LoL世界選手権S15、Flandreが語る10年の挑戦と「まだ続けたい」理由 video poster
リーグ・オブ・レジェンド(LoL)の国際大会「世界選手権(S15)」で、ALのトップレーナーとして戦ったLi Xuanjun選手(ゲーム内ネームFlandre)。今年10月31日の準々決勝で、チームはT1に2対3で惜敗し、ベスト4進出を逃しました。その直後、ニュースチャンネルCGTNの独占インタビューで、Flandre選手は10年にわたるプロとしての歩みと、これからもプレーを続けたい理由を静かに語りました。
接戦の末に終わったS15準々決勝
10月31日に行われたS15世界選手権の最後の準々決勝。ALは強豪T1と対戦し、シリーズスコア2対3という接戦の末に大会から姿を消しました。数字だけ見れば「あと一歩届かなかった敗退」ですが、その裏には長く積み重ねてきた挑戦の時間があります。
試合後、トップレーンを担ったFlandre選手は、勝敗の結果だけでは語り尽くせない世界選手権の意味をCGTNのインタビューで振り返りました。
「ほとんどの時間をLoLに」10年プロの重み
インタビューの中でFlandre選手は、「プロとして10年、ほとんどの時間をリーグ・オブ・レジェンドに捧げてきた」と話しています。10年という年月は、eスポーツの世界では決して短くありません。
キャリアの初期、LoLは彼にとって「心から愛せる仕事」でした。しかし年月を経て、彼の感覚は次第に変化していきます。今ではそれが「支えてくれる人たちに応える義務」のようなものになっていると語りました。
「早い完敗」と「あと一歩の惜敗」からの成長
Flandre選手は、自身の世界選手権の経験を「早い段階での完敗」と「あと一歩で届かなかった惜敗」の両方があったと振り返ります。結果だけ見れば対照的な2つのパターンですが、彼にとってはどちらも「成長という果実」をもたらした時間だと言えます。
一方的に押し切られた試合は、自分と世界との差を痛感させます。わずかな差で敗れた試合は、その「わずか」をどう埋めるかという問いを突きつけます。どちらも決して楽な経験ではありませんが、Flandre選手はそれらを、ただの失敗ではなく「次につながる闘い」として受け止めてきました。
「愛する仕事」から「支えに応える義務」へ
インタビューで印象的だったのは、10年間で仕事観が変わっていったという言葉です。最初は、LoLをプレーすること自体が楽しく、好きなことを仕事にできる喜びがすべてでした。
しかし、ファンやチームメイト、スタッフ、そしてリーグ全体からの期待と支えを受けるようになり、彼の中でLoLは「自分のためだけの仕事」ではなくなっていきます。今では、「応援してくれる人たちの存在があるからこそ、自分は戦い続けなければならない」と感じているといいます。
10年にわたる「タイトルへの探求」は、単なる自己実現の物語から、「支えてくれた人たちと一緒に頂点を目指す物語」へと変わりつつあります。
それでも「ただ続けたい」と語る理由
それほどのプレッシャーと責任を背負いながらも、Flandre選手が口にしたのは「それでも自分は、このゲームを続けたい」というシンプルな思いでした。
世界選手権での敗退、繰り返される挑戦と挫折、それでもなお続けるという選択。その背景には、「まだやり切っていない」という感覚と、競技シーンでしか得られない充実感があるのかもしれません。
勝ち続けることが難しい世界で、10年にわたって第一線でプレーし続けること自体が、一つの成果だとも言えます。それでも彼は、「結果」を求めて前に進むことをやめていません。
ベテラン選手が示すeスポーツの姿
eスポーツは「選手寿命が短い」と語られることが多い分野です。その中で、10年プロとして戦い続けるFlandre選手の言葉は、この分野の可能性と難しさの両方を映し出しているように見えます。
世界の舞台での「早い完敗」も「惜しい敗北」も、キャリアの一部として受け止め、そこから学び続けること。ゲームタイトルや時代が変わっても、アスリートとしてのこの姿勢は普遍的なものです。
観る側に問われる「勝敗の先を見る視点」
国際大会のハイライト映像やスコアだけを追っていると、選手たちの物語はどうしても見えにくくなります。今回のCGTNによる独占インタビューは、Flandre選手の10年にわたる挑戦と、その裏にある感情を垣間見せるものでした。
観る側として、私たちが意識できるポイントを挙げるとすれば、次のようなものがあるかもしれません。
- 一つのシリーズの勝敗だけでなく、その選手がたどってきた長い時間にも目を向けてみること
- 「完敗」と「惜敗」の両方が、選手の成長につながるプロセスであると理解すること
- 結果だけでなく、プレーや姿勢に対しても声援を送ること
今回のS15世界選手権準々決勝での敗退は、Flandre選手にとって区切りであると同時に、次の章の始まりでもあります。「まだ続けたい」と語るベテランプレーヤーが、これからどのような物語を見せてくれるのか。eスポーツを追いかける私たちにとって、その行方を見守ること自体が一つの楽しみになっていきそうです。
Reference(s):
cgtn.com








