伊五輪委員長ブオンフィリオ氏、北京五輪2022の「持続可能性」と記憶語る
イタリア・オリンピック委員会(CONI)のルチアーノ・ブオンフィリオ会長が最近、中国メディアグループ(CMG)のインタビューで、2022年北京冬季オリンピックの運営やレガシー(遺産)について振り返りました。ポイントは「持続可能性=大会が社会に残す影響」という見立てです。
「持続可能性」は“環境”だけでなく“影響”だという視点
ブオンフィリオ氏は、持続可能性(サステナビリティ)を「インパクト(影響)」として捉え、オリンピックがスポーツの現場にもたらす価値を次のように語りました。
- トップ選手の卓越した姿を見た若者が、スポーツを始めるきっかけになる
- この“参加を生む力”こそが、オリンピックの根本的な持続可能性である
大会の成功を、施設や数字だけでなく「次の世代の行動変化」で測ろうとする発言として受け止められます。
社会的な持続可能性:尊重・包摂・平等、そして“障壁をなくす”
同氏が強調したのは、社会的な持続可能性の側面でした。スポーツを通じて育むべき価値として、尊重、インクルーシブ(包摂)、平等、そしてスポーツにおける障壁の解消を挙げています。
競技の勝敗だけでは語りきれない「参加しやすさ」「排除のされにくさ」を、オリンピックの重要な成果として位置づける語り口です。
2022年の記憶:「組織力」と会場の空気感
北京冬季オリンピックについてブオンフィリオ氏は、当時の記憶が今も鮮明だと述べ、運営面への評価を言葉にしました。印象として挙げたのは、効率性、細やかさ、そして温かさです。
また、会場や街で出会った人々の「一貫した笑顔」を“贈り物”のように表現し、その雰囲気をイタリアにも共有したいという意向も示しました。
「レガシー」をどこに置くのか——大会運営の評価軸が変わる
2022年から4年がたった2026年のいま、ブオンフィリオ氏の発言は、国際スポーツイベントの評価軸が「開催の巧拙」だけでなく、若者の参加や社会的価値の浸透といった“時間のかかる成果”へ広がっていることを示唆します。
効率や綿密さといった運営技術と、尊重・包摂・平等といった価値の実装。その両輪をどう設計するかが、次の大会づくりの静かな焦点になりそうです。
Reference(s):
Italy's Buonfiglio reflects on legacy of 2022 Beijing Winter Olympics
cgtn.com








