ミラノ・コルティナ2026冬季五輪の聖火がギリシャで採火 開幕へカウントダウン
2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックの聖火が、ギリシャの古代オリンピアで採火されました。屋内での小規模な式典ながら、来年2月6日の開会式へ向けた最終段階が本格的に動き出しています。
天候に配慮した屋内式典、それでも伝統は維持
聖火は、古代オリンピアの史跡で行われた屋内の採火式で灯されました。悪天候が予想されたため会場は屋外から屋内へと変更され、式典も規模を縮小して実施されました。
一方で、オリンピック伝統の「太陽光による採火」は守られました。式典の数日前の月曜日、リハーサルの際に太陽の光を使ってあらかじめ火を起こし、その炎が本番の式典で正式な聖火として用いられた形です。
式典には、国際オリンピック委員会(IOC)のキルスティ・コヴェントリー会長やトーマス・バッハIOC名誉会長など、オリンピック・ムーブメントを象徴する要人も出席しました。伝統と安全を両立させつつ、2026年大会へ向けた象徴的な一歩となりました。
ギリシャから始まった聖火リレー
聖火は採火式ののち、まずギリシャ国内を巡るリレーに旅立ちました。最初のランナーを務めたのは、パリ2024大会のボート男子で銅メダルを獲得したペトロス・グカイダジス選手です。
グカイダジス選手の後には、最初のイタリア人走者として、女子クロスカントリースキーで二度の五輪金メダルを持つステファニア・ベルモンド選手がバトンを受けました。二人は合同ランを行い、その後ベルモンド選手から、男子リュージュで二度の金メダルを獲得したアルミン・ツェゲラー選手へと炎が受け継がれました。
こうした顔ぶれからも、ミラノ・コルティナ大会が「次の世代」と「冬季競技のレジェンド」の両方を象徴する大会として位置づけられていることがうかがえます。
ギリシャでの一週間を終え、イタリアへ
聖火はギリシャ国内をおよそ1週間かけて巡ったのち、12月4日にアテネで大会組織委員会に引き渡されました。その後、イタリアへ渡り、数カ月にわたる国内リレーが予定されています。
公式発表によれば、イタリア国内リレーは次のようなスケジュール感を持っています。
- イタリアの60の都市を通過
- さらに300の町を訪問
- トーチをつなぐ走者は合計10,001人
- 1月26日にコルティナ・ダンペツォに到着予定
コルティナ・ダンペツォ到着日は、1956年に同じ会場で行われた大会の開会式からちょうど70年にあたる日です。聖火リレー自体が、イタリアのスポーツ史を振り返る「タイムカプセル」のような役割も担うことになりそうです。
最終目的地はミラノ・サン・シーロ
長い旅の終着点は、イタリア・ミラノのサン・シーロ・スタジアムです。聖火は2026年2月6日の夜、このスタジアムに入場し、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック開会式の聖火台に点火される予定です。
2025年12月現在、開会式まで残りおよそ2カ月。大会の準備は最終段階に入りつつあり、聖火リレーは開催国イタリア各地にオリンピックの機運をじわじわと広げていく役割を担います。
聖火は単なる「火」ではなく、平和や連帯の象徴として受け継がれていきます。60都市・300の町を巡る10,001人のランナーの一人ひとりが、自分たちの地域の歴史や課題、そしてスポーツへの思いを世界に発信するきっかけにもなるでしょう。
ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックの開幕まで、ニュースやSNSを通じて聖火の旅路を追いかけてみると、来年の冬季五輪が少し身近に感じられるかもしれません。
Reference(s):
Flame for 2026 Milano Cortina Winter Olympics lit in Ancient Olympia
cgtn.com








