テニス寧波オープン:ズー・リンの快進撃が準々決勝で幕、シャナイダーが逆転
中国開催の国際テニス大会・寧波オープンで、中国のズー・リンの地元ハードコートでの快進撃が準々決勝で止まりました。女子シングルス準々決勝で、ロシアのディアナ・シャナイダーにフルセットの末に逆転負けし、センターコートを沸かせた「ホーム連戦」での勢いにもいったん区切りがつきました。
スコアと試合展開:2−6、6−3、6−1の逆転劇
準々決勝は、ズー・リンにとっては「惜敗」と呼ぶにふさわしい内容でした。試合は次のような流れで進みました。
- 第1セット:6−2でズー・リン — ズーは積極的な攻撃で主導権を握り、センターコートの観客の声援を背にセットを先取しました。
- 第2セット:6−3でシャナイダー — シャナイダーは徐々にサービスを立て直し、ズーを守勢に追い込みながら試合をコントロール。セットカウントを1−1に戻しました。
- 第3セット:6−1でシャナイダー — 決着のセットでは、ズーの動きに疲れが見え始め、シャナイダーが一方的な展開で取り切り、逆転勝利で4強入りを決めました。
スコアだけを見れば後半はシャナイダーのワンサイドに見えますが、立ち上がりはズーが会場の空気を味方にし、番狂わせを予感させる展開でした。
ズー・リンの「ホーム快進撃」が示したもの
31歳のズー・リンは、今大会で最後まで勝ち残っていた唯一の中国勢でした。センターコートの観客は、第1セットを6−2で奪った瞬間、さらに上を目指せると期待を高めました。
それもそのはずで、ズーは今大会の前半戦で、元全米オープン優勝者のエマ・ラドゥカヌ、さらに第1シードのミラ・アンドレーバを撃破してきました。ランキングや実績で上回る相手を次々と破ったことで、「地元ハードコートで続く快進撃」を象徴する存在となっていました。
今回の敗戦は悔しい結果ではありますが、格上や注目度の高い若手を相次いで退けた内容は、今後のツアーでの飛躍をうかがわせるものです。国際ニュースとしても、中国開催大会で中国選手が世界の有力選手と互角以上に渡り合う姿は、スポーツシーンにおける存在感の高まりを示していると言えます。
シャナイダー21歳、試合の中で修正し逆転
一方、勝利した21歳のディアナ・シャナイダーにとっても、この逆転劇は大きな意味を持ちます。第1セットではズーの勢いに押されましたが、慌てるそぶりは見せず、少しずつ試合を立て直しました。
第2セット以降は、
- サービスゲームを安定させる
- ズーに先に攻めさせず、ラリーの主導権を握る
- 長いポイントでも集中力を切らさない
といった形で、若さと修正力を生かして流れを引き寄せました。ズーの運動量が落ちてきた第3セットでは、その隙を逃さず一気に突き放しています。
地元選手にとってのアウェーの空気の中で逆転勝ちを収めたことは、シャナイダーにとっても自信につながる経験になりそうです。
次の対戦と注目ポイント:準決勝と広州オープン
シャナイダーは準決勝で、同じロシアのエカテリーナ・アレクサンドロワと対戦します。プレースタイルをよく知る同国選手同士の対戦となるだけに、
- 立ち上がりでどちらが先に流れをつかむか
- 強力なサービスとリターンの応酬
- メンタル面での駆け引き
といった点が見どころになりそうです。
一方で、ズー・リンは次の舞台となる広州オープンへ向かいます。寧波で見せたように、格上相手にもひるまず攻め切るテニスが続けて出せれば、「結果」を伴った形でシーズンを積み上げていくことが期待できます。
国際テニスの中で高まる中国開催大会の存在感
今回の寧波オープンは、スコア以上に「物語性」のある試合が多く、国際ニュースとしても注目度の高い大会となっています。特に、
- 地元選手が世界の有力選手を次々と破る番狂わせ
- 若手とベテランがぶつかる世代間対決
- 次の大会(広州オープン)へとつながる流れ
といった点は、テニスファンだけでなく、スポーツを通じて世界の動きを知りたい読者にとっても興味深いポイントです。
ズー・リンの「ホーム快進撃」は一度ここで止まりましたが、寧波で見せた戦いぶりは、今後の広州オープンやその先のツアーでも、再び話題を呼ぶ可能性があります。中国開催のテニス国際大会の存在感が増すなかで、選手たちがどのようにキャリアを切り開いていくのか。引き続き注目していきたいところです。
Reference(s):
Zhu Lin's spirited home run comes to end in Ningbo Open quarterfinals
cgtn.com








