F1アブダビ最終戦:12点差で追うフェルスタッペンはノリスを逆転できるか video poster
2025年のフォーミュラ1(F1)シーズンは、12月のアブダビ最終戦を前に、タイトル争いが大きな山場を迎えています。ポイントリーダーのランド・ノリスを、12ポイント差で追うマックス・フェルスタッペンは、最後の一戦で逆転タイトルをつかむことができるのでしょうか。
スポーツ番組『Sideline Story』の最新回では、このアブダビ決戦をテーマに、ハイプレッシャーの中での戦略、今季のマクラーレンの強さ、そしてトップチーム同士の差が縮まりつつある現状が語られました。本記事では、その論点を整理しながら、2025年F1最終戦の見どころをコンパクトに解説します。
2025年F1、アブダビで決まるタイトル争い
現在、ランキング首位に立つのはランド・ノリス。2位のマックス・フェルスタッペンは12ポイント差で追いかけています。シーズン最終戦をこの点差で迎えるということは、レース結果次第でどちらにもタイトルの可能性が残っているということです。
F1のポイントシステムでは、優勝とそれ以外の順位で得られるポイントに大きな差があります。単純化して考えると、フェルスタッペンが優勝し、ノリスが3位以下に沈めば、一気に逆転が現実となります。12ポイント差は大きく見えますが、最終戦まで縺れ込んだタイトル争いとしては、決して埋めようのない差ではありません。
12ポイント差をどうひっくり返すか
では、フェルスタッペンはどのような戦い方をすべきなのでしょうか。『Sideline Story』の議論でも鍵として挙げられたのは、次のようなポイントです。
- 予選でのポールポジション獲得:オーバーテイクが簡単ではないアブダビのコースでは、スタート位置がレースの行方を大きく左右します。
- タイヤ戦略の柔軟さ:ソフト、ミディアム、ハードタイヤの使い分けと、ピットインのタイミングが、レースペースと終盤の勝負強さを決めます。
- セーフティーカーへの対応:アクシデントによるセーフティーカーが入ると戦略は一気に崩れます。チームとしての瞬時の判断力が試されます。
フェルスタッペン側は「勝つこと」が絶対条件に近い一方で、ノリス側は「大きく崩れないこと」が重要になります。このリスク許容度の違いが、両者のレース運びにどう表れるかが注目ポイントです。
今季マクラーレンが「強かった」理由
2025年シーズンを振り返ると、マクラーレンは年間を通じて非常に安定した強さを見せてきました。番組でも、マクラーレンの強さは単純なスピードだけでなく、組織としての完成度の高さにあると指摘されています。
- 予選・決勝ともに大きな取りこぼしが少ない
- タイヤマネジメント(タイヤを最後まで保たせる技術)に優れている
- ピットストップの平均タイムが安定して速い
ノリス自身も、シーズンを通じてミスを最小限に抑え、2位や3位でも着実にポイントを積み上げてきました。絶対的な「圧勝」よりも、「負けない強さ」が、現在のポイントリードにつながっていると言えます。
縮まるトップチームの差、1レースで情勢が変わる時代
2025年のF1は、トップチーム同士のマシン性能の差が縮まり、コンマ数秒を争う接戦が続いてきました。マクラーレンに加え、複数のチームが表彰台争いに加わるレースが増え、「どのサーキットでも同じチームが勝つ」とは言い切れないシーズンとなっています。
こうした状況では、マシンの元々の速さだけでなく、その週末のセットアップ(調整)や、ドライバーのコンディション、さらにはちょっとした運も結果を左右します。言い換えれば、最終戦のアブダビでも下馬評どおりに進む保証はどこにもありません。
アブダビ最終戦で注目したい3つの視点
最終決戦を観るうえで、特に押さえておきたいポイントを3つに整理しました。
- スタート直後の1〜2周
オープニングラップの攻防で、ポジションが大きく入れ替わる可能性があります。タイトルを争う2人がどれだけリスクを取るのかに注目です。 - ミドルスティントのペース
レース中盤のペースは、タイヤ戦略がうまく機能しているかどうかのバロメーターです。ノリスが安全策に振るのか、あえて攻めるのかも見どころです。 - 終盤のチームオーダー
チームメートをどう使うかも、タイトル争いでは重要になります。味方同士の順位入れ替えや、ライバルの前に出すためのピット戦略など、チームとしての総合力が問われます。
「奇跡」か「順当」か──ファンに開かれた結末
12ポイント差を抱えて迎える2025年F1アブダビ最終戦は、結果次第で「フェルスタッペンの大逆転劇」として語られるのか、「ノリスのタイトル獲得が順当に決まったシーズン」として記憶されるのか、両方の可能性をはらんでいます。
『Sideline Story』でも指摘されているように、今季のF1はトップチームの差が縮まったことで、1レースの重みがこれまで以上に増しているシーズンでした。その締めくくりとなるアブダビ決戦は、単なる最終戦ではなく、2025年というシーズン全体の物語の最終章でもあります。
仕事や勉強の合間に観戦する人も、ハイライトだけ追う人も、「12ポイント差」という数字がどれだけ重いのかを頭の片隅に置きながらレースを見てみると、アブダビの夜が少し違って見えてくるかもしれません。
Reference(s):
Abu Dhabi showdown: Can Verstappen stage a final-round miracle?
cgtn.com








