テニスWTA寧波オープン:中国の朱琳が第1シード・アンドレエワ撃破
女子テニスのWTA寧波オープンで、中国の朱琳(ズー・リン)が第1シードのミラ・アンドレエワを4-6、6-3、6-2の逆転で下し、ツアー本戦の準々決勝進出を決めました。地元・寧波の観客の大声援を背に、31歳のベテランが18歳の新星を打ち破った一戦です。
地元の声援を受けた31歳の逆転劇
今週、中国・寧波で行われている女子テニスのWTA寧波オープンで、朱琳は第1シードのアンドレエワと対戦しました。立ち上がりはアンドレエワのペースで進み、第1セットを4-6で落とします。
しかし第2セットに入ると、朱琳はサービスゲームを立て直し、リターンでも積極的に攻めて6-3で取り返します。勝負の行方は最終セットへともつれ込みました。
第3セットでは、朱琳が主導権を完全に掌握。コートの隅を突くショットと丁寧なラリーで相手のミスを引き出し、6-2と圧倒。フルセットの末に、大きなアップセット(番狂わせ)を完結させました。
ブレイク中の18歳アンドレエワを粉砕
アンドレエワは18歳のロシア出身選手で、今季は「ブレイクの年」と言える活躍を続けています。ダブルスではディアナ・シナイダーと組み、シーズン最終戦にあたるWTAファイナルズ出場権も手にしたところでした。
そうした勢いそのままに、第1セットでは強烈なストロークで主導権を握り、6-4と先行。シングルスでの実績づくりを着々と進めているように見えましたが、朱琳がそこから経験を生かして流れを引き寄せました。
ひじのけがを乗り越え、「3週間前の借り」を返す
朱琳は現在31歳。昨秋の中国シリーズを、ひじのけがで欠場していました。約6か月に及ぶ離脱を経てツアーに戻ったばかりであり、ランキングも現在は219位と、かつてより順位を落としている状況です。
それでも「普通の相手」ではありません。3週間前には北京で行われたチャイナ・オープン2回戦で、世界ランキング6位のアンドレエワと対戦し、敗れていました。今回の対戦はその直後だけに、朱琳にとっては「借りを返す」機会でもありました。
最終セットを6-2で圧倒する内容は、その悔しさと準備が結実したものと言えます。これが自身にとってトップ10選手から挙げたキャリア3度目の勝利となりました。
昨シーズン以来のツアー準々決勝、次はシナイダー戦
今回の勝利により、世界219位の朱琳は、昨シーズンのタイ・オープン以来となるツアーレベルの本戦準々決勝に進出しました。ランキングや近年のけがの影響を考えれば、大きな前進と言える結果です。
準々決勝では、アンドレエワのダブルスのパートナーでもあるディアナ・シナイダーと対戦します。ベスト4入りをかけ、ダブルスではペアを組む2人から、シングルスで連続して勝利を狙うチャレンジとなります。
経験と若さが交差する女子テニスのいま
今回のWTA寧波オープンでの一戦は、女子テニスの現在地を象徴するような内容でもありました。ランキング下位のベテランが、勢いある10代のトップ選手を戦術と経験で上回る――そんな構図は、テニスの奥深さと層の厚さを改めて示しています。
グローバル化が進む女子テニスシーンでは、年代も出身も異なる選手たちが、年間を通じて各地の大会でぶつかり合います。今回の朱琳のように、けがから復帰しながら地元で大きな勝利をつかむストーリーは、スポーツが持つ普遍的な魅力を思い出させてくれます。
準々決勝での朱琳とシナイダーの対戦がどのようなドラマを生むのか。今後のWTAツアーの行方とともに、引き続き注目していきたいところです。
Reference(s):
China's Zhu Lin upsets top seed Andreeva in last 16 at WTA Ningbo Open
cgtn.com








