中国パラ大会アーチェリー女子コンパウンドで浙江が2冠
中国・深圳で開かれている第12回全国パラ競技大会(National Para Games)のアーチェリー女子コンパウンド団体で、浙江代表がW1とオープンの2種目を制しました。1日のうちにダブル優勝を達成し、その安定した強さが際立つ結果となりました。
深圳のアーチェリー会場で浙江がダブル優勝
今週水曜日、深圳のアーチェリー会場で行われた女子コンパウンド団体の決勝で、浙江はW1とオープンという2つのカテゴリーをいずれも制しました。スコア面では圧倒、内容面では接戦も制し、異なる試合展開のなかで勝ち切る力を見せています。
女子コンパウンドW1団体:序盤から主導権を握る
女子コンパウンドW1団体決勝では、浙江が試合開始直後から主導権を握りました。第1エンド(ラウンド)を34対29と5点リードで終えると、続く第2エンドではWang Liya選手が重責を担い、差を8点にまで広げました。
その後も浙江は落ち着いた射ち合いを続け、追い上げのきっかけを江蘇に与えません。最終的に142対120と大きな点差で勝利し、金メダルを獲得しました。銅メダルには上海が入りました。
スコアの流れ(女子W1団体決勝)
- 第1エンド:浙江 34 − 29 江蘇
- 第2エンド:リードを8点差まで拡大
- 最終スコア:浙江 142 − 120 江蘇(浙江が金、江蘇が銀、上海が銅)
女子コンパウンドオープン団体:最後まで分からない接戦
一方、女子コンパウンドオープン団体決勝は、W1とは対照的に最後まで緊張感のある接戦となりました。浙江と四川の対戦は、第1エンドを37対37の同点で終える、互角の立ち上がりでした。
第2エンドでは四川がわずか1点のリードを奪い、一歩前に出ます。しかし浙江は、残り2エンドで集中力を切らさず射ち続け、少しずつ点差を詰めて逆転。最終的には152対149と僅差で勝ち切り、2つ目の金メダルを手にしました。銅メダルは広東が獲得しています。
スコアのポイント(女子オープン団体決勝)
- 第1エンド:浙江 37 − 37 四川(同点スタート)
- 第2エンド:四川が1点リードを奪う
- 最終スコア:浙江 152 − 149 四川(浙江が金、四川が銀、広東が銅)
浮かび上がるチームの層の厚さ
W1では序盤からリードを保ち続ける試合運び、オープンでは一度リードを許しながらも終盤で逆転する粘り強さと、浙江はまったく異なる展開の2試合をいずれも制しました。これは、個々の選手の技術だけでなく、チーム全体の安定感やメンタルの強さを示していると言えます。
また、江蘇、上海、四川、広東といった代表チームが表彰台を争う構図は、中国国内のパラアーチェリー競技が複数の地域に広がり、競争が活性化していることも感じさせます。スコアが数点差で動く接戦が増えるほど、観る側にとっても「一射の重み」が伝わりやすくなります。
一射ごとに積み重なる「静かなドラマ」
深圳のアーチェリー場で放たれた1本1本の矢は、派手なパフォーマンスではなく、長いトレーニングと集中力の積み重ねから生まれたものです。W1の決勝で流れを引き寄せたWang Liya選手のように、スコア以上にチームへ影響を与える存在もいます。
全国パラ競技大会は、メダルの色だけでなく、各地域でどれほどパラスポーツが根付き、どのようなサポートのもとで選手たちが競技に向き合っているのかを映し出す場でもあります。浙江がつかんだ2つの金メダルは、その努力と積み重ねを象徴する結果と言えそうです。
Reference(s):
Zhejiang dominates women's team compound finals at National Para Games
cgtn.com








