばず、ボールはゴールネットに突き刺さりました。
この1点が決勝点となり、開幕戦でKリーグの蔚山HD FCに敗れていた成都蓉城は、今大会での初勝利と初の勝ち点3を手にしました。
終盤にかけては江原FCも反撃。74分にはク・ブンチョルのクロスに対し、GKジエン・タオが思い切って飛び出してパンチングで対応。こぼれ球を拾ったユン・イルロクのカーブシュートは枠のわずか外へとそれました。危ない場面をしのいだ成都は、その後も集中を切らさず、1点差を守り切っています。
- スコア:成都蓉城 1-0 江原FC
- 得点:ジョウ・ディンヤン(35分、ボレーシュート)
- 成都はACLエリート今大会での初勝利・初の勝ち点3
上海ポートは広島とドロー 終盤に執念の同点弾
一方、中国サッカー・スーパーリーグ(CSL)で首位を走る上海ポートは、日本のサンフレッチェ広島と1-1で引き分けました。
先制したのはサンフレッチェ広島です。19分、東俊希のアウトスイングのコーナーキックから荒木隼人がマークを外してジャンプ一番、力強いヘディングでゴールネットを揺らしました。広島らしいテンポの良いパスワークから得たセットプレーを、確実に得点につなげた形です。
ビハインドを背負った上海ポートは、終盤までゴールが遠い展開が続きましたが、交代出場のガブリエル・ソウザが流れを変えます。83分、自陣寄りのハーフウェーライン付近でボールを受けると、一気に加速してディフェンスラインの裏へ抜け出し、最後はGK大迫敬介の横を抜く低いシュートを突き刺して同点に追いつきました。
後半アディショナルタイムには、上海のストライカー、グスタボが暴力行為により退場処分となり、終盤は数的不利に立たされました。それでも上海ポートは守備陣が集中を保ち、アウェーで貴重な勝ち点1を確保しています。
- スコア:サンフレッチェ広島 1-1 上海ポート
- 得点:荒木隼人(19分)、ガブリエル・ソウザ(83分)
- 上海ポートは終盤の同点弾で、アウェーから勝ち点1を持ち帰る結果に
アジアで存在感を示す中国クラブ
今回の結果は、中国を代表するクラブの現在地を映し出すものでもあります。成都蓉城は、守備の粘りと少ないチャンスを生かす決定力で、アジアの舞台で十分に戦えることを証明しました。開幕黒星から立て直し、グループ突破へ向けて弾みをつけたと言えます。
上海ポートは、アウェーで日本の強豪クラブを相手に先制を許しながらも、途中出場の選手が結果を残し、試合終盤に追いつく底力を見せました。退場者を出しながら勝ち点1を守り切ったことも含め、長い大会を戦う上で大きな経験となりそうです。
ACLエリートは、アジア各国・地域のクラブがしのぎを削る舞台です。成都蓉城と上海ポートのパフォーマンスからは、日中韓クラブの戦術やフィジカルのレベルの高さだけでなく、90分を通して集中を保つメンタルの重要性も浮かび上がります。今後のグループリーグで、中国勢がどこまで存在感を高めていくのか、引き続き注目していきたいところです。
Reference(s):
Chengdu Rongcheng grinds out narrow win, Shanghai Port held to draw
cgtn.com








