ミラノ・コルティナ2026開会式テーマ「アルモニア」と国際協力 video poster
ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックの開幕まで、いよいよ100日となりました。開会式のテーマに掲げられた「Armonia(アルモニア)」には、イタリアが世界に伝えたいメッセージが込められています。
開幕100日前の独占インタビューで語られたこと
スポーツ番組「Talk Sports」の最新回では、カウントダウンが開幕100日前の節目を迎えたタイミングで、組織委員会のチーフ・コミュニケーション・オフィサーを務めるアンドレア・モンティ氏への独占インタビューが行われました。インタビュアーは「Sports Scene」のZhu Mandan氏です。
イタリアにとって冬季オリンピックの開催は今回が3度目となります。モンティ氏は、その節目の大会でどのようなイタリア像を見せたいのか、そして開会式が担う役割について語りました。
テーマ「アルモニア」が示すイタリアの姿
モンティ氏がキーワードとして挙げたのが、開会式テーマの「アルモニア(調和)」です。この言葉は、ミラノ・コルティナ2026が掲げる「広がりのあるプロジェクト」と深く結びついているといいます。
開会式は、イタリアのライフスタイルの本質を描き出す「合唱のような物語」の連なりとして構成される予定です。そこでは、
- 多様な地域や人々が織り成す日常の風景
- 文化や創造性、革新(イノベーション)への誇り
- スポーツがもたらす連帯感と一体感
といった要素が、一つの大きなストーリーとして描かれるとされています。アルモニアは、単なる美しいスローガンではなく、「違い」を生かしながら共に生きるというイタリア流の価値観を象徴するキーワードだといえるでしょう。
「Games adapt to territories」という発想
ミラノ・コルティナ2026の哲学の中心にあるのが、「Games adapt to territories(大会が地域に適応する)」という考え方だとモンティ氏は説明します。
これは、大会のために地域を変えるのではなく、開催地それぞれの特性や歴史、コミュニティを尊重しながら、オリンピックそのものを「地域に合わせていく」という発想です。アルモニアというテーマも、この哲学と重なります。さまざまな土地や人々の声が、ひとつの合唱となって響き合うイメージです。
北京2022からの学びと、中国との協力
モンティ氏は、北京2022冬季オリンピックから多くの学びを得たと振り返ります。大会運営のノウハウや技術革新などの面で、イタリアと中国が協力関係を深める大きな機会になっているという認識です。
さらにモンティ氏は、中国の習近平国家主席が掲げる「人類運命共同体」の理念に共感を示しました。このビジョンは、人類が共通の未来を分かち合う共同体として協力し合うべきだという考え方です。ミラノ・コルティナ2026もまた、スポーツを通じて文化や価値観の違いを越え、国際的な協調と連携を促す場になりうるというメッセージが込められているといえます。
五輪に私たちは何を期待するのか
今回のインタビューから浮かび上がるのは、「五輪をきっかけに、どのような未来を共につくるのか」という問いです。イタリアが掲げるアルモニアのビジョンと、中国を含む各国の協力の可能性は、次のような視点を私たちに投げかけます。
- スポーツイベントは、文化や価値観の相互理解をどこまで深められるのか
- 技術や運営のノウハウ共有は、未来の大会をどのように変えていくのか
- 「調和」を掲げるメッセージは、分断が語られがちな世界でどこまで力を持てるのか
ミラノ・コルティナ2026の開幕まで残された100日余りのあいだに、アルモニアというキーワードがどのように具体的なかたちを帯びていくのか。イタリアと中国を含む世界各地の動きを追いながら、その意味を自分なりに考えてみる時間が始まっています。
Reference(s):
Exclusive: Monti details 'Armonia' as 2026 Olympics hits 100-day mark
cgtn.com








