中国第15回全国運動会の開会式 音楽とテクノロジーが融合 video poster
中国の第15回全国運動会の開会式が、音楽とテクノロジーを融合させた演出で注目を集めています。広州市で日曜日に行われた式典は、「Shared Roots, Shared Heart, Shared Dream(共通のルーツ、共通の心、共通の夢)」をテーマに、地域の文化的な力と現代的なエネルギーを示しました。
三つのセクションで描いた「共有する物語」
開会式は三つのパートで構成され、音楽やダンス、デジタル技術を組み合わせて、中国南部のグレーターベイエリアの豊かな文化遺産と現代の姿を表現しました。会場では、伝統的なモチーフと最新の映像演出が次々と登場し、観客の視線を引きつけました。
テーマに掲げられた「Shared Roots, Shared Heart, Shared Dream」は、歴史的なつながりを大切にしながら、心を一つにして未来の夢を共有しようというメッセージを込めたものといえます。
広州・深圳・香港・マカオが響き合う
式典の中心には、グレーターベイエリアの音楽シーンを象徴するオーケストラの共演がありました。広州交響楽団の総裁を務める陳擎(Chen Qing)氏は、この開会式を「地域の文化的な強みが深く融合した舞台」と評価しています。
陳氏によると、グレーターベイエリアのシンフォニーの「エコシステム」は非常に活気があり、四つの中核都市それぞれに国際的に知られたオーケストラが存在します。今回の開会式では、広州、深圳、香港、マカオのオーケストラが連携し、このダイナミックな地域における文化・芸術の共同発展を体現しました。
ロボットアームが古代楽器「Goudiao」を奏でる
最も印象的な場面の一つが、ロボットアームと古代の楽器が共演するシーンでした。ロボットアームが古代の「Goudiao」と呼ばれる楽器を叩き、その音が2000年以上の歴史を超えて響き渡るように演出されたのです。
陳氏は、このアイデアを「過去と未来の衝突」であり、ロボット技術と古代楽器の組み合わせは「驚くほど巧みだ」と称賛しました。伝統文化を最新技術と結びつけることで、歴史の重みと未来への期待を同時に感じさせる試みとなりました。
なぜこの開会式が示唆的なのか
今回の開会式は、単なるスポーツ大会のセレモニーを超え、いくつかの重要なポイントを示しています。
- 地域の文化資源を連携させ、広域で「一つの物語」を発信していること
- 伝統芸術をテクノロジーと組み合わせ、世代や地域を越えて共有できる形にしていること
- 音楽と舞台芸術を通じて、グレーターベイエリアの一体感と創造性を視覚的に示したこと
こうした演出は、国際ニュースとしても関心を集めやすく、スポーツと文化を一体で伝える新しいモデルといえます。
「共通の夢」をどう分かち合うか
「共通のルーツ」「共通の心」「共通の夢」というメッセージは、スポーツの大会にとどまらず、日常の文化交流にも通じるテーマです。今回の開会式で示されたように、異なる地域のアーティストや団体が協力し、伝統とイノベーションを組み合わせることで、共有できる物語はさらに豊かになります。
音楽とテクノロジーを核にしたこの取り組みが、今後どのような形で広がっていくのか。グレーターベイエリア発の文化発信は、引き続き注目していきたい動きです。
Reference(s):
Opening ceremony hailed as fusion of cultural strengths across regions
cgtn.com







