AFCON決勝の“タオル騒動”受け、CAFがGKタオル規制を検討
アフリカ・ネーションズカップ(AFCON)決勝で起きた「ゴールキーパーのタオル」をめぐる混乱を受け、アフリカサッカー連盟(CAF)が今後の大会でのルール運用を見直す可能性が出ています。試合の公正さ(フェアプレー)に関わる論点として、2026年1月現在も関係者の間で議論が続いています。
何が問題になったのか:タオルは“公式の用具”ではない
CAF審判委員会の委員長であるオリヴィエ・サファリ・カベネ氏は、タオルはゴールキーパーの公式キット(用具)として認められていないため、プレーに影響を与える形で置かれるべきではない、という趣旨の見解を示しました。
同氏は「将来の大会に向けて主催者が考えるべき問題だ。タオルの使用はフェアプレーの精神の範囲に収める必要がある。試合に影響するなら、競技エリアから取り除かなければならない」と述べています。
ピッチ上の“異物”が招きうる3つのリスク
サファリ氏は、競技エリアは選手の装備ではない“異物”がない状態に保たれるべきだとし、特にタオルをゴールネット内やゴールポスト付近に置く行為について、次のような懸念を挙げました。
- 相手選手の注意をそらす(視覚的な妨げになる)
- ボールに干渉する(跳ね返りや動きへの影響が生じうる)
- 審判の視界を妨げる(特にゴールライン周辺の確認)
決勝の舞台裏:タオルが“騒動の象徴”に
このタオル問題は、モロッコ対セネガルのAFCON決勝に影を落とした出来事として語られています。試合は、追加時間にサディオ・マネ選手の得点で決着しました。
一方で、セネガル代表(リオンズ・オブ・テランガ)のGKエドゥアール・メンディ選手のタオルをめぐり、ボールボーイと控えGKのイェフアン・ディウフ選手がもみ合う場面が注目を集めました。些細にも見えるアイテムが、緊張の高い試合環境では摩擦の引き金になりうる、という点が浮き彫りになった格好です。
CAFは何を調べている? 今後ルールは変わるのか
サファリ氏の発言は、CAFが決勝戦中に起きた混乱について調査を続ける中で出てきました。報道によれば、モロッコにPKが与えられた場面でセネガルが一時的に“退場(ウォークオフ)”のような動きを見せたことも含め、当局が検証を進めています。
タオルの一件は、こうした調査対象の一つであり、今後の大会での運用やルール変更に影響する可能性があるとされています。競技の透明性を保つために、「何を置いてよく、何は置いてはいけないのか」を明文化・徹底する方向に進むのかが焦点になりそうです。
“小さな物”ほど判断が難しい—フェアプレーの線引き
タオルは本来、雨天時のボール処理や手の水分対策など、実務上の目的で使われることがあります。しかし、置き場所やタイミング次第で、相手の集中や審判の判定環境に影響しうるなら、それは「用具」ではなく「介入」と見なされかねません。
今回の議論は、勝敗そのものよりも、試合が成立する土台——つまり公正さの設計——に光を当てています。次の大会で、ピッチ周辺の“見えにくいグレー”がどう整理されるのか。CAFの判断が注目されます。
Reference(s):
cgtn.com








