NBA中国ゲーム:ネッツ曾凡博がマカオで“ホーム”デビュー
マカオ特別行政区で金曜日に行われたNBA中国ゲームで、フェニックス・サンズが延長戦の末にブルックリン・ネッツを132―127で下しました。この国際試合は、中国本土出身のフォワード、曾凡博(ズェン・ファンボ)選手にとって、ネッツの一員として母国でプレーする特別な“ホームデビュー戦”となりました。
この記事のポイント
- NBA中国ゲーム・マカオ大会でサンズがネッツに延長勝利(132―127)
- ネッツの曾凡博が中国での“ホームデビュー”、試合前スピーチも担当
- 第2クォーター終盤に出場し、スティールなど守備で存在感
- 本人は「一歩前進」と手応え、日曜日には両チームが再戦予定
延長にもつれたNBA中国ゲーム・マカオ大会
国際ニュースとしても注目されたこのNBA中国ゲームは、立ち上がりからネッツが主導権を握りました。カム・トーマスが開始直後にレイアップを決めてリズムをつかむと、ネッツは一気に11―2とリードを広げます。トーマスは第1クォーターだけでシュート6本すべてを沈め、14得点と圧巻のパフォーマンスを披露し、25―8と大量リードを築きました。
前半を終えた時点で、ネッツは12点差のリードを保ち、試合の流れをコントロールしているかに見えました。しかし後半に入るとサンズがオフェンスの精度を高め、着実に点差を詰めていきます。最後はサンズが追いつき、試合は延長戦へ。オーバータイムを制したサンズが、132―127で激戦に終止符を打ちました。
両チームはこのあと日曜日に第2戦を行う予定で、NBAファンにとっては引き続き見逃せないシリーズとなりそうです。
曾凡博、試合前スピーチでチームを鼓舞
このマカオでの一戦は、スコア以上に曾凡博の存在が際立つ試合でもありました。試合前、ネッツの選手代表に選ばれた曾は、コート上でチームに向けてスピーチを担当。NBAチームの一員として、母国のファンの前で言葉を届ける役割を任されたこと自体が、チームからの信頼を物語っています。
国際ニュースとしても象徴的なのは、グローバルリーグであるNBAの舞台で、中国本土出身の若手選手がチームを代表して声を上げる姿です。曾にとっても、そして会場のファンにとっても、試合前から特別な時間となりました。
第2クォーター終盤にコートイン、守備でインパクト
曾が実際にコートに立ったのは、第2クォーター残り3分06秒の場面でした。チェックインして間もなく、エースのデビン・ブッカーにスイッチして守る場面が訪れます。積極的にクローズアウトした結果、やや踏み込みすぎてしまい、ブロッキングファウルを取られますが、強度の高いディフェンスを見せようとする意図ははっきりしていました。
その直後には、ディロン・ブルックスの背後からボールをはたき、スティールを奪取。限られた出場時間の中でも、持ち味であるディフェンスとアクティブさをアピールしました。前半終了時点で曾のスタッツは、スティール1本、ファウル2つ。派手な得点こそなかったものの、ネッツが12点リードで折り返した前半の中で、守備面でのインパクトを残したと言えます。
後半で流れが変わり、延長では出場なし
後半に入ると、試合の様相は一変します。サンズがオフェンスの遂行力を高め、じわじわとネッツのリードを削っていきました。ゲームプランの修正や個々のショット精度の向上もあり、サンズは試合終盤で追いつき、勝負は延長戦へともつれ込みます。
延長の5分間はベンチから見守る形となり、曾に追加の出場時間は与えられませんでしたが、サンズが132―127で逆転勝利を収めるまで、ベンチから声を出し続ける姿も印象的でした。スコアボード上は敗戦となったものの、若手にとってはチームの一員として接戦と延長を経験すること自体が大きな財産になります。
曾凡博「一歩前進」と語る自己評価
試合後、曾はマカオでのホームデビュー戦について、前向きな手応えを口にしました。
曾は次のように振り返っています。
「今日の内容にはとても満足しています。このレベルの試合を、こうして自分の故郷で経験できるのは本当に恵まれたことです。最後の公式戦からは数カ月空いていて、この夏も多くを欠場しました。今回が、わずか20日間のトレーニングを経て臨む最初の本格的な試合でしたが、試合の強度はちょうど良いと感じました。個人的には、一歩前進できたと思います」と話しています。
ブランク明けでありながら、国際試合特有の高い強度にしっかりと対応できたことが、曾にとっての最大の収穫だったと言えます。コンディションづくりの途上にありつつも、「このレベルでやれる」という感覚を取り戻せたことは、今後のシーズンに向けて大きな意味を持ちそうです。
日曜日の再戦で注目したい3つのポイント
サンズとネッツは、マカオで日曜日に第2戦を行う予定です。初戦の内容を踏まえ、日本のNBAファンやアジアのバスケットボールファンがチェックしておきたいポイントを整理します。
- 曾凡博の出場時間と役割
第1戦では限られた時間ながら守備で存在感を見せた曾が、第2戦でどれだけプレータイムを伸ばし、攻守両面でどのような役割を任されるのかが注目されます。 - カム・トーマスの得点力
立ち上がりから14得点を挙げたトーマスが、再びオフェンスの軸として機能するのか。サンズの守備がどのように対応してくるかも含め、ゲームの鍵になりそうです。 - 延長戦の経験をどう生かすか
ネッツにとっては、リードを守り切れずに逆転負けを喫した初戦の反省をどう次に生かすかが問われます。一方のサンズは、後半から延長にかけてつかんだリズムを維持できるかがポイントです。
国際スポーツとしてのNBA中国ゲームの意味
NBA中国ゲームは、アジア地域のファンが世界最高峰のバスケットボールを間近で体感できる場であり、同時に若手選手が国際的な環境で経験を積む貴重な機会でもあります。マカオ特別行政区で行われた今回の試合で、曾凡博のような若手が“ホーム”の声援を受けながらプレーする姿は、リーグのグローバル化を象徴する光景と言えるでしょう。
日本のファンにとっても、アジア出身選手の活躍はNBAをより身近に感じさせてくれます。スコアやハイライトだけでなく、選手がどのようなプロセスを経て成長し、自分の役割を広げていくのか。今回の曾凡博のような一試合一試合が、そのストーリーを形づくっています。
日曜日の第2戦では、スコアだけでなく、若手選手の表情や立ち位置の変化にも注目してみると、国際ニュースとしてのNBAがより立体的に見えてくるはずです。
Reference(s):
cgtn.com








