テニスATPパリ・マスターズ シナー22連勝で発進、ルードは番狂わせ敗退
男子テニスのATPパリ・マスターズで、世界ランキング2位のヤニック・シナーが初戦をストレート勝ちで突破し、室内ハードコートでの連勝記録を22に伸ばしました。同じ日に行われた試合ではアルトマイヤーがルードを破る番狂わせもあり、今大会は終盤戦の行方を占う舞台として一段と注目度を高めています。
シナー、ベルクスを下して好発進
大会ドローのボトムハーフ(下位の山)に入ったシナーは、2回戦でジズー・ベルクスと対戦し、6-4、6-2のストレートで勝利しました。第1セットは通常どおりの鋭いフットワークと繊細なタッチを見せて6-4で先取。第2セットは開始直後にブレークに成功し、そのまま主導権を握り続けました。
シナーはわずか4日前にウィーンのATP500大会で優勝したばかり。それでも疲れを感じさせないパフォーマンスで、室内ハードコートでの連勝を22に伸ばしています。
グランドスラム2冠を2年連続で達成
シナーの2025年シーズンは、すでに「キャリア最高」の評価が定着しつつあります。今季も四大大会(グランドスラム)で2つのタイトルを手にし、2年連続で年間2冠を達成しました。
さらに、ツアー本戦レベルでは今季も複数の大会で決勝に進出。2シーズン連続でツアー決勝に8度進んだ男子選手は、2015〜16年のノバク・ジョコビッチ以来となる快挙です。安定して「日曜日まで勝ち残る」力があるからこそ、ランキング上位を維持できているとも言えます。
世界1位争いでアルカラスに迫る
今大会のもう一つの焦点が、世界ランキング1位をめぐる争いです。カルロス・アルカラスがキャメロン・ノリーにまさかの敗戦を喫したことで、シナーにとってはランキングトップ奪取のチャンスが広がりました。
条件は明快で、シナーがパリで初優勝を飾れば、ATPファイナルが開催されるトリノの開幕およそ1週間前に世界1位の座に「返り咲く」ことになります。シーズン最終盤のビッグタイトルと世界1位争いが重なることで、ATPパリ・マスターズは例年以上に重みを増しています。
次戦はセルンドロ戦、連戦のなかで問われる総合力
シナーは次の3回戦でフランシスコ・セルンドロと対戦する予定です。ウィーン優勝から中3日というタイトなスケジュールのなか、どこまでコンディションを保てるかが鍵となります。
とはいえ、シナーは今季すでに多くのタフな場面を乗り越えてきました。サービスゲームの安定と、リターンゲームで一気にギアを上げられる切り替えの速さは、どのコートでも大きな武器です。セルンドロ戦を突破すれば、今大会でも上位進出が一気に現実味を帯びてきます。
アルトマイヤーがルードを破る番狂わせ
一方、同じパリ・マスターズでは、アルトマイヤーがルードを下す「アップセット(番狂わせ)」も起きました。上位進出が期待されていたルードにとっては痛い敗退となり、ドローの流れは大きく変わりつつあります。
強豪が早々に姿を消したことで、残る選手たちにとってはチャンスが広がったとも言えます。シナーにとっても、ライバルの結果を横目にしながら、自身のプレーに集中できるかどうかが試されます。
シーズン終盤、何を見るべきか
2025年シーズン終盤の男子テニスは、世代交代とランキング争いが同時進行するダイナミックな局面を迎えています。そのなかで、室内ハードで無類の強さを見せるシナーの存在感はますます大きくなっています。
- 室内ハードコートで22連勝中
- 2年連続でグランドスラム2冠
- 2シーズン連続でツアー決勝8大会進出(ジョコビッチ以来)
- パリ優勝ならATPファイナル直前に世界1位へ
試合そのものの勝敗だけでなく、選手たちがどのように長いシーズンをデザインし、ピークを持ってくるのか。ATPパリ・マスターズは、その戦略やメンタルを読み解くヒントに満ちた大会でもあります。シナーがこの流れをどこまで押し広げるのか、そしてアルトマイヤーのような伏兵がどこまで波乱を起こすのか。シーズンラストスパートの行方を見守りたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








