上海マスターズ準決勝へ 体調不安のジョコビッチが世界204位バシェロと対戦
男子テニスの上海マスターズで、体調への不安を口にしながらも勝ち上がるノバク・ジョコビッチが、世界204位のバランタン・バシェロと準決勝で対戦することになりました。
ジョコビッチ「体調に不安」それでもストレート勝ち
中国本土の金融都市・上海で行われている上海マスターズで、38歳のセルビア出身ノバク・ジョコビッチは、ベルギーのジズー・ベルクスを6−3、7−5で下し、準決勝進出を決めました。
今大会で残っている選手の中で最もランキングが高い24度の四大大会王者は、週を通じて苦しみながらも、上海での5度目のタイトルへ一歩ずつ近づいています。
試合後、ファンが健康状態を心配していると伝えられると、ジョコビッチは「ファンが心配しているのは知っている。正直、私も不安だ」と明かしました。さらに「日々対処しようとしている問題がいくつかある」とも語り、詳細には踏み込まず「まだ大会の途中なので、今は回復に集中して、持てるものすべてをコートで出したい」と話しました。
- スコアは6−3、7−5のストレート勝ち
- 週を通じて体調面の問題を抱えながらも勝利を重ねる
- 上海での通算5度目の優勝に前進
世界204位バシェロ、ルーネを逆転で撃破
ジョコビッチの準決勝の相手となるのは、今大会最大の驚きとも言えるバランタン・バシェロです。モナコ出身で世界ランキング204位のバシェロは、予選上がりの選手。上海入りした時点では、まだ出場選手の補欠リストに名前があるだけで、予選に出られるかどうかさえ確実ではありませんでした。
それでもバシェロはチャンスをつかみ、準々決勝では世界11位のホルガ・ルーネと対戦。第1セットは第3ゲームと第7ゲームでブレークを許して2−6で落としましたが、第2セットはタイブレークにもつれ込む接戦を制し、最終セットへ持ち込みました。
観客席には、金曜日に準々決勝でプレーする従兄のアルチュール・リンデルネックの姿も。ルーネは次第に苛立ちを募らせ、第3セット第7ゲームでは時間超過の警告を受けた直後に、立て続けに3本の凡ミスを犯してバシェロにブレークを許しました。
バシェロはそのままサービスキープに成功し、2−6、7−6(4)、6−4の逆転勝ち。勝利が決まると、その場にひざまずいて信じられないという表情を浮かべました。
世界204位で準々決勝に進出した時点で、バシェロは今大会で最もランキングの低い8強入り選手でした。自身にとって最大級の勝利となったこの試合後、バシェロは「ただひたすら、より強く戦い続けた。最後は神経の強さとフィットネスがすべてだった」と振り返りました。
26歳のバシェロは、ジョコビッチとの対戦について「現実とは思えない」と表現。その一方で「本当にうれしいのは自分のフィットネスの状態。体が素晴らしく感じる」と、コンディションの良さを強調しました。
対照的なコンディションが示すもの
体調面に不安を抱えながら勝ち上がる38歳のジョコビッチと、「体が最高」と語る26歳のバシェロ。両者のコメントは、今大会のストーリーのコントラストを象徴しています。
経験と実績では、24度の四大大会優勝を誇るジョコビッチが圧倒的に上回ります。一方で、ランキング204位の予選上がりという立場のバシェロは、失うものが少ない挑戦者です。メンタルと体力の両面で、どちらが自分のペースをつかめるかが鍵になりそうです。
バシェロが口にした「最後は神経の強さとフィットネスがすべてだった」という言葉は、終盤に入った長いツアーシーズンを戦い抜く選手たちの現実を映し出しているとも言えます。ランキングや知名度だけでは測れない、コンディション管理の重要性が改めて浮かび上がります。
上海マスターズ準決勝の見どころ
ジョコビッチとバシェロが対戦する準決勝は、立場もキャリアも対照的な二人がぶつかるカードです。試合のポイントとしては、次のような点が注目されます。
- ジョコビッチの体調がどこまで回復しているか
- バシェロが初のビッグステージで平常心を保てるか
- 長いラリーになったとき、フィットネスと集中力がどちらに傾くか
- ジョコビッチが経験を生かして早い段階で主導権を握れるか
体調に不安を抱えるベテランと、勢いに乗る伏兵。上海マスターズの準決勝は、数字だけでは読み切れないドラマを見せてくれそうです。
Reference(s):
'Concerned' Djokovic to meet 204th-ranked Vacherot in Shanghai semis
cgtn.com








