卓球・中国全国運動会 樊振東と王がシングルス連覇
マカオ特別行政区(Macao SAR)で開催されている中国第15回全国運動会の卓球競技で、男子シングルスは上海代表の樊振東(ファン・ジェンドン)、女子シングルスは王選手がそれぞれタイトルを守りました。本記事では、とくに男子決勝での樊振東と海南代表・林詩棟(リン・シドン)の一戦を中心に振り返ります。
男子シングルス:樊振東が4-1で圧勝し連覇
現地の日曜日に行われた男子シングルス決勝は、パリ五輪チャンピオンでもある28歳の樊振東と、海南代表で20歳の林詩棟の対戦でした。試合は4-1で樊が勝利し、中国第15回全国運動会の男子シングルス王者の座を守りました。
第1ゲームは劣勢からの大逆転
立ち上がりは林が主導権を握り、第1ゲームで樊は4-9とリードを許します。それでも樊はここから7ポイント連取し、11-9でゲームをひっくり返しました。緊張感のある立ち上がりを、勝負どころで一気に押し切った形です。
続く第2ゲームでは、全国運動会初の決勝進出となった海南の林が粘りを見せます。11-8で取り返し、ゲームカウント1-1のタイに戻しました。
第3ゲーム以降は「試合巧者」ぶりを発揮
しかし第3ゲーム以降は、世界トップクラスの経験を持つ樊が一気にギアを上げます。第3ゲームを11-5、第4ゲームを11-3、第5ゲームを11-4と、いずれも危なげないスコアで連取し、最終的に4-1で試合を締めくくりました。
序盤こそ苦しんだものの、中盤以降はコースの打ち分けやラリーでの主導権争いで林を上回り、「パリ五輪チャンピオン」の余裕をうかがわせる内容となりました。
海南の林詩棟、初の決勝進出で存在感
20歳の林詩棟は、海南の選手として初めて全国運動会の卓球シングルス決勝に進出し、その名前を大会史に刻みました。結果としては準優勝でしたが、パリ五輪王者を相手に第1ゲームで大きくリードし、第2ゲームを取り返すなど、確かな実力を示しました。
中国の卓球は層が厚いことで知られますが、海南のような地域からも若い有望株が現れ、決勝の舞台で戦うことは、地域スポーツの底上げという点でも象徴的です。今後、林がどのように経験を積み、国際舞台で存在感を発揮していくのかにも注目が集まりそうです。
女子シングルスも王選手がタイトル死守
卓球シングルスでは、女子でも王選手が優勝し、前回大会に続いてタイトルを守りました。男子と同じく、女子でも「王者がきっちりと結果を出した大会」となりました。
樊と王という、すでに世界トップレベルで活躍する選手たちが揃って連覇したことで、中国第15回全国運動会は、改めて国内競技レベルの高さと、国際舞台を見据えた層の厚さを示す大会となりました。
なぜ今回の全国運動会が注目されるのか
今回の卓球シングルスの結果には、いくつかのポイントがあります。
- パリ五輪チャンピオンの樊振東が、プレッシャーのかかる中で王者らしい逆転劇と安定感を見せたこと
- 海南の林詩棟が、同地域として初の全国運動会決勝進出を果たし、若手の台頭を印象づけたこと
- 男子・女子ともに「前回王者」がタイトルを守り、中国卓球のトップ層の強さが改めて確認されたこと
中国の国内大会である全国運動会は、単なる国内タイトル争いにとどまらず、次世代のスターが頭角を現す場でもあります。樊や王といった確立されたスターと、林のような新星が同じ舞台で競い合う構図は、今後の国際大会を占う意味でも見逃せない流れといえます。
卓球ファンにとってはもちろん、中国スポーツの動向を追ううえでも、今回の全国運動会の試合内容はチェックしておきたいトピックとなりました。
Reference(s):
Fan, Wang retain table tennis singles championships at National Games
cgtn.com








