ガウフが武漢オープン制覇 ペグラ下しWTA1000通算3度目の優勝
女子テニスのWTA1000大会・武漢オープンで、ココ・ガウフがジェシカ・ペグラをストレートで下し優勝しました。大会を通じて1セットも失わない完勝で、ハードコートでの新記録も打ち立てています。
武漢オープン決勝:オールアメリカン対決をガウフが制す
中国中部・武漢市で行われた武漢オープン決勝は、アメリカ出身同士の対戦となりました。第3シードのガウフが第6シードのペグラを6-4、7-5で破り、約1時間42分の試合でトロフィーを手にしました。
今大会でガウフは、一度もセットを落とさずに優勝。これがキャリア3度目のWTA1000タイトルとなります。決勝に先立つラウンドでも失ったゲームはわずか16ゲームと、終始余裕すら感じさせる内容でした。
歴史的な数字:ハードコート初期9決勝で全勝
21歳のガウフは、この勝利でオープン化以降の女子テニス史に新たな記録を刻みました。自身最初の9つのハードコート決勝で、すべて優勝した初めての選手となったのです。
ダブルスでペアを組んだ経験もあるペグラとのシングルス決勝はこれが初めて。今回の勝利で、ガウフの対ペグラ戦績は3勝4敗となり、苦手意識を少しずつ払拭しつつあることを示しました。31歳のペグラにとっては、ここまで8試合連続でフルセットを戦って勝ち上がってきた中での決勝でした。
第1セット:立ち上がりから主導権を握ったガウフ
試合は序盤からガウフが勢いよく飛び出しました。最初の6ポイントを連取し、あっという間に3-0とリードを広げます。
しかし、簡単には崩れないのがペグラです。第7ゲームで鋭いバックハンドウィナーを決めてブレークに成功し、スコアを4-4に戻します。一時は流れをつかんだかに見えたペグラでしたが、第9ゲームでガウフがわずかな隙を見逃さず再びブレーク。第1セットは47分でガウフが6-4でものにしました。
第2セット:サービスの乱れと巻き返し
第2セットは一転して波乱含みの展開となります。ガウフは8月末からバイオメカニクス(身体の動きの分析)専門家のギャビン・マクミラン氏とともにサービスのフォームを改良中ですが、プレッシャーのかかる場面ではまだ安定しきれていない部分もあります。
この日もガウフはダブルフォルトを6本犯し、その揺らぎにつけ込んだペグラが2度のブレークに成功。あっという間に3-0とリードを奪いました。
しかしガウフは、そこからギアを上げます。落ち着きを取り戻してすぐに2度のブレークバックを決め、試合を振り出しに戻します。その後も両者ブレーク合戦となり、第5シード(世界ランキング5位)のペグラが巧みなドロップショットで再び一歩前に出る場面もありました。
それでも、最後に流れをつかんだのはガウフでした。終盤で10ポイント連取と一気にたたみかけると、マッチポイントではペグラのボレーがわずかにコート外へ。アウトとなった瞬間、ガウフは両腕を高く掲げて優勝を喜びました。
2人の対照的な道のりと、試合が示したもの
今大会の2人は、決勝までの道のりも対照的でした。ガウフはほとんど危なげなく勝ち上がり、落としたゲームは合計16。対してペグラは、決勝前の8試合すべてがフルセットというタフな戦いを強いられていました。
- ガウフ:大会を通じてストレート勝ちを続け、決勝も含めて1セットも落とさず優勝
- ペグラ:連日のフルセットを乗り越えて決勝進出し、経験と粘りを見せた
- 両者:元ダブルスパートナー同士が、シングルスの大舞台で初めて激突
サービスに課題を残しながらも、自らの武器を生かして試合を引き寄せたガウフ。一方で、連戦の疲労を抱えながらも最後まで攻撃的な姿勢を崩さなかったペグラ。若さと経験がぶつかったこの決勝は、女子テニスの現在地と、これからの勢力図を考えるうえでも注目すべき一戦となりました。
ガウフのハードコートでの勝負強さと、ペグラの粘り強さ。2人のライバル関係は、今後も女子テニス界の見どころの一つになっていきそうです。
Reference(s):
Gauff defeats US compatriot Pegula in straight sets to win Wuhan Open
cgtn.com








