シナーがチャイナ・オープン優勝 19歳ティエン下し今季3勝目
北京で行われたテニスのチャイナ・オープン男子シングルス決勝で、イタリアのヤニック・シナーがアメリカのティーンエイジャー、リーナー・ティエンをストレートで下し、今季3つ目となるタイトルとツアー通算21勝目を挙げました。
北京チャイナ・オープン男子決勝、シナーが圧勝
現世界ランキング2位で、四大大会(グランドスラム)4度の優勝経験を持つシナーは、ナショナル・テニス・センターで行われた決勝に、アレックス・デ・ミノールとの激戦となった準決勝を乗り越えて臨みました。
試合は立ち上がりからシナーが主導権を握ります。最初のゲームでティエンのバックハンドがわずかにアウトとなるなど、シナーがプレッシャーをかけ続けました。
第1セット:早いブレークで主導権
シナーは序盤からリターンゲームで積極的に攻め、オーバーヘッドスマッシュ(頭上からのスマッシュショット)をたたき込み、ティエンのサービスをブレーク。スコアを4-1と一気に引き離します。
その後もサービスゲームで危なげないプレーを続けたシナーは、最後はエース(相手が触れないサービス)を決め、第1セットを6-2で先取しました。2023年大会の優勝者でもあるシナーが、再び北京で強さを示した形です。
第2セット:ティエンのチャンスをしのぎきる
第2セットでは、19歳のティエンが反撃を試みます。ツアー初の決勝の舞台で、2002年のアンディ・ロディック以来となる、ツアー最年少のアメリカ人優勝者を目指していたティエンは、このセットで2度のブレークポイントをつかみました。
しかし、その重要なポイントでシナーは冷静でした。鋭いサーブと正確なストロークでピンチをしのぎ、逆に流れをつかみ直して4-2とリードを広げます。
シナーにとってティエンとの対戦は今回が初めてでしたが、不安な様子は一切見られませんでした。ワイドに切れるサーブでリターンミスを誘い、第2セットも6-2で締めくくってストレート勝ち。いずれのセットも6-2というスコアでの完勝となりました。
ツアー通算21勝目、今季3勝目という節目
この優勝により、シナーは今季3つ目のタイトルを獲得し、ツアー通算では21勝目に到達しました。数字の上でも節目となる勝利です。
- 今季3つ目のタイトル
- ツアー通算21タイトル目
- 北京のATP500大会で複数回優勝した男子選手としては、ノバク・ジョコビッチに続く2人目
2023年に続くチャイナ・オープン制覇は、シナーがハードコートシーズンで安定した力を発揮していることを改めて示しました。準決勝での激戦を経てもなお、決勝でここまでの完成度を見せたことは、トップ選手としての総合力と勝負強さを印象づけます。
ランキング上位2人が同週優勝 2020年以来の出来事
シナーの北京優勝と時を同じくして、東京のジャパン・オープンではカルロス・アルカラスが火曜日にタイトルを獲得しました。世界ランキング上位2人が同じ週にそれぞれトロフィーを掲げたのは、2020年にノバク・ジョコビッチとラファエル・ナダルがそろって優勝して以来のことです。
ランキング1位と2位が同じ週に優勝するという結果は、男子テニスのトップ争いが明確になりつつあることを示すものでもあります。シナーとアルカラスという新世代の2人が、ツアーの中心的存在としてシーズンをけん引していることが浮き彫りになった形です。
次戦は上海マスターズ、ライバル・アルカラスは休養へ
シナーはこのあと、上海マスターズへの出場を予定しています。チャイナ・オープンでの自信に満ちた戦いぶりをそのまま次の大会につなげられるかが注目されます。
一方で、「宿命のライバル」ともいえるアルカラスは、ケガからの回復を優先し、しばらく休養を取る計画です。アジアのシリーズで勢いを維持できれば、シナーにとってはランキングのポジションと存在感をさらに固めるチャンスとなるでしょう。
19歳のティエンにとっては、ツアー初の決勝進出という貴重な経験の場となりました。シナーの完成度の高さが際立った一戦でありながら、次世代を担う若手が大舞台で存在感を示した試合でもあったと言えます。今季の男子テニスを象徴する、見応えのある決勝でした。
Reference(s):
Sinner beats Tien to win China Open men's final for 21st career title
cgtn.com








