中国スノーボード蘇翊鳴、世界初のバックトゥバック1980成功 ミラノ・コルティナ2026へ前進
中国のスノーボード選手・蘇翊鳴(スー・イーミン)が、木曜日に世界初とされる「バックトゥバック1980」を成功させました。自身のSNSに投稿した動画でその瞬間を公開し、来年のミラノ・コルティナ冬季オリンピックに向けて、さらなる進化を印象づけています。
世界初の「バックトゥバック1980」とは
今回の国際ニュースの主役となったのが、連続して行われた2本の超高難度トリック「バックトゥバック1980」です。動画では、オリンピック王者の蘇翊鳴が、まずメロングラブを入れたクリーンなバックサイド1980を決め、その着地直後に、スタンスを入れ替えた状態からテールグラブ付きの1980を続けて成功させています。
「1980」は、空中でおよそ5回半回転(1980度)する超高回転トリックを指します。これを途切れなく「back-to-back(バックトゥバック)」、つまり連続で決めたことが、今回の偉業のポイントです。
- 通常スタンスでのバックサイド1980+メロングラブ
- 逆向きのスタンス(スイッチ)からの1980+テールグラブ
- 2本を続けて成功させる安定感とコントロール
蘇はSNSの投稿で、英語で「Happy to complete the world\'s first back-to-back 1980」とコメントし、自身にとっても世界にとっても節目となる瞬間であることを示しました。通常スタンスとスイッチスタンスの両方で同じ超高難度技を決めたことで、その多才さとボードコントロールの高さが改めて浮き彫りになっています。
今年成功させた2160に続くマイルストーン
今回のバックトゥバック1980は、蘇翊鳴にとって2025年の第二の大きなマイルストーンです。彼は今年すでに、さらに高難度の「2160」にも成功しています。2160は6回転に相当するトリックであり、その達成に続いて世界初のバックトゥバック1980をものにしたことで、技術の幅と安定感が同時に進化していることがうかがえます。
蘇翊鳴は、2022年の北京冬季オリンピックで金メダルと銀メダルを獲得したオリンピック王者でもあります。北京大会からわずか数年で、さらに高い技術領域に踏み込んでいることは、トップアスリートとしての成長スピードの速さを物語っています。
来年のミラノ・コルティナ2026へ向けた強いメッセージ
現在、世界のウインタースポーツ界は、来年2026年に控えるミラノ・コルティナ冬季オリンピックに向けて動きが本格化しています。そんななかでの世界初「バックトゥバック1980」は、蘇翊鳴が依然としてスノーボードの技術進化をリードする存在であることを強く印象づける結果となりました。
- 採点競技での構成の選択肢をさらに広げる可能性
- ライバルたちにとっての新たな「目標」と「プレッシャー」
- 観客にとっては、よりダイナミックで複雑な技が見られるという期待感
単に回転数を増やすだけでなく、グラブの入れ方やスタンスの切り替えなど、「どのように魅せるか」という要素も重視されるのが近年のスノーボードです。今回のバックトゥバック1980は、技の難度と見せ方の両方を高いレベルで両立させた一例と言えるでしょう。
私たちがこのニュースから考えられること
スポーツの世界では、人間の限界が少しずつ押し広げられていきます。数年前までは想像しにくかった2160やバックトゥバック1980が、今こうして現実のものになり、次の世代の「当たり前」をつくり始めています。
- 限界を更新するチャレンジが、競技全体のレベルをどこまで引き上げるのか
- 高度化する技と、安全性や選手のキャリアをどう両立していくのか
- オリンピックという舞台で、どのような新しいトリックが披露されるのか
国際ニュースとしてのこの出来事は、単なる「すごい技が出た」という話を超えて、技術革新と人間の挑戦のあり方を映し出しています。蘇翊鳴が来年のミラノ・コルティナ冬季五輪でどのようなライディングを見せるのか、そしてスノーボードという競技がどこまで進化していくのか。これからのシーズンを追いかける楽しみが、また一つ増えたと言えそうです。
Reference(s):
cgtn.com








